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カテゴリ:楽天イーグルス
◆試合結果
ソ 100 000 010 | 3 楽 000 003 12X | 6 【ソフトバンク】●杉内(2勝1敗)、篠原、山村 【楽天】○田中(1勝0敗) 【本塁打】ソ/ 楽/フェルナンデス4号2ラン(8回・山村) ◆スターティングメンバー <楽天イーグルス> 1.森谷(左) 2.塩川(三) 3.礒部(右) 4.フェルナンデス(DH) 5.リック(一) 6.高須(二) 7.鉄平(中) 8.渡辺直(遊) 9.嶋(捕) 試合回顧 イーグルスファンが待ちに待った「まー君」田中将大の記念すべきプロ入り初勝利となった。今回は田中の初勝利の要因を探ってみようと思う。 田中の武器と言えばスライダーと速い真っ直ぐだが、初回いきなり連打を食らって1点を失った。これはストレートで押した結果であり、田中のストレートの制球力がまだまだ一流投手のそれではない事を示している。だがその後スライダー中心の組み立てに切り替えることでリズムに乗った。 田中のスライダーはプロの世界でも一級品と呼べるだけの鋭さがある。現在ヤクルトでコーチをしている伊藤智仁も現役時代鋭いスライダーを武器に活躍したが、野村監督は著書の中で、当時広島に在籍していた金本に伊藤のスライダーについてこう言われたと明かしている。 「彼のスライダーはフォークボールと考えなきゃいかんです。スライダーだと思っていたら打てません。それぐらい鋭い」 スライダーは本来真っ直ぐを待ちながらでも対応が利く球種だが、伊藤のスライダーは特殊球であるフォークと同様に、マークしていないと打つことが困難な程の鋭さがあったことが分かる。 田中のスライダーも伊藤に近い、つまりマークしていないと打てない特殊球同様の鋭さがあるのではないだろうか。昨日の永井の好投に刺激された田中は初回から飛ばし、腕の振りが良いことでスライダーはキレを増した。 そしてそのスライダー中心の組み立てをすることによって、打者はスライダーに対する「意識付け」を余儀なくされた。 そうなることで、高めの真っ直ぐは捉えきれない、低めの真っ直ぐは手が出ない(ボールになるスライダーと混同する)という田中にとっての善循環が生まれたのではないだろうか。 但し、今後は当然他球団も田中に対して対策を練ってくるであろう。それを乗り越えて勝ち星を重ねていくには、ストレートの制球力や他の変化球の精度の向上、それからバッテリーを組む捕手には相手の狙いを見抜く洞察力、狙い球を絞らせない配球が求められていくだろう。 田中の年齢や可能性を考えれば、まだ「たかが1勝」だ。初勝利に慢心せずに、次回更なる成長を見せてほしい。 18日22時30分現在野球ランキング第27位。クリックをお願いします ↓↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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