テーマ:スマトラ島地震(322)
カテゴリ:飲酒生活<お出かけ・飲み会・お買い物>
スマトラ沖で、大きな地震が起こり、大規模な津波がインド洋沿岸を襲いました。
日本人を含む、大勢の方が被災されたとのこと、心よりお見舞い申し上げます。 旅行好きの呑気のん兵衛は、今回災難に遭った国のうち、タイ・ミャンマー・インドネシア・スリランカを訪れたことがあります。 特に、スリランカは新婚旅行だったこともあり、思い出深い国なのです。 現地では、大変なことになっているというのに、新婚旅行の話など、はなはだ不謹慎なのですが、プーケットなどに比べ、日本人には比較的なじみのない国だと思うので、少し紹介してみたいと思います。 スリランカに行ってみようと思ったのは、海外旅行マニアの友人から、「スリランカはこれから観光化が進むから、今のうちに行っておいた方がいいよ。」と勧められたのがきっかけでした。 すでに、インドネシアやタイを訪れ、東南アジアの魅力にすっかりはまっていた私は、スリランカ行きを即決定しました。 スリランカは『インド洋の宝石』と呼ばれる小さな島国で、その歴史は古くなかなか見所もたくさんありました。 丁度、スリランカのことを紹介されているサイトを見つけたので、リンクフリーというお言葉に甘えて、リンクさせて頂きました。 ☆スリランカ探訪☆ さて、呑気のん兵衛の『今夜も一献』は、一応お酒の紹介が目的なので、お酒にまつわる思い出話をしたいと思います。 出発前には、例によって『地球の歩き方』を熟読するわけですが、その中でもっとも楽しみにしていたのが、”ヤシ酒(ラー)”でした。 ヤシの雄花穂を切り、そこから出る甘い樹液を素焼きの壺に集め、自然発酵させたお酒です。西部の岸辺では、”ラー”という看板のかかった処で飲ませてもらえるとのことでした。 旅も最終行程に入ったころ、コロンボの南61Kmにある”ベントータ”というビーチに立ち寄りました。そこはまさしく西部の岸辺!! 早速、”ラー”の看板を探しながら町中を二人でブラブラと歩いていると、12~3歳くらいの少年が近づいて来ました。 観光客に声をかけては、何かと小遣いを稼いでいる風なのですが、とっても可愛い子だったので、ついつい相手をしてやることにしました。 バリ島など、観光化が進んでいる地域では、子供とはいえ、かなり巧みな日本語で話しかけて来たりもしますが、そこはまだほのぼのとしていたスリランカ。ペラペラと英語で話して来ます。私たちがそれほど英語を上手く話せないことを説明すると「ふんっ」と鼻で笑われてしまい、あの時は、本当に悔しかったです。 でも、それ以後は少年も気を使って話をしてくれるようになり、なんとかコミュニケーションをとれるようになりました。 まずは、怪しげな土産物屋に案内され、「まぁ、仕方ないか。」ととりあえず店内をひととおり見てやりました。もちろん何も買っていませんが・・・。 これでは小遣いが稼げないじゃないかという感じでガッカリしている少年に、”ラー”のことを尋ねてみました。最初は何のことかわからなかったようですが、それは”ツゥデー”という酒だと言うことが判明しました。地球の歩き方に書いてあったのとは全然違う名前だったので、その件に関しては未だに不可解です。 少年はすぐに”ツゥデー”を飲ませてくれる、かなり怪しげなスタンドバーへ案内してくれました。 店先では、大きな目をギョロつかせた現地のオヤジたちが数人、不衛生そうなコップで”ツゥデー”を飲んでいました。「こんな所に観光客が来るなんて」とでも言いたそうに、目をさらに大きく見開いたオヤジたちに観察されながらおそるおそる差し出されたコップで一口。 オヤジたちは沈黙・・・。 「旨い!!」この笑顔は万国共通だったようで、オヤジたちも大喜び☆不思議なことに、代金はいらないと言われ、なぜぼったくられなかったのか、これもまた不可解です。 少年がもっと美味しい”ツゥデー”があるからと、歩き始めました。ついていくと、町中を外れ、畑の中をとおり、道はどんどん怪しげになってきます。20分ほども歩いたでしょうか。小さな民家へ案内されました。少年の知り合いのお宅だそうです。リビング(すごい部屋でしたが・・・)の椅子に座らされ、しばらく待っていると、”さらに美味しいツゥデー”が登場しました。今ヤシの木から取ってきた、とれとれの新酒だそうで、確かにさっきのバーで飲んだやつよりも美味しかったです。 で、”ツゥデー”とはどんな酒かと言うと、白くてシュワシュワと発酵している、スリランカ版”発砲にごり酒”といった感じです。においは、少々生臭かったですが・・・。できればきゅーっと冷やして飲みたかった!!というのは贅沢か。 その後、ヤシの木にも案内してもらい”ツゥデー”の収穫も見学させてもらいました。 お土産だと言って"トゥデー"を詰めたこれまた不衛生そうな瓶2本を無理矢理手渡され、少年とその兄貴分(ヤシの木に登っている人)に町まで送ってもらいました。 「これ、いくらくらいふっかけてくるかなぁ。」とちょっと不安にもなったのですが、結局予想していた程度の金額だったので、こちらも納得して代金をお支払いし、兄貴分とはお別れしました。 でも、少年はまだ不服そう。なんと「腕時計をくれ」と言い出しました。いくら何でもそれはダメ!!と返答すると、「じゃあ、Tシャツが欲しい」と言うので、ホテルまでついてこさせ、着替え用のTシャツを1枚渡すと、上機嫌で帰って行きました。 なかなか楽しい体験をさせてもらってTシャツ1枚は、ちょっと気の毒だったかなぁ。 その後、海岸を散歩していると、今度は怪しげなジイさん(写真の人)が「”頭が3つ、足が8本、しっぽが2本”ある亀を見せてやるから、タバコを1本くれ。」と話しかけて来ました。あいにく私たちには喫煙の習慣がなく、亀にはお目にかかることはできませんでした。 ___________________________ (追記) 今回の地震の犠牲者は14000人を越えるとの報道。 あの、ほのぼのとした美しく光り輝く島で・・・犠牲になった方は4500人。 お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、 一日も早い復興を願うばかりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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