カテゴリ:本の感想(あ行の作家)
歌野晶午『世界の終わり、あるいは始まり』 ~角川文庫、2006年~ 歌野晶午さんの長編作品です。 埼玉県下で発生する連続児童誘拐殺人事件。物騒だ、被害者、そして被害者の家族は気の毒だ、と思いながらも、結局は自分のことではないと安心している、そんな二児の父親が主人公です。 主人公はしかし、ふとした偶然から、小学6年生の自分の息子が犯人なのではないか、と疑い始めることになります。 内容紹介も感想も書きにくい作品です。 途中で構造に気付いてしまうと、まさか…と思ったのですが、結局はそのまさかが的中します。けれどもこれは、そういう物語なのですね。 感想も書きにくい、と書きましたが、実は感想もうまく浮かんできません。たぶん、今後も幾度か思い出しながら、じわじわと本書の面白さ、あるいは重さを感じていくだろうなぁという、そんな印象をもちました。 (2010/01/01読了)
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