カテゴリ:西洋史関連(外国語書籍)
Michel Pastoureau, Traite d'heraldique, Paris, Picard, 1979 (5e ed., 2008) 紋章や色彩、動物と人間の関わりなどの研究で有名な歴史家、ミシェル・パストゥロー氏(経歴等はこちら)が30年ほど前に発表した研究です。おそらく、フランス語の研究書でいえば、西洋紋章について研究する上での必読文献なのではないでしょうか(私は、洋書ではパストゥロー氏以外の紋章研究は読んだことがないのですが…)。パストゥロー氏自身、その後発表している論文などの著作の中でしばしば本書を引用しています。 ここでは、その構成(章題試訳)を示し、読めた章から、順次紹介の記事を書いてリンクさせていこうと思います。大部の書物ということもあり、読了まであと何年かかるかというところですが…。 ーーー 前書き 初版への序文(ジャン・ユベール) 序論 第1巻 紋章 第1章 紋章の起源と出現 第2章 中世社会全体による紋章の採用(1180年頃-1320年頃) 第3章 紋章官の時代(1320頃-1560頃) 第4章 現代の紋章(16-20世紀) 第2巻 紋章規則 第1章 盾 第2章 色彩 第3章 図柄 第4章 紋章学的構成と紋章用語 第5章 外部装飾と準紋章学的[para-heraldique]紋章 第3巻 紋章学 第1章 中世紋章の理解と研究―史料とその利用 第2章 中世紋章の理解と研究―考古学者と歴史家に有用な紋章学 第3章 現代の紋章の理解と研究 第4巻 紋章学研究の15年 紋章用語集 ーーー ここでは、前書きで書かれていることだけ、少し書いておきます。 本書の初版は1979年に刊行されました。1993年に第2版を出すにあたり(前書きは1993年執筆)、その15年のあいだに急速に進んだ研究の成果を取り入れる必要があったことから、そうした研究の進展について紹介する章を追加した、とのことです。これが、第4巻にあたります。 また、1993年の版から、巻末の付録(紋章用語集)も付されたということです。 上の書誌情報の部分にも書きましたとおり、私は2008年に刊行された第5版を買いましたが、これは1993年版がもとになっているようです。 * * * 一通り読めたときには、またここに全体を読んでの感想も書きたいと思います。そのときがいつくるのかは見当も付きませんが…。 ※2008.09.25夜 追記(お詫び) 今朝この記事をアップした際、本書の前書きの執筆や、第4巻を追加したのは1997年の第3版と書いておりましたが、1993年の第2版の誤りでした。すみませんでした。完全に第3版と思いこんでしまっていました…。本文の方は訂正しておきましたが、ここでお詫びさせていただきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.17 16:04:39
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