陰に隠れた奴大全其の弐どんなカードゲームにもある、「陰に隠れた」奴。使ってみれば強いかもしれないのに、目立たないため使われない。 そりゃ弱いかもしれないけれど、面白い奴だっているかもしれない。 そんな「陰に隠れた」かわいそうな奴らを、もう一度思い出して、僕らの心の中に生き続ける。 其の弐では、もう少し「ためになる」「面白い」ように、一歩進んだところを書いていこうと思っています。乞うご期待。 3/27 更新 芸術は爆発だ。 DMというのは、とても芸術的なものです。 イラストだけではありません。デッキを作るということは、一つの絵を完成させることと同じなのです。 自分の色で、自分のタッチで、自分にとって心地よい作品をつくる。 DMと芸術は通じ合う所が多いのです。 「芸術は爆発だ」とは、誰が言った言葉でしたか。 「デュエルは爆発だ」とは言いませんけれど、あのカードの彼は、花火を咲かすように爆発しています。 爆発サボテン 自然 ツリーフォーク 3マナ/2000 ■バトルゾーンに自分の光のクリーチャーがある間、このクリーチャーのパワーは+2000される。 光のクリーチャーが場に居れば、3マナ4000の基準値以上の能力を手に入れます。 4000というサイズは裁かれないサイズですし、《エルジージョ》と相打ちを取れるため、かなり良い数値です。 そんなクリーチャーなのに、何故陰に隠れてしまったのでしょうか。 理由は二つ考えられます。 一つは「パワーだけがあってもあまり意味がないから」。 意味がないことはないのですが、DM上でパワーが高いことの利点は「火力への耐性」「バトルで負けない」ことであり、盾を破ることにおいて、パワーは意味を持ちません。 例えば《ブラムグレール》や《アブゾ・ドルバ》。 「パワー馬鹿」と呼ばれることもあり、使われることが少ないことから、パワーだけではどうにもならないことが分かるかと思います。 超神龍ブラムグレール 自然 アース・ドラゴン 6マナ/1000 ■進化-自分のアース・ドラゴン1体の上に置く。 ■このクリーチャーのパワーは、すべてのマナゾーンにあるカード1枚につき+1000される。 ■T・ブレイカー 超神龍アブゾ・ドルバ 闇 ドラゴン・ゾンビ 6マナ/11000 ■進化-自分のドラゴン1体の上に置く。 ■このクリーチャーがバトルゾーンにある間 このクリーチャーのパワーは自分の墓地にあるクリーチャー1体につき+2000される。 ■T・ブレイカー 二つ目に「種族」。《爆発サボテン》の場合、こちらの理由の方が大きいでしょう。 《テクテク・アリンコン》を見てください。《アリンコン》の場合、ドリームメイトがいなければパワーは上がりません。 「光のクリーチャー」の方が範囲が広い分効果が発動しやすく、《サボテン》の方が強いはずです。 ですが、《アリンコン》の方が目にすることが多いですよね。 これは種族によるシナジーが深く関係しています。 3マナでビーグル・ビーである《アリンコン》は、《パコネコ》と非常に相性がいいのです。 テクテク・アリンコン 火 ビーグル・ビー 3マナ/2000 ■バトルゾーンに自分のドリームメイトが1体でもあれば、 このクリーチャーのパワーは+2000される。 囚われのパコネコ 自然 ドリームメイト 2マナ/1000 ■バトルゾーンにある自分の他のドリームメイトすべてのパワーは+1000される。 ■このクリーチャーがバトルを始めるとき、 バトルゾーンにある自分の他のドリームメイトをかわりにバトルさせても良い。 ■相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶとき、 バトルゾーンに自分のビークル・ビーが1体でもあれば相手はこのクリーチャーを選ぶことはできない。 「《サボテン》は光のクリーチャー全てと相性が良いのでは?」 と思われる方もいらっしゃると思いますが、ここで一つ目の「パワーだけでは意味がない」が出てくるわけです。 タップキルには相性がいいのですが、今度は種族の面が要らなくなります。 ガーディアンデッキに《サボテン》を入れませんよね。 ツリーフォークには《ラブ・エルフィン》もいますし、《ユグドラジーガ》という進化クリーチャー、 《トゲ刺しマンドラ》というホロカードもあるのですが、パッとしないカードが多く、陰に隠れています。 《爆発サボテン》が陰に隠れたのは、ツリーフォークという種族自体が、陰に隠れているからなのでしょう。 ■まとめ ・クリーチャーは、パワーだけあってもいけない。 ・クリーチャーは、どの種族で生まれるかで強さが変わってしまう。 このコラムを気に入ってくれた方は掲示板、メッセージから、感想を送ってくださると嬉しいです(^^)/ |