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SocketG2編

・この辺は人柱、NEC LaVie S LS150/F2のCeleron B800をCore i7-2670QMへ換装

【新品】NEC LaVie S LS150/F2P2W PC-LS150F2P2W [エクストラホワイト] [Microsoft Office欠品]...

某大型掲示板の情報からもしかすると動かないんじゃないか・・・と、少なからず
不安になり動くのか動かないのか白黒付けるためにかなり早まって購入した(!)
Intel Core-i7 2670QM Processorが本日到着したので、早速換装作業を行いまし
た。これで真偽のほどがこの目で確認できます。

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本日届いたCPUはこんな感じで、Arrandaleに比べるとCPUとGPUのコアが一体に
なって横長になっています。コレでクアッドコア2.2GHzなので、だいぶコンパクト
に収まっているんだなーと感心します。と言うかノートでクアッドコアなんての
がかなり新鮮で、Core2の頃にPenrynでQ9000が出て一部で乗ったものの全く一般
的ではなく、第1世代Core i7でQMが付くクアッドコアCPUがハイエンドPCにぽつぽつ
と採用され始め、この第2世代Core i7でクアッドコアCPUのラインアップが拡充
されたようです。第1世代ではGPUが内蔵されていませんでしたが、第2世代では内蔵
されてきたのでディスクリートGPUを搭載していないマシンでもi3/i5などから差し
替えられるようになったのが改造派にはうれしいところで。それに発熱も減り、
内蔵GPUのパフォーマンスも一気に上がっているのも注目点です。動画のエンコード
に威力を発揮するQuick Sync Videoへの対応も行われ、デスクトップ向けCPUに
迫るパフォーマンスを発揮できるようになってきましたね。ちなみにソケットは
SocketG2と呼ばれるタイプで、第1世代のArrandaleで採用されていたSocketG1と
は互換性がないので選択する際には注意が必要です。今回のマシンに搭載されて
いるCeleron B800もSocketG2です。

さてCore i7-2670QMの解説はこれくらいにして早速換装作業、このLaVie Sも最近
のLaVieらしく底面のふたをがばっと開くとすぐヒートシンクやファンにアクセス
できるようになっています。

ファンを固定しているネジ2本と、CPUソケット四隅のほうに伸びているヒートシンク
の固定ネジ4本を外し、ファンのコネクタを抜き取ってヒートシンクとファンを取り
去ります。これでもうCPUソケットにアクセスできます。ソケットのロックを解除し
てCPUを取り外し、新しいCPUに交換します。元々付いていたCeleronB800に比べて、

CPUコアの大きさがだいぶ大きくなるのでヒートシンクへのグリスの塗り直しは必須
ですね。ヒートシンクは新しいCPUのぎりぎりコアが隠れるくらいのサイズとなって
いるので、きちんと密着するようにグリスを塗りませう。あとはヒートシンクと
ファンを元に戻しネジ止め・フタを閉じてネジ止めして終わりです。昔のPCなんて
全バラに近いところまで行かないとソケットが見えなかったりするので、その辺は
NECのPCは分かりやすくて良いです。

動作しなかったという報告ではこの後電源すら入らなかったという話だったので、
ここで電源が入るかが鍵となりますが恐る恐る電源ボタンを押すと・・・
あ っ け な く 電 源 が 入 り ま し た よ ?
普通にNECロゴのフルスクリーン表示となったので、あっけにとられつつもF2キー
でBIOSセットアップに入ってCPUの認識を確認します。

特に誤認識されることもなく、Core i7-2670QM 2.2GHzで正常に認識されていまし
た。設定にはNX bitくらいしか無く、Celeron B800もNX bitに対応していて標準
で有効だったのでそのままセットアップを抜けてWindowsを起動。SSDですでに起動
はかなり高速でしたが、それに輪を掛けてi7-2670QMのパワーなのかデスクトップ
が表示されるまでの時間がかなり短縮されました。CPU内蔵GPUがHD Graphicsから
HD Graphics 3000に変更されたので、グラフィックドライバが当たっていない
ような低解像度状態で起動し、CPUコアの認識やグラフィックドライバが自動で
適用された後に再起動が促されるのでそのまま再起動すると通常の解像度で起動
してきます。特に問題無く動いている感じで、デバイスマネージャでは

4コア8スレッド分、8つのCPUとして認識されています。シングルコアCPUが主流
だった頃から見るとこれはサーバーか何かか・・・と思うレベルですねぇ。重ね重ね
言いますがこれはノートPCです。TDPが35Wから45Wに10Wも上がったので、排熱
とか気になっていたのですがSandyBridge故の低発熱かそれほどファンも高速
回転せず本体から感じる熱も今までと大して変わらなかったので大丈夫そうです。
ベンチマークで負荷を掛けて高温で落ちるかどうかも確認してみませう。

まずはWindows エクスペリエンス インデックス、

メーカーの標準構成ではサブスコアが4~5台と、エントリークラスのノートPCらし
いスコアだったのですがSSDとメモリ・そして今回のCPU換装後は

( ゚д゚)ポカーン
一気に6~7台になり、7.9が最大のエクスペリエンス インデックスではかなり上の
ほうのスペックとなってしまいました。これホントにノートPCなんでしょうか。
ディスクリートGPUにCore i5-560M 2.67GHzを積むメインマシンのSONY VAIO Eが
霞んで見えます。CPU内蔵グラフィックもこれだけ速いと半端なディスクリート
GPUなんか要らなくなりますね。この結果だけでも大満足です(w

次に総合ベンチマーク、CrystalMark2004R3ですが

標準構成では7万点くらいだったのがSSDとメモリ・CPU換装後は

      スポポポポポポーン!!!
  。     。
    。  。 。 。 ゚
   。  。゚。゜。 ゚。 。
  /  // / /
 ( Д ) Д)Д))

今まで使ってきたどのPCよりも速い、20万点なんてスコアを叩きだしています。
ここまで来るとノートPCの範疇を軽く超えちゃってます。サブマシンとして購入
したのにここまでメインマシンとのスペックの差が出ちゃっていいんだろうかと、
なんかコストパフォーマンスが高すぎる結果になってます。何の作業をやっても
これだとかなり快適かと思われます。

強化されたグラフィック性能も見てみることにします。手始めにおなじみ鳳ちはや
が坂から転げ落ちるだけのベンチマーク、ちはやローリングWEですが

標準構成でそれほど奮わないDランクだったのが

ディスクリートGPU並みのBランクにまで上がって来ました。手持ちのVAIO EのATI
Mobility Radeon HD 5650に肉薄しちゃってます。なんつー速さなんですか(w
SandyBridgeなCPU内蔵GPUが強力という話を身を持って体感した感じです。最後に
タイムリープぶーとべんち、相変わらずアンチエイリアスが表示異常になるので
換装後も同じ設定にしてまず標準構成で

30FPSだった結果が、換装後は

76FPSとか2倍以上の伸び率となりました。そんなわけで軽い3Dゲームだけではなく
それなりの3Dゲームにも手を出せるようになったっぽいです。まぁ前述の通り、
アンチエイリアスがどうとかOpenGLのスコアはあんまり高くないとか不得意な面
も多々ありますが、とりあえずベンチマークでは結果が良かったのでそれでまた
満足ですね。

ここまでベンチマークを回しつつCPU-Zでクロックの変動を見ていましたが、高負荷
時に3GHz近くまでクロックが上がっていたのでTurboBoostもきちんと効いている
ようです。排熱も上手く行っていることが確認できましたね。

そんな感じで身構えてやってみたNEC LaVie S LS150/F2のCeleron B800からCore
i7-2670QMへの換装ですが、あっさりできてしまい拍子抜けでしたし予想を大きく
上回るスペックアップで大成功でした。Sandyなi7も安くなって来ていますし、
当該PCをお持ちの方で処理能力不足に悩んでいて保証がどうでもいい人は(!)
やってみる価値はかなりあるかと思います。そしてお約束ですが、真似される方は
自己責任でお願いします。


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