カテゴリ:受け売りお酒豆知識
久々の『受け売りお酒豆知識』です。
これまで、二日酔いになるわけ、お酒を飲んだ量と酔っぱらい具合の関係、安酒飲んだらなぜ悪酔いするのかといった事をテーマに書いてきました。 今日は、お酒に強い人と弱い人がいるのは何故?というお話をしてみたいと思います。 まずは復習から。 お酒を飲んで、酔っぱらって、二日酔いになって、復活するまでの過程は、次のようになります。 お酒を飲む 「旨い、旨い♪」 ↓ アルコールが血液中に吸収される 「酔っぱらった~。」 ↓ 肝臓に運ばれる ↓←アルコールを分解する酵素(ADH)が働いて アルコールは有害なアセトアルデヒドに変身 「昨日はちょっと飲みすぎた~。気分悪ぅ~。」 ↓←アセトアルデヒドを分解する酵素(ALDH)が働いて アセトアルデヒドは無毒の酢酸に変身 「あ~☆やっと復活。元気になって飲む酒はまた格別じゃ~♪」・・・永遠に繰り返される ↓ また血液中にもどって ↓ 最後に炭酸ガスと水になって体の外へ出て行きます。 お酒に強いか弱いかは、この過程の中の、アセトアルデヒドを分解する酵素(ALDH)のタイプによって決定されます。ALDHにもいろいろ種類があるのですが、話が長くなるのでちょっと省略。 人間の持つALDHのタイプを決めるのは、N型(酒豪遺伝子)とD型(下戸遺伝子)です。これは血液型と同じことで、両親からそれぞれひとつずつどちらを受け継いだかによって、NN型、ND型、DD型の3パターンの組み合わせができます。 NN型はもちろん大酒豪、ND型はそこそこ飲める人、DD型は残念ながら完璧な下戸と言うことになります。 さてあなたはどのタイプですか~? さらに詳しく・・・。 ☆下戸遺伝子は突然変異!!☆ 人種別に見てみると、コーカソイドやネグロイドは全員NN型の大酒豪で、D型下戸遺伝子を持っているのは日本人や中国人などのモンゴロイドだけなのです。その下戸遺伝子は、2~3万年前にモンゴロイドの中で突然変異してできたのだろうと言われています。日本には縄文時代末期頃に海を渡って近畿へやって来た弥生人によってもたらされたのだそうです。きっと縄文時代までの日本人は、みんながんがん飲めたのでしょうね。 ちなみに、コーカソイドであるハンガリー人やインド人にも、少しの割合で下戸遺伝子を持った人がいるそうです。かつてモンゴル帝国の支配がそこまで及んでいた証拠ですね。 ☆関西人は酒に弱い☆ 近畿地方へやって来たD型下戸遺伝子はその後、南へ、北へと広がって行きました。 当然のことですよね。って、ちょっと待った~!!ということは・・・? そうなんですよ。関西人には下戸遺伝子を持つ人が多いのだそうです。 ある調査の結果に、北海道・東北・九州・沖縄地方にN型酒豪遺伝子の割合が多いというのがあります。ちなみに、一番N型酒豪遺伝子が多かったのは秋田県、次は鹿児島県と岩手県。 これには呑気のん兵衛、かなり頷いてしまいました。 だって、楽天でお友達になった方、どうも東北の人が多いなぁって・・・。ねっ☆ そして、一番下戸遺伝子の割合が多かったのは、三重県。次は愛知県なのですって。 ☆下戸遺伝子が世界を救う?☆ NN型大酒豪人間ばっかりのアメリカなどは、お酒を大量に飲む人が多いので、アルコール依存症の発症率もかなり深刻化しているのだそうです。 と言うことは、東北でも・・・? ひぇ~!! 関西発信のD型下戸遺伝子が、このまま日本中に広まれば、いつかはアル中の更正施設も閉鎖される日が来るかも知れません。 そして下戸遺伝子は、世界中に広まり~!! 人類がみんな酒を飲めなくなって、地球上からアル中はいなくなるのか? でも、そんな地球だったら生きていても何の意味もないような気がする関西人の呑気のん兵衛です。 *本日の日記は、筑波大学 原田勝二先生の研究内容と、ご発言を引用させて頂きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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