テーマ:焼酎いろはの い(114)
カテゴリ:受け売りお酒豆知識
春は出会いと別れの季節。
みなさんにも、いろいろなことがあったことでしょう。 もちろん、呑気のん兵衛にもいろいろありました。 そして今日は4月1日。新しい年度の始まりです。 さ~て!!気持ちも新たにスタートを切ろうと思ったら、なんと昨年度の宿題 をひとつ忘れていました。 これは大変な不覚です。 と言うわけで、お待たせ致しました~☆呑気のん兵衛の受け売りお酒豆知識第5段!! って、誰も待ってない? まぁいいでしょう。 本日は、焼酎は本当に二日酔い知らずなのか~?を徹底解明してみたいと思います。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 近頃大流行の『焼酎』。 人気の理由は、安い!健康によい!いろいろな味のバリエーションが楽しめる!などなど・・・。 でも一番の理由は、二日酔いになりにくいと言うことではないでしょうか? 特に呑気のん兵衛にとってこれはかなりおいしい話。 一方、私の大好きな日本酒は、二日酔いになりやすいと言われるお酒の代表格 (-"-;) ウッ。 二日酔いの原因は、酒飲みの血 でお話をしたように、自分の肝臓のアルコール処理能力MAXを越えてお酒を飲んでしまった時に、アルコールが分解される途中物質であるアセトアルデヒドなる吐き気や頭痛をひき起こす物質が、次の日になっても体内に残っていることから起こる現象です。 だから、アセトアルデヒドがすっかり抜けきるまで、頭ガンガン、オエ~が続く事になります。 従って、二日酔いになりにくいと言うのは、アセトアルデヒドが早くなくなるということになるわけです。 アセトアルデヒドの原因物質は、もともとお酒に含まれているエチルアルコール。 例えば、同じ量のエチルアルコールを日本酒から摂取した場合と焼酎から摂取した場合で、なぜアセトアルデヒドの残り方が違って来るのでしょうか? 原因その1<含まれるアルコールの種類が違う> お酒の度数は、含まれているエチルアルコールの量で決まります。 ところが、日本酒には製造工程の都合で、エチルアルコールだけでなく、次のように何種類か他のアルコールが含まれているのです。 エチルアルコール CH3CH2OH n-プロパノール CH3CH2CH2OH イソブタノール (CH3)2CHCH2OH イソアミルアルコール (CH3)2CHCH2CHOH 活性アミルアルコール CH2H5CH(CH3)CH2OH β-フェネチルアルコール CH6H5CH2CH2OH アルコールの種類が多いと、肝臓でアセトアルデヒド以外のアルデヒドがそれぞれ出来てしまうことになります。 でも、アルデヒドを分解する酵素はたったの1種類しかありません。 それが、これも分解、あれも分解と大変なことになってしまい、結局分解が遅くなってしまうというわけなのです。 ところが焼酎(甲類)は、何度も蒸留して作られたお酒なので含まれているアルコールはエチルアルコールのみ。 だから出来るアルデヒドも1種類。 よって、分解も大変スムースと言うわけです。 原因その2<日本酒に含まれる栄養素が・・・!!> 日本酒など、醸造酒のアルコールには、糖やアミノ酸などの栄養素が結合しています。 体内ではまずこれらの結合物質を切り離す作業が必要になるわけで、このため、ますます分解するのに時間がかかってしまいます。 一方、焼酎に含まれるアルコールには、このような栄養素は結合していないので、またまたスムースに分解をすすめる事ができるのです。 ということで、焼酎が二日酔いしにくいというのは本当だったわけですね (@^∇^@) わぁーい♪ ところで、焼酎にも甲類と乙類があるのですが、どちらも同じ事なのでしょうか? もちろんみなさんご存じのことと思いますが、一応ご説明。 甲類 アルコール含有物を連続式蒸留機で何度も蒸留したもの。アルコールの純度が高く無色無臭。36度未満に水で薄められてつくられます。さっぱりした味わいで、家庭で果実酒を作るときのホワイトリカーや、酎ハイ、カクテルとして飲まれます。 乙類 アルコール含有物を単式蒸留機で蒸留したもので、アルコール分は45度以下。昔からの製法で造られている伝統的な焼酎で、原料それぞれの香りと旨味が残り、蔵元の特色の出る焼酎です。 でも、甲類、乙類という表現は等級の違いみたいで紛らわしいから、原料の風味が活かされた乙類の焼酎は、昭和37年の大蔵省令で『本格焼酎』と表示することが認められました。 乙類の中でも沖縄特産の焼酎は『泡盛』といいます。 本格焼酎と泡盛は、芋焼酎・麦焼酎・米焼酎・蕎麦焼酎・黒糖焼酎など、日本の伝統的な蒸留酒です。 で、綿密な蒸留をしないために独特の風味が残っている乙類の焼酎には、実は日本酒と同じように複数のアルコールが含まれています。 でも、原因その2で述べたような栄養素は含まれていないため、甲類にはちょっと負けるけれど、かなり分解はスムースに進むようです。 やっぱり、焼酎は甲類・乙類どちらも残りにくいわけですね ((○(^▽^)○)) ウキウキ♪♪ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ というわけで、呑気のん兵衛も最近はかなり焼酎に走っています。 確かに残りにくい・・・? というより私の場合、どんどん飲んでしまってパックの中の焼酎が残りにくいのです。 何故かあっという間になくなってしまう~。 いくら身体に残りにくいからと言っても、やっぱり飲みすぎはいけませんよね~ Σ(^o^;) アッ でも宿題をやり終えたので、やっと春を迎えられそうな呑気のん兵衛です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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