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2010.11.02
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カテゴリ:会計
ここ数日特別会計の事業仕分けが話題になっている。カラクリを理解する上でも公益法人会計を理解するのは役立つ。

正味財産増減計算書(競輪)

正味財産増減計算書(オート)

競輪事業の現状と将来の見通しについて

「正味財産増減計算書」というラベルは異なるが、末尾付近の「当期一般正味財産増減額」が企業会計の「税引前当期純利益」にあたるとわかれば途中の勘定科目は一部業界独特な感じもするがだいたい流れはわかる。

収益の多くを占めている、3.「受取交付金収益」が競輪で23億、オートで3億減少している。

競輪施行者別実績と上記「競輪事業の現状と将来の見通しについて」をあわせて見るとわかるとおり、JKAは各地方自治体(=施行者)から交付金を受け取り、そのうち一定額割合をキャッシュバックする収益構造となっている。今回廃止決定した大津競輪場が継続して営業収支が赤字なのがわかる。

経常費用の「支払還付金」がこのキャッシュバックにあたるわけだが、競輪は吸い上げも払戻しも前年度よりマイナスになっているのはわかりやすい構造だが、オートレースの場合は交付金が減少しているのに還付金が増加している。JKAの組織再編の過程で、収益分担の仕組みがたびたび変わったことが想像される。

特筆すべきはオートの経常収益中にある、4.「受取交付金」が前年度に119億計上されている点。企業会計では増資にあたる部分が収益に計上されることはあり得ないのだが、公益法人では経常収益でプラスに計上されて、最終的な正味財産増減額を押し上げる。逆にいうと前年度の経常収益はこの増資分を控除しないと損益計算の期間比較は単純化することができない。そうなると企業会計でいうオートレース事業にかかる経常利益は前年度が1億3千万で当年度が30億6千万となる。なお競輪事業は前年度が53億の赤字で当年度が75億の赤字となっている。

損益構造で言えばオートは一応2年黒字で正味財産を増加させており、競輪は2年連続赤字で正味財産を減少させている。

人件費はプロフィールに記載の人数238人で職員給与と賞与引当金繰入額の総額を割ると単価は約690万となる。役員については非常勤も含めての平均は約1177万。

事業仕分けで袋だたきにあった補助事業費については、今年の3月決算の数字なんだが、競輪が前年度から7億マイナスでオートが6千万マイナスとなっている。見直しの流れからすると来年度はさらなる減少が予想される。


「事業仕分け」の力





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Last updated  2010.11.02 23:23:58


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