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2011.05.22
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カテゴリ:アメリカ映画

最近映画もDVDも観ていないので、しばらくは以前観たものを思い出して書くことにします。ちょっと記憶があやふやで、あらすじが怪しいかもしれませんが。


ニューヨークでジャーナリストとして働くエレンは、父親の誕生日パーティーの為に帰郷するが、そのパーティー後母親が癌に侵されていたことを知る。大学教授の父親は、エレンに母親の看病の為家に戻ってきて欲しいと頼み、エレンはキャリアを一旦捨てて戻ってくるが…。


子供の頃から英文学者の父親から多大な影響を受けており、その父親から認めてもらいたいと働くエレン。一方母親は地元の婦人会の顔で、家事を完璧にこなす専業主婦。母親のようにはなりたくない、と思っていたエレンだが、実際母親に代わり家事をしてみるといかにそれが大変だったかがわかってきて、次第に母親への思いも変わってくるのです。しかし、一方で母親の病気が深刻である事を認めたくない自分もいて、でも刻々と病状が悪化するのに家の事、母親の事は自分に押し付けて毎晩遅く帰宅する父親との間に確執を生んでいきます。大好きなはずだった父親を嫌いになっている自分、そしてあんな生き方をしたくないと思っていた母親の偉大さに気づいても、どこかでそれを認めたくない自分。
ずっと彼女の誇りだった父親の別の面。又、その父親のプライドが崩される場面。そして、愛する妻の命が短い事に耐えられず一人泣き崩れる父親。
全てをわかっていて温かい家族を守り続けた母親。実はそんな母親が一番内面で強い人だったのです。

家族の一人の人生が終わろうとしている時に改めて気づかされた「家族」と個々の「人生」をレニー・ゼルウィガーが強く演じていたのが良かった。それにも増して、本当の意味で一番芯の強い、でも決して表には出さずに楽しく、温かい家庭を作っていた母を演じたメリル・ストリープはさすがでした。そして、ウィリアム・ハートもぴったりでしたね。すっとしたインテリだけど、実は…って感じが。
アメリカのインテリ層、保守的な人たちの典型的な家族のような気がします。

エレンが母親に「狭い世界で生きている」と言うのもわかるし。母親がエレンに、「幸せになるには今持っているものを愛すればいい。」と言うのもわかる。
暗い題材だし、エレンの笑顔がほとんど見られないような映画だったけど、母親の偉大さが結局一番だった、と感じる作品でした。


ONE TRUE THING
1998年
監督:カール・フランクリン
脚本:カレン・クロナー
原作:アンナ・クィンドレン
出演:メリル・ストリープ、レニー・ゼルウィガー、ウィリアム・ハート、トム・エヴェレット・スコット、ジェームズ・エックハウス、ローレン・グレアム   他




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Last updated  2011.05.22 17:41:24
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ETCマンツーマン英会話@ Re:『マイ・レフトフット』(05/09) 『マイ・レフトフット』を調べていてこち…
hoshiochi@ Re:☆君を想って海をゆく☆(03/18) はじめまして、こんばんは。私もこの映画…
Maria@ 残念ですけれど… まだまだ未読の映画レヴュー…少しずつ読め…
伊場拓也@ Re:Somewhere in time!(03/24) 同じ思いかも?考え所ですかね。
こぶたのベイブウ@ Re:Somewhere in time!(03/24) リラさんのブログ、今まで楽しく読んでい…

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