「天と地の守り人」 上橋 菜穂子
3部作を、一日で一気に読みきってしまいました。一度手に取ってしまったら、もう止まらない、止まらない(笑) 「精霊の守り人」から始まった守り人シリーズも、10巻目にしてとうとう完結。ページが残り少なくなっていくのが残念でたまらなかったんですが・・・、あまりにも完璧に完結してしまって、文句の付けようがありません。 もう、参りましたという他ない。 ”世界”の大きな流れ、人の歴史のうねり、国を動かす人々の野心と打算。信念。否応なくそれに巻き込まれる、市井の人々の人生。大切な人との絆。その全てに関わり、動かし、救おうとする若者の苦難、葛藤、そして希望。全部、まるまる、描ききってます。なんて壮大な物語!こんなにも深い、徹底的に厳しいのに温かい、その上圧倒的に胸が躍る面白さ!!なんでこんなにハラハラドキドキするんですか。どうやったら、こんなに胸に迫るシーンが書けるんですか!? このシリーズは私が出会った中で、確実に最高峰のファンタジーでした。上橋先生、ありがとうございました!! 第1巻 「精霊の守り人」 感想はこちら