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「現代短歌朗読集成」CD1~4を聞いている。
前半の佐々木信綱から始まる故人の朗読は、以前入手したカセットテープと同じで既に何回か聞いているのだけれども、与謝野晶子や白秋の朗読が、短歌の内容からうける印象とちがって、籠もったような声になっているのは、録音のせいだろうか。 現在活躍中の歌人の方々の分は、以前の版にはいっている歌人の方でも、改めて更新されて最近の歌が入っていて、興味深い。こういうCDを出すという目的を意識して録音した朗読と、何か他の用途のために残っていた故人の朗読を収録したのとの違いであろうか。 今回、加えられた歌人の方々の朗読は、速度も発音や発声もわかりやすく、歌も朗読だけでなく、歌数を犠牲にしても、説明を加えながら読んでいる方もあり、親切だ。 また、朗読されている作品は、ほとんど既に読んで知っている作品であるが、作者自身の朗読を聞くと、作者がどういう意図で詠まれたかがよくわかるのも、うれしい。 解説の入れ方にも、それぞれの工夫があって、三枝昂之氏は、詞書の部分を女性の声で入れ、短歌の部分だけを自身で朗読されていたし、篠弘氏は、すこし声のボリュームを落としていられたし・・・ 小島ゆかり氏が、長歌と反歌を選ばれたのもよかった。 長歌は、やはり、作者の朗読で聞くのと、自分の黙読とでは、鑑賞が違うように思う。 MP player におとしたから、これから、家事をしながら、散歩をしながら、電車の中でなど、イヤーフォーンで聞くことができてうれしい。 私が好きだなあと思っていた作品が、作者の選んだ作品の中に入っていたりすると、思わずにっこりしたりして。 以上、私の断片的感想ですが、朝日新聞11月17日の短歌時評(穂村弘)に、上のようなことが、もっときちんとまとめられています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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