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2013.11.03
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有栖川有栖『ペルシャ猫の謎』
~講談社ノベルス、1999年~


 火村英生&作家アリスシリーズにして、国名シリーズ第5弾の短編集です。
 それでは、簡単に内容紹介と感想を。

ーーー
「切り裂きジャックを待ちながら」劇団<屋根裏の散歩舎>の看板女優、鴻野摩利が何者かに椅子に縛り付けられ、身代金を要求するビデオが劇団に届けられた。狂言なのか、本当の誘拐なのか。劇団でも意見が分かれる中、舞台の本番は近づいてきていた。そしてゲネプロが行われるなか、惨劇が発覚し…。

「わらう月」月に恐怖心を抱くわたしが、男と撮った数枚の写真。オーストラリアで起きた殺人事件の捜査で、火村たちはその写真に目をつけるが…。

「暗号を撒く男」殺人事件の被害者の家には、どこか様子が変だった。現場のリビングには、凶器の鋏とは別に、きれいな鋏が一丁。掛け軸の下には、二枚の皿。その他、いろんな場所にちぐはぐした物が置かれていた。はたして、それらが意味するのは―。

「赤い帽子」川面に浮かんでいるのを発見された男は、生前、赤い帽子という目立つ服装をしていた。森下刑事たちは、地道な捜査で男の身元を割り出し、さらに犯人に肉薄していく。

「悲劇的」火村が課したレポートに対して、学生の一人は「悲劇的」と題する文章を提出した。お世話になっていたコンビニ店長が殺されたというのだが…。神の存在意義を問う彼に、火村はいかなる答えを示すのか―。

「ペルシャ猫の謎」強盗に殴られたとおぼしき被害者は、しかし、殴られた後、意識が回復したときに、自分の飼い猫を抱く弟を見た、犯人は弟だと主張する。犯行時間、彼の弟にも飼い猫のペルシャ猫にも「アリバイ」があったのだが―。

「猫と雨と助教授と」
ーーー

 数年ぶりに再読。もう3~4回は繰り返し読んでいるはずです。
 今回は、「わらう月」の雰囲気が良かったです。作家アリスさん以外の一人称ということで、サスペンスフルでもあり、どこか不気味な印象も味わい深く感じました。
 本書の中では、森下刑事が地道に活躍する「赤い帽子」が面白かったです。派手ではないのですが、味があるというか。
「悲劇的」は、謎解きミステリではありませんが、印象的な作品です。火村先生の心の一端がうかがえます。
 大胆な表題作も、楽しめました。





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Last updated  2013.11.03 21:04:42
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