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カテゴリ:雑記
小さい頃は野球選手になりたかった
しかし私には野球の才能がなかった 寝る前に妄想したんだ エースで四番舞台は甲子園 あの娘との約束を果たすため怪我を隠し9回のマウンドに上がる 一球投げる度に腕が痛み暑さで視界が歪む 気がつけばあと一つのアウトで優勝目前 しかし塁は埋まりネクストバッターズサークルからはライバルが打席に向かう そんな場面を 何回IFを超えて、何回生まれ変わって、何回サイコロを振っても決して出ない目 まるで漫画の主人公かのように打てばホームラン 投げれば三振の山を築きボールが前に飛ばない そんなリアルRPGの主人公達が現実に存在する そして彼らが表舞台に上がるのがドラフトである 正直に言おう 例えばドラフト二巡目全体60位のサインを引いた時 私は少なからず落胆する もっと上位の選手であればな、と 数年後にメジャーで見られたらいいな、と 冷静に全体60位という順位を考えてみる 膨大な数の野球経験者の中の選りすぐり 野球エリートの中の野球エリート 努力、才能、運、環境、精神力に肉体 どれが欠けても掴めない一つの頂である その選手にがっかりとは私がおかしいのであろうか 否 おかしいのはメジャーリーガー達である ドラフトに選ばれたエリートをさらに厳選したエリート そんな化け物達がひしめくMLBでは全体60位などは通過点でしかない 小さな頃妄想の中で精一杯考えた設定を大幅にカンストするチート能力 それをもってしてもレギュラーどころか メジャーデビューすら出来ない選手が大勢いる いやはや凄い世界である いきなりこんな事を言い出したのも ボウドラのカードをニマニマ眺めていたのが原因だ ご存知のようにボウドラの裏面がリニューアルした その棒グラフを見ていると飛び抜けている選手がちらほらいる 例えば gavin lavalley ドラフト4巡目全体125位 これを主人公補正と言わずなんと言おうか 順風満帆な高校生活向かう所敵なしである 勿論リーグ差や周りの状況もあるので何とも言えないが 彼に怖いものなし野球の天才だと自負していてもおかしくない 恐らく病気の子どもに活躍する約束の一つや二つはしているだろう さらにぶっ飛んでるのがこちら justin twine ドラフト二巡目全体43位 もうOPSが何の指標か分からない あのドカベン岩鬼の高校3年生時代のOPS1.893に匹敵している 漫画の世界の成績である驚異的すぎる その漫画の主人公が全体43位という現実 オーシャンズ11でも多いのに43人も主人公はいらない 本物の主人公だけが生き残る世界である マイナーリーガーの挫折は過去の栄光に囚われるためではないか? ふとそんな事が頭によぎるくらい馬鹿みたいな数字である 上位選手に目を向けるとそこはさすが michael chavis ドラフト1巡目全体26位 ドラフト上位に指名されるだけでも化け物の証明である むしろどのように凡退したのかを知りたいくらいだ 恐らく彼は小さな頃に野球選手の親を亡くし 強制ギブスで鍛えあげられ体にはボールの痣がある事だろう それくらいの過去がなければ納得出来ない主人公補正である だがMLBのおもしろさの一つはこんな化け物達があっさりマイナーで消える事である 天才しかいない、化け物しかいない 投げる天才と打つ化け物 まるで最強の矛と最高の楯 勝った者が本物の主人公である やっぱりメジャーリーグはおもしろい 本日は打者編ノシ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.01.15 23:52:46
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