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2008.01.16 楽天プロフィール Add to Google XML

デザイン大学1月学期その1
[ 農村力デザイン大学 ]    

1月学期が始まりました。
雪のつもる池田町です。

さて、今回は、人が豊かにいきるための、仕事や暮らしを考えることが
テーマでした。

今の世の中で、何が原因で、ぎすぎすしたり、つらくなったり、
心が不安になるのか????

その原因は、ひとつの「価値観」に縛られて行き場がない状況に
あるからだと考えられます。

お金中心主義
ともいえるかもしれません。

でも、お金中心主義ということを、簡単に批判できません。
おそらく日本に生きている人はすべて、この主義が原則の
資本主義の世の中で生きているからです。

お金中心主義のやっかいなのは、
単にものの考え方とか道徳の問題ではなく、
「生きていくためには、お金を稼がないといけない」
  (昔の人と違い、食べるものをつくる手段と土地を持たない人間
   は、自分の労働を売ってお金を手に入れないといけない)

「自由(な時間を自由に使う)ためには、お金の力で義務を減らさなくては
  ならない」

  (好きなことをすることが幸せであるという考えのもと、おしゃれや遊びを
   するためには、必要なことを短くする、便利に済ますことが必要である。
   そのためには、便利さをお金で買わなくてはならない)

という「現実の束縛であり、逃れられないルール」になっているからです。

今日の話は、そこから始まります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
風の課の講義は、副学長の伊藤洋子先生。

先生の講義の概要は、優秀な学生の幸せさんのブログをみてください。

私が指摘したいポイントは、次のようなことです。

成績の悪さ、仕事の不出来を、「自己責任」といって自分自身を批判し、
頑張って何とか切り抜けたいとますます頑張る。
精神は病んでいるのに、本人は頑張れば抜けられると信じて。
そうして、ついに限界に達しつぶれてしまう。
その結果、最大の努力によって、企業は利益を最大化し、
その利益は、努力した人ではなく「株を持っている人」に与えられる。
そうしたこともすべて「競争社会」「自由主義」だからという理由で片付けられる。


結果、若者の意欲と頑張りは、すべて会社なるものに吸い取られてしまう。
でも「それ以外の仕事はない」から、逃げられない、それしかないと
考えてしまうのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
でも、伊藤先生は、「もうひとつ別」の働き方として、
「しごと」というものがあるのではないかと言われます。

それは、自分が生きるためのものであり、
便利にする方法ではなく、手間をかけるというもの。
結城先生の言葉では、「買う暮らしではなく作る暮らし」だと思います。
私も伊藤先生のおっしゃること、よく分かります。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お金をもらって生きる」という今の世の中の「あたりまえ」は、
人類200万年の歴史では、ほんの50年ぐらいの特殊な事態です。

それ以外の時代は、
人は、生きるための手段(生産手段)を自分でもち、
自然のなかにあるものを活かして、生きるための知恵
ももっていました。

それを、「お金」で買った方が
便利で効率的で善きことだとされたところから
狂い始めたのです


高度成長期には、みんなが潤い、その狂いに気づきませんでした。

でも、自由主義、競争社会、資本主義という社会のルールの本性が
あらわれはじめた今、普通の「私たち」にとって、決して豊かなものではない
ということに少し気づき始めました。

でも、もう「元に戻れない」と思うから、前にも後にも進めないのです。

私は、せめて「もうひとつの仕事=しごとが存在する」
と思うことができたならと思います。

仕事は、与えられてこなして、お金を売る、すなわち労働力の販売という
サラリーマンスタイル以外に、

自分で生きるのに必要なものを手に入れる「しごと」
自分自身が創っていく「しごと」
というものもまた「もうひとつの世界」として存在すること


をわすれちゃいかんのだと思いました。






Last updated  2008.01.16 21:47:17
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