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旅行のお話の続きで・・・
今まで訪れた中で1番印象の強かった国は、2000年3月に訪れた、ネパール。インドとチベット自治区にはさまれた小さな国。 初日。 なんてところへ来てしまったの~!というほど、あまりにも日本と違ってた。 首都(なのに)カトマンズには、コンビニもなし、デパートもなし、高層ビルもなし。街はホコリっぽくて汚れてて、車よりバイクや自転車がずっと多い。沢山の大人男性が、暇そうにフラフラしてる。 あまりの違いになんだか泣きそうになった。 しか~し、住めば都とおっしゃるとおり、1日2日と経つに連れてだんだん慣れてきた。 1泊800円の安宿にも、当たり前のように起こる停電にも、すぐにお湯が止まるシャワーにも慣れてきた。 それに・・・ご飯が美味しい!色んな種類のカレー、うどんのような麺料理、モモという名前の餃子みたいな食べ物などなど。(お近くのネパール料理屋さんへ足を運んでみて下さい☆) 通りを歩けば漂ってくるお香の香り。色とりどりの香辛料を売る屋台。 チベット仏教のお寺を巡ると心が穏やかになる、清らかになる。 ヒンズー教のお寺で見たお葬式。川岸で遺体を焼き、川へ流す。ガンジス川のように。 お土産屋さんのおじさん達は、仕事をする気があるのかないのか。私達へ椅子を勧めてくれ、話が弾んでくると、水牛の乳で作った暖かいミルクティをご馳走してくれた。お茶を飲みながら延々と続く世間話。 カトマンズからバスで7時間。次に訪れた小さな街、ポカラ。 田舎なので、カトマンズよりももっと時間がゆっくり流れてる。 突然現れたヒマラヤ山脈の山々。本当に天へ天へとそびえている。神々しいほどに。大感動! 地元の男の子達と小高い丘に登ったり(しかし元々標高の高い国なんで、トータルの高さは1500mほど。結構きつかったぞ)、チベット村の女の子と仲良くなっておうちに招いてもらったり。 田舎道で迷った私達が困っていると、村の人達がどんどん集まって、皆で心配して助けてくれた(言葉も通じないのに!)。 決して豊かではないのに、出会った人々の心は純粋で温かくて優しくて。 帰る頃には大好きになってた国、ネパール。 帰国日。カトマンズ市内でストライキの為、お店は閉まり、公共交通機関は全てストップ。 人力車で空港へ。 途中、上り坂になると車から降り、後ろから押して運転手さんをお手伝い。 すると一人の小さな男の子が泣きながら近づいてきた。 街で物をねだってくる子ども達と比べると、ずっと貧しい服装。 一緒にいたネパール人の友達が、「この子は帰るおうちがないんだよ」と教えてくれ、少しのお金をあげていた。 そうか、いつもおねだりしてくる子らは、帰るおうちもあるし、待ってる家族がいるんだ。 だけどこの子にはおうちもないし、家族もいない。 日本にはホームレスの大人はいるけれど、小さな子どもはいない。かなりのショック。 今でも、男の子の涙であふれた大きな瞳を忘れられないし、思い出すと胸がキューンとなる。彼は今頃どうしてるかな。元気でいるかなぁ。 そんな色んな思い出いっぱいのネパール旅行でした。またいつか行きたいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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