生体肝移植　画鋲事件

2016.11.06

　いとこに子供が生まれた。いとこの母親が異常に黒いし何かあるぞと思い、病院受診するも異常なしといわれる。でも何かおかしいと思い他を受診。そ～したら胆嚢に、肝臓にも異常があり生体肝移植が必要とのこと。子供をうみ育てた母親は理屈ではわからなくても経験でわかってしまうんだね～ホント凄い！
　即、大きい病院に入院となった。その子は元気な時は沢山ミルクを欲しがっていて泣くのだが、一日に数十ＣＣの低脂肪のミルクを小分けにして貰えるだけ。容態が悪化し多数の管で生かされている状態になる。意識を取り戻し少し元気になるとお腹が空くのと拘束が辛いのか泣き出す。完全看護なので行くといつも泣いているようだが、看護師にミルクの話をしたら「忘れてた」とのこと。いとこが「この子は少量のミルクでもそれを楽しみにしてるから忘れないで欲しい」というも気持ち届かず。看護師に「こっちだって忙しいんです」と言われる！！医者もピンキリで腹水を抜く管を何を考えたのだか抜いたらしい（ミスか？）。子供の腹が膨らんで痛がって泣いているので、近くの看護師に伝えるも「お帰りになりました。○日でないと来ないので処置はそれからになる」と。重度の子供が集まる病院なのに信じられない対応。あまり強く言わない　いとこだが、処置出来る人を今すぐ呼べと言ったらしい（笑）夜、緊急処置！

　これを話すとどこか特定できるのだが、まあご想像に任せます（笑）
いとこからその子供の容態はいつものように電話で聞いていたのだが、うちの家族が「ニュースで見たけど、入院中の女の子が画鋲飲まされたらしいね。その子は脳に障害があり自力ではそういうことできないらしいよ。犯人捕まってないみたいだし、本当、怖いよね。」と言ったら、いとこが「それうちの子が入院している病院だよ！ここは家族でも容易に入れないし、絶対、医療関係者が怪しい」と言い出した(-_-;)。ビックリして沈黙が少し続いた。「完全看護だろうと関係ない。犯人捕まるまでずっと付き添わせろと言うように」と伝えた。

　生体肝移植は無事成功。まさかテレビで見るようなことが身内で起こるとは思わなかった。生体肝移植が出来ないで亡くなるかたもいればオペ後に亡くなる方も。現にその子が入院中も同じ病室の子供が何人も天国に行ったらしい。退院しても少しの感染が命取りになることを伝えられたので、外出させず強制的な引きこもりに。免疫力がついてきて外出ＯＫになり保育園にと思ったが、施設側で受け入れ拒否。大病してるし死んで文句言われても困るということらしい。根気よく探したら保育園の受け入れ先が見つかりお友達もでき、小学校にも無事に通えるようになった。一生死ぬまでグレープフルーツ（納豆もだったか忘れた）は禁食で毎日欠かさず薬を飲み続けなければいけないようだが、その家族にとったらそんなのは屁の河童。

　病気を乗り越えるだけでも精一杯なのに偏見という大きな大きな病気（壁）。今も大変な思いしている人が沢山いるだろうね～。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　