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ぬるま湯雑記帳

浅草深々散歩

2004年4月30日 東京ディープ散歩

【コース】
浅草寺⇒マルベル堂⇒鈴芳⇒吉原⇒すみれ⇒パンのペリカン⇒アメ横⇒御徒町吉池・池田屋

【そもそものきっかけ】
せっかくの黄金週間、たまにゃお江戸にでも…と思っていたところ、学生時代からお世話になっている犬田ワンさんの、DJイベントがみどりの日に行われることに。やたっ!久々にそちらに参加することに決め、翌日は犬田ワン・サワコ夫妻に東京案内していただけることとなりました。その際サワコさんから
30日、どこがいいかなぁ? 
お嬢さんらしく、オダイバとか、ロッポンギとかアオヤマとか??
それとも下町であまり女性が行かない、ディープな浅草とか?
いろいろ考えてみますね。

とメールをいただき、即行「ディープ下町希望!」とお返事して行き先決定。どうしても行きたかったマルベル堂以外は、犬田夫妻考案コースです。なおメール文中の「お嬢さん」は、サワコさんの優しい心遣いです。

【今回の狙い】
「深みにはまること」「昼酒」です。浅草自体には何度か足を運んでいるのですが、今回は大人の社会見学ですわ。一般的な観光を楽しみたい方には、まずオススメできません。

では、行きませう。


★浅草寺~仲見世
11時にサワコさんと宿泊地の江古田を出発し、昼前に浅草到着。サワコさんは有休をとってお付き合いくださり、ワンさん(これじゃ王貞治だよ)はお仕事の関係で1時に合流。まずは観音さまにご挨拶。仲見世はやっぱりすごいヒト。思わず善光寺と比べてしまう。浅草寺到着。10円のお賽銭で「幸せになれますように」と漠然とした大きなお願いをする。心のBGMはやっぱり『唐獅子牡丹』。お参りの後、もときた仲見世を引き返す。江戸玩具などに心を奪われつつ、金額をみて尻込み。


★マルベル堂いきつけの店
ここ数年、お江戸にくるたび寄ってしまうワタシの行きつけのお店。老舗のプロマイド屋さんです。ここで40分近く物色。時折「おっ」とか「あっ」とか口走ってしまい、サワコさんをびびらせる。一心不乱にプロマイドを物色する姿をサワコさんに激写されるも、全く気づかない。栗さんをはじめ、計11枚プロマイド購入。余は満足じゃ。<写真1>


★鈴芳浅草の輝き
ワンさんと合流の時間となり、待ち合わせ場所の雷門へ。人力車のお兄ちゃんがいっぱいいる。暑いなかお疲れさまです。ワンさんと無事合流、まずは一杯ということで、「ライトショップ浅草」などを通過しつつ、煮込みの店「鈴芳」へ。道にテーブルが出ているのでそこに陣取り、早速乾杯。皆働いてる昼に飲む贅沢をかみしめる。ここのおかあちゃんはものすごくそっけない。注文聞くのもめんどくさそう。追加注文しようとしたら、「おあいそ?」といわれた。おかあちゃん、もう少し飲ませてくれ。こんにゃくのピリ辛炒めも煮込みもうまかった。<写真2>


★ショッピングなかよし
「鈴芳」を後にしてワタシとサワコさんは花やしきまんじゅうを買って食べ、ワンさんはメッシュのベストを買う。店のおばちゃんがワンさんに着せてあげてて可愛かった。ベストだけに、本日のベストショット…がはっ(吐血)。この日ワンさんは後述の「すみれ」のおかあちゃんにも「やせてない?大丈夫?」と心配されるなど、年上のヒトに大人気であった。<写真3>


★吉原~見返り柳見返り柳
吉原帰りのお客さんが未練を残して遊郭を振り返る場所にあることから、その名がついたという「見返り柳」。この日初めて名前も存在も知るに至る。そこに連れてってくださるとのこと、ただし吉原ではカメラはしまうよう、ワンさんから指示が出る。やっぱりまずいそうです。吉原が近くなると、情報喫茶なるものがちらちらお目見え。ここで茶を飲みつつ、どこにいいコがいるか仕入れて繰り出すそうな。初めてみたぞ情報喫茶。そしていよいよ吉原縦断。圧巻のソープ街。呼び込みのおにいさん達ががずらっと店の前に立っている。まだ3時前。怖え。これ夜は絶対無理。ワンさんが一人歩きしてると店にひきずりこまれるとみた私たちは、ぴったり団子状態。薬師如来のワンさんを先頭にサワコ日光・お剛月光が脇侍をつとめる。吉原は‘その’目的でくる方々の街なので、本来ヒヤカシはよろしくないとのこと。お客さんらしき人々にも若干遭遇。連休だもんね。ここが『吉原炎上』の舞台だったのか、花魁道中のあった街なのかとしみじみ。「見返り柳」は当時の柳ではなく数代後の柳。碑が立っていた。<写真4>


★すみれ祭りだわっしょい
浅草に戻ってお茶。さっきの鈴芳とそんなに変わらない店構えの「すみれ」へ。この店も道にテーブル席あり、そこに落ち着く。もちろん飲めるのでワンさんはウーロン割り。サワコさんはバナナジュース(おかあちゃん曰くバナジュー)、ワタシはアイスティー。ここのおかあちゃんはおそらく韓国の方。若い頃はさぞやべっぴんだったろうと思われる、きれいでにこにこしてて気さくなおかあちゃん。で、推察するところ注文を忘れて、一番手のかからないアイスティーが一番遅くやってきた。おかあちゃん、片手にはガムシロの入ったペットボトルを提げている。アイスティーはグラスなみなみ。「どうする?甘いの入れる?」…入れるもなにも入る余地なし。とまどってると「じゃ、一個出すか?」と目の前でグラスの氷を手づかみで出そうとしましたよ。おかあちゃんやめてくれー!そういうことは、やるにしても(?)見えないところでやってくれー!!「いや、いいです」というと(ワンさんもサワコさんも協力してくれた)、「じゃ、おいてくね」とペットボトルをおいてってくれました。可笑しくてたまらん。浅草いいぞお。<写真5>


★パンのペリカンおいしいパン屋
「すみれ」を出て、田原町になるのか、ペリカンというパン屋さんへ向かう。これまたワタシは初めて知ったが有名なパン屋さんで、ロールパンと食パンの2種類しかないのに行列が出来るとのこと。この時も4~5人並んでいて、予約を入れてる人もいた。サワコさんは食パンお買い上げ。ロールパンは売り切れだったらしい。<写真6>


★アメ横
夜の部にむけ、御徒町を目指す。上野まで出てアメ横を通って御徒町へ。魚と果物うまそうだ。粋なスカジャンいっぱいだ。煮込みの「大統領」という店は満員御礼になっておりました。


★御徒町吉池・池田屋
ここは夜の部の会場。吉池デパートの5階、おしゃれな居酒屋。昼はふつうの食堂だそうです。サワコさんがワタシ達3人の共通の知人、亂筆さんの4人で飲むようセッティングしてくださった。なにからなにまでありがたし。
亂筆さんはお仕事で遅れて登場。学校の図書館にお勤めです。いやあ懐かしい。おそらく3度目の乾杯。田中康夫の手腕等を聞かれて、自分が長野県民であることを再認識。ヤッシー実はよう分からん。本日の吉原の話なんぞしておったら、元遊郭の鳩の街とか、大阪飛田の百番とかの話に移行。「鳩の街は(水上勉の)『飢餓海峡』に出てきませんでしたっけ?」と言ったら、「飢餓海峡…会社とかで話できてる?」と亂筆さんに思いっきし心配された。やはり、どこか道を踏み外しているらしいことも再認識。11時ごろ店を出る。帰りの山の手線、あまりの人の多さにまごまごしてたら電車に乗り損ねそうになって、亂筆さんに背中を押してもらってなんとか乗車。田舎のネズミであることも再認識。それぞれ帰路につく。完。
*『飢餓海峡』を見返したところ、‘鳩の街’は新興遊郭の名前として挙げられてるだけで、話の舞台にはなっておりませんでした。ワタシは‘亀戸遊郭’と勘違いしたモヨウです。


【まとめ】
本当に丸半日を散歩に費やし、よく飲みました。犬田夫妻のご尽力により、一人旅では踏み込めない場所に行くことができ、記憶に残る散歩となりました。
ワンさん、サワコさん、亂筆さん。お三方に心より感謝。狙いどおりでした。

【追記】DJ2人
遡って4月29日はワンさんのDJイベント『DJホシノの四十一才の春だから元祖天才バカボンのパパだから冷たい眼で見ないで』に参加してきました。会場は江古田のアパート翠明荘101号室。前の道をバスが通ると、自然発生的にスクラッチされます(要するに振動で針が飛ぶ)。もともと本持ち・レコード持ちの犬田夫妻が資料置き場として借りた部屋だそうですが、こうして時折イベントが催されます。ワンさんは、膨大なレコードのなかからレアな曲を聞かせてくださいましたが、「三面記事の女/美川憲一」「恋人よ/淡谷のり子」「マイウエイ/(車の)ヤナセの社長」あたりが大変印象に残っております。もうお一方のDJ、OKKIE(オッキー)さんはお初でして、これまたワタシの歴史にはなかった曲を聞かせていただきましたが、一番印象に残っている曲は、ここでは曲名が出せません。はははは~。その他詳しくは犬田さんのHPをご覧ください(犬田さんのプロフィールもあります)。マックスでは総勢9名、打ち上げは7人参加(於:江古田のお志どり)、ディープで笑ったイベントでした。皆さんありがとうございました。<写真7>

【今回の写真】
だいたい見たとおりですが、一応ご紹介。
<写真1>マルベル堂外観。建物見ただけでわくわくするー。
<写真2>ライトショップ浅草。ミラーボールやネオンを売っていた。
<写真3>ショッピング中のワンさん。おばちゃんといい感じ。
<写真4>見返り柳。現在は振り返るとガソリンスタンド。風情なーし。
<写真5>道中にあったお祭り顔出しパネル。目をこらすとワンさん顔出してます。
<写真6>パンのペリカン。ぱっと見はふつうのビル。
<写真7>DJ2人。交代したところかな?

肝心の飲食店では、飲食に夢中で写真がありません。ぬかってます。



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