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のらPのぬいぐるみ部屋

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2011.10.03
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カテゴリ:雑記
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[雑記] 「この世界の片隅に」感想 ※ネタバレはないのでご安心を(^^)

当記事はぬいぐるみ・キャラクターグッズ紹介ではありません


今年の8月に北川景子さん主演の終戦記念スペシャルドラマとして日本テレビ系で放送された
この世界の片隅にというドラマとその原作についてです。

ドラマはレコーダーに録画して後日観ていたのですが,のこり1時間くらいまでを観た状態で誤ってレコーダーから削除してしまいました。ショック

結末が気になるので原作のマンガを読んでみました。

 

この世界の片隅に

(上・中・下全3巻。現在は全編を前・後編2冊にまとめたドラマ化記念新装版がでています)

管理人はマンガは普段ほとんど読みません。
今回のように映像化されたものの原作をチェックするというパターンが多いです。

なので「原作と実写化の際の配役がイメージと違う!」といった心配がありません。
私は上記のとおり先にドラマを見てから原作を読んだのですが、どの登場人物もイメージどおりでピッタリだったと思います。

この作品は広島県の軍港として知られた呉が舞台で戦時中のお話です。

「戦争」「広島」というと原爆による惨禍が連想されますが
この作品では戦中,戦後を生きた一般市民の生活を中心に描かれており
凄惨な場面の描写はほとんどありません。
(原爆に関しては呉と広島市との距離の関係で閃光ときのこ雲を目撃するシーンはあります。その後は呉にいる人々が知りえる情報として徐々に実態が判明するという描写になっています)

絵柄もやわらかいタッチでかわいらしく描かれています。

戦中の話となると暗くなりがちですが,当時の人々の生活をユーモアを含めて丹念に描いているのでそのような印象がありません。

そのような雰囲気の中,ふだんはのんびりとした性格の主人公が終盤ショックに襲われる場面の心情表現は絵柄も変わらず淡々とした静かな描写ながら鬼気迫るものがありました。

また主人公も当時の一般の人なので現代風な反戦思想・平和思想の持ち主ではありません。

そのような人々が終戦=敗戦を知ることになるシーンもとても自然に描かれています。


作者の「こうの史代」さんの入念な取材によってかかれたと思われるこの作品は
戦争を扱った作品としては異色な印象ですが非常に読みやすく心に残る作品だと思います。

戦争物が苦手な方,ドラマを観られた方もそうでない方もぜひ読んでみてください。


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最終更新日  2011.10.14 07:03:27
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