高原HV列車旅行記◆ 「ハイブリッドな高原列車を見に行こう!」 《 信越・小海線 》 ◆2010年 8月 21日(土) 皆さん、おはようございます。 午前5:30。場所はJR北陸本線、石川県最東端駅となるJR倶利伽羅駅です。 大人の事情により、こんな静かな無人駅から今日の旅は始まります。 パークアンドライドとか、始発接続の都合とか・・・まぁ、色々あるんです。察して下さい(ぉ では、普通列車 富山行きに乗り込みますよ。 おっ!国鉄色475系だ。ラッキー♪ 富山駅にて直江津行き419系(通称:食パン電車)に乗り換え。 この辺りではまだまだ現役ですよ? 今日も暑いけど、海は穏やかだし空も青いし・・・天候的には◎ 大糸線の接続駅である糸魚川駅で、3分の1くらいの乗客が降りて8:30頃に終点直江津に到着です。 さて、ここから今回は長野方面へ向かうのですが如何せん列車が少ない・・・次の長野行きまで1時間半以上待ち時間があるとかorz 直江津駅の周辺には特に時間のつぶせる場所も無いし・・・う~ん とりあえず、先発の普通列車 新井行きに乗ってみますか。 快速くびき野号の送り込みも兼ねた乗得電車です。 うわっ、以前乗ったときより明らかに座席のグレードが上がっている! ほぼ、特急列車と同じ内装です。 直江津を出発して暫くすると、北陸新幹線 上越駅(仮称)となる脇野田駅に到着です。 ほうほう、もう新幹線駅の基礎は出来上がっているんですね。 JR東日本と西日本の境目になると思われる上越駅(仮称)なんですが、この駅絡みで様々な問題もあるようで・・・ 石川・富山県知事およびJR某社の偉い人は、「この駅では速達新幹線は通過扱いでも問題ない」と言い 新潟県知事は「糸魚川も含めて全列車を停車させるべき」との揉めあいで、新幹線の工事中断に至ったことも。 数年後に開業する北陸新幹線では、富山の次は上越か?長野か? そのダイヤが気になります。 ・・・ところで、上越駅にしたら上越新幹線と区別が付かなくなるのでは? なんて、考えていると終点の新井駅に到着です。 駅待合室で待っていると大相撲の力士の方が、みどりの窓口で切符を買われていました。 地方巡業でしょうか? 色々と大変そうですが頑張って下さい! さて、今度は再び特急型車両を使った普通列車 妙高3号に乗り込んで元来た道を戻ります(ぇ 次に途中下車したのは、JR高田駅なんですが・・・ 駅舎がなんだか大変なことに・・・これ、変形したりしないよね?(しません!) 高田の街は浄土真宗の宗祖、親鸞が越後国府に配流されて、その後恵信尼と結婚した場所でもある静かな街。 また、戦国時代には上杉謙信が春日山城を建立した場所でもあります。 そんな経緯からか、過去には信越線横軽経由で運行していた特急白山号の停車駅だった名残もあり直通運転の無い金沢も文字も・・・ そうしていると、先ほど新井駅まで乗った車両が快速くびき野号 新潟行きとなり入線してきました。これで直江津に戻ります。 富山行きに乗って帰ろうかな・・・ なんて冗談、これも先ほど乗った普通 妙高号に乗り込んで長野へ向かいます。 座席は「くびき野号」とは違って古い簡易リクライニングシート・・・それでも、元特急列車だけはあります。 新井駅を過ぎると、いきなり列車がバックし始めました。 二本木駅に入線するためのスイッチバックですね。 たかが、スイッチバックでも凄い興奮を覚えてしまうのは、これ鉄オタの性といったところでしょうか? 列車は、妙高高原・黒姫を越えて長野盆地に入ります。 三才・・・ほう、変わった駅名ですね。 しばらく進むと、こちらは推定年齢17才くらいになる(?)京浜東北線で使われていた209系電車が留置されています。 他にも旧成田エクスプレス号に使用されていた253系も大量に留置されていました。 そう、ここが首都圏のJR電車を一挙に解体処理する工場を併設するJR東日本 長野車両センター。 253系に混じって京葉線205系も解体されている真っ最中でした。 もったい無い・・・解体するくらいなら、交直流仕様にするとか、周波数を変えるとかして西日本で使いませんか? 北陸(長野)新幹線の車両が見えてきたら、長野県の玄関口JR長野駅に到着ですよ。 次の電車に乗り継ぎを行いますが、1本後の快速電車に乗っても時間的には問題ないので少しだけ寄り道。 長野駅前、徒歩1分の某キャラクターグッズ専門店に行ってきました(ぇ これ毎回毎回、言っていることなんですけど・・・ 「金沢・富山・福井店に比べれば広い!! これだから、北陸3県の店舗は・・・(以下略」 ここで車中で読む小説と、ハルヒCMでお馴染みのガムを購入。 長野駅に戻ってきました 小田急ロマンスカー車両が走っていることでも有名な長野電鉄線は、地下から発着しています。 ご当地キティちゃんを横目に見つつ、次の電車に乗り込みますよ! しなの鉄道直通の快速電車です。途中、篠ノ井駅まではJRなので18切符でも乗れます。 鉄道では初めてきたJR長野駅。今度は善光寺参りなどゆっくり観光したいですね。 そういえば、長野駅でもらった下車印の長野の文字のうち「野」だけ、ひらがななのは何故だろう? 篠ノ井駅より先(小諸・軽井沢方面)は、第三セクター私鉄「しなの鉄道」線に入ります。 長野新幹線開業時に、新幹線と引き換えに旧信越本線の軽井沢~篠ノ井間がJRから経営分離されて別会社運営になりました。 この区間では、JR企画切符である『青春18きっぷ』等の使用は出来ません。 今回は、篠ノ井から小諸まで「しなの鉄道」を利用するので車掌さんに同区間の運賃930円を支払います。 JR線からの乗り継ぎの場合、中間改札が無いので「知らずに乗ってしまった」とか「故意に支払わなかった」などの 悪質な例もあるらしいですが、経営が厳しい地方の第3セクター鉄道。運賃はきちんと支払いましょう! 快速列車なので、あっという間に終点の小諸駅に到着です。軽井沢行きワンマン電車は乗り換えです。 私はJR小海線に乗り換えます。 小海線は「八ヶ岳高原線」という愛称があるように高原地帯を走ります。 そこで、JR東日本はこの路線にエンジンと電気モーターで動くハイブリッド気動車「キハE200形」を試験導入しています。 (※イメージ画像です) 日常生活でもハイブリッドユーザーなので、これは一目見て体感しないと! ワクワクしながらホームへ向かうと・・・ キハ110系(従来通りの気動車) 「ハイブリッド車じゃねーーー!!」 まぁ、まぁ現実なんてそんな甘いものじゃないので。 ハイブリッド車は全3編成ありますが、運用についてはJRホームページにも掲載されているので、チェックして訪問をオススメします。 これから中央本線 小淵沢駅までの長い旅が始まりますよ 小諸を出発して、しばらく併走していた「しなの鉄道線(旧信越本線)」から逸れて小海線は進みます。 途中、小海線唯一の新幹線接続駅「佐久平駅」を通ります。この駅、全国的にも珍しい・・・ 在来線が新幹線をオーバークロスする駅。 要するに、在来線のホームが新幹線ホームの上にあるという極めて珍しい構造と言うわけです。 佐久平からまた暫く進むと、小海線の車両基地も備える中核駅である「JR中込駅」に到着します。 ここまで車掌さんが乗車していましたが、中込~小淵沢間はワンマン運転になるらしいです。 10分程度、運転停車するということなので中込駅の駅舎を見学。 なかなか、モダンな造りで良い感じ♪ ・・・だけど、みどりの窓口に目を向けると信じられない光景が広がっていた。 ほうほう、キハE200形のキーホルダーですか・・・って あれ?こっちにも・・・ ここにも!? ちょっと待って!この擬人化萌えキャラは一体何なの!?? みどりの窓口においでたJR社員の方によると、彼女の名前は「ぶりっとちゃん」 小海線で毎日働く女の子で、環境に意識して高原のお友達(動物たち)にも優しい頑張りやさん・・・らしいです。 相方の「こうみくん」に対して、「ぶりっとちゃん」に凄く力入っているな~? ちなみに、現在運行しているキハE200形ハイブリッド車内は「ぶりっとちゃん」が埋め尽くしているらしい。 な、なんだってー!? 中込駅にて(色んな意味で)衝撃を受けましたが、実は自分が乗ってきたキハ110系の外装にも「ぶりっとちゃん」が!? いやいや、確かに小諸駅では乗り換えに急いでたから気付かなかったけど・・・ まさかのJR公認、オリジナル鉄道擬人化美少女。 ハイブリッド以上の衝撃だよ。 小海線は単線非電化、当然のごとく反対列車の待ち合わせも・・・って、あれキハE200形じゃない!? ぶりっとちゃ・・・じゃない、本物のキハE200ハイブリッド車両だよ~! 確かに電車並みに静かですね。 窓越しにキハE200車内を撮影・・・た、確かに中込駅員の言うように座席ヘッドレスト部分に「ぶりっどちゃん」が!? うわぁ~、乗りたい!乗ってみたい!!でも、反対列車なので残念。 泣く泣く「ぶりっとちゃん」にお別れして、キハ110小淵沢行きはエンジンを唸らせながら進んで行きます。 千曲川に沿って進む小海線、その絶景もまた見ものです。 傾斜もだんだん目に見えてキツくなってきました。 もうすぐ標高1,000メートルだよ! キツイ傾斜を登りきると一気に風景が開けます。 両側には高原レタスの農場があって、景色だけなら北海道と非常に似たような光景ですね。線路もまっすぐだし しばらく進むと、JR最高地駅でもある「野辺山駅」に到着って・・・人、大杉!! なんということでしょう! ローカル風情満喫していた車内が一変。首都圏の通勤列車並みの混雑になりました。 野辺山駅から少し小淵沢寄りに進むと、JR最高標高にある踏切が見えましたよ! そして、あの踏切こそが・・・ JR鉄道最高地点にもなっています。 JR最高地点を過ぎれば、あっという間にJR中央本線との接続駅、終点の小淵沢駅に到着です。 ここから再び乗り換えて、東京方面を目指しますよ! あずにゃん♪ あずにゃん♪ あずにゃんの次に入線したのは、横浜行きの「特急はまかいじ号」 それにしても、この車両で特急料金が取られると思うと何故だろう? なんか、凄く損した気分になりそう。 さて、前車2本は特急列車。 当然のことながら、青春18きっぷでは乗れないので完全にスルーしますよ!私たちが乗るのは・・・ これこれ。「臨時快速ホリデービューやまなし号」新宿行き。 全車両2階建て車両と言うなんとも、画期的かつ奇抜な車両だったりします。 もちろん2階席を確保しますよ って、狭っ!! 網棚があるせいか、圧迫感に拍車を掛けているような気が・・・ それでも、やっぱり2階建てなので景色そのものは凄く良いです。 上越新幹線のE1,E4MAX号に乗り慣れていると違和感を感じるけど、在来線での2階建て車両になるとこんなものか。 中央自動車道と併走しながら流れる景色を眺めています。 この日も暑い日でしたが、窓からの眺望は最高でしたよ。 甲府・大月あたりまでは覚えているんですが、そのあとウトウト・・・気付いたら高尾駅でしたw 高尾から御馴染みE233系オレンジ色の中央快速が運転されていますが、私が乗っているホリデー快速は停車駅だけ見れば 中央特快より停車駅が少ないし、狭いけどボックスシートなので結構乗り得列車かも? 新宿ぅ~、新宿ぅ~。 ご乗車ありがとうございました。終点、新宿駅です。 19時ちょっと前に東京新宿に到着です。 すっかり日も落ちたので、とりあえず東京に来たら必ずと言っても良いくらい行くあの街へ行きましょうか。 最後に乗り換えるのは、中央総武線臨時快速「みたけ・おくたま号」千葉行きです。 183系特急型車両を使った臨時快速で、1号車と2号車は誰でも乗れる自由席になっているので18切符でも乗れますよ。 新宿を出発すると、つぎの停車駅は・・・ なんと! 秋葉原駅なのです。 中央快速だと、四ツ谷、御茶ノ水に停車してさらに御茶ノ水駅にて総武線各停に乗り換えないといけませんが、臨時快速なら1本。 秋葉原までダイレクト直通、そして同一ホームとはいえ乗換が無いとは、なんて有り難いことなんでしょう。 ちなみに、余談ですが石川県から秋葉原まで1度もロングシート車両に乗ることなく18切符で来れたというのは、ある意味凄いかも? ささっ、短い時間ですがアキハバーラの街でショッピングタ~イム♪ 1週間前に来たかった秋葉原もと言い、有明の某イベント。 何のイベントも無い日でしたが、お土産やら同人誌やらゲームやらヨドバシで玩具やらを買い溜め・・・って、買い過ぎ! いつもよりちょっと早いですが、中央総武線にて新宿へ戻ります。 もはや新宿西口夜の風物詩ともなっている高速ツアーバスの受付風景。 今回は予算や時間の都合上、ウィラーやキラキラ、JAMJAMとは違う地元バス会社主催のツアーバスに乗り込みます。 石川県加賀市に本社を置く、『日本海観光バス』アクセスブルーライナーです。 このバス通常の4列シート車なんですが、何が凄いってその運行経路! 『横浜発、東京新宿経由 → 富山金沢経由、羽咋・七尾・穴水・輪島駅前行き』というトンデモナイ運行経路のバスなんです。 実際、終点の輪島駅前にて降車する乗客もいらしたみたいです。 再度、おはようございます。 日を跨いで、翌朝8月22日(日)JR富山駅ホームです。 おや?真ん中の食パン電車って、昨日に乗った419系直江津行きだ。 富山から電車を乗り継ぎ、石川県JR倶利伽羅駅に到着。 なんとも強行ツアーだった今回の乗り鉄旅行。 ハイブリッド列車には、残念ながら乗れませんでしたが高原列車を満喫できたし、一夏の良い思い出が出来たそんな旅でした。 |