陰に隠れた奴大全其の参久しぶりの「陰全」の更新になります。ですが、この期間の間、陰に隠れた奴を忘れたことはありませんでした。 勉強の合間に7弾のカードリストを見たり、デューン・ゲッコーのカード効果を覚えたり、 スターライト・ツリーデッキを考案して、やっぱり諦めたり(時間にして13分)。 さて、今回のテーマは、アーク・セラフィムです。 19弾で初登場した、割と新しい種族ですね。 皆さん、「陰に隠れたカード」と聞いて、なんとなく「古ぼけたカード」というイメージはないでしょうか? それは勝手な先入観であり、間違いです。 最近のカードの全部が全部、派手な効果で、強くて、というわけではありません。 最新弾にでさえ、陰に隠れたカードは間違いなくいます。 例えば、08年5月現在の最新弾は27弾ですが、 《突撃勇者アーニー 》《電界の守護者ラ・フランシス》《パナオン》、どれも27弾、最新弾です。 「割と最近出たはずなのに、アレ?こいつ誰?」みたいなカード、 進級して、未だキャラを見つけられていないクラスメイトみたいな、 そんなカードの代表である、アークセラフィムに目を向けてみたいと思います。 席替えして、そんなクラスメイトと近くになったら。仲良くするチャンスでしょう。きっといい娘です。 何食わぬ顔で「いいこ」を「いい娘」と変換する私のパソコンに切なくなりました。 アーク・セラフィムを代表するカードと言えば、 《サンダール》《ラグマール》コンビ、《エル・カイオウ》などでしょうか。 彼らは確かに優秀です。よく働いてくれます。 しかし、彼らの踏み台、礎になっているカードがいることを忘れてはいけません。 例えば、こんなカードらです。 霊騎ラディア 自然 アーク・セラフィム 9マナ/パワー5000 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のマナゾーンにある進化クリーチャーではない クリーチャーを1体選ぶ。相手はそのクリーチャーと同じカード名の自分自身のクリーチャーをすべて バトルゾーンからマナゾーンに置く。 狙ったタイミングで撃てれば、9マナでなんと3枚もマナ送りに。 そして自分は場に残るのですから、フィールドアドバンテージは4枚差。たまったもんじゃありません。 応用テクニックとして、《ギガンデュラ》《ストマック・ガーデン》などでマナ操作する、という手もあります。 全力で頑張って欲しいと思います。 霊騎アルシェル 自然 アーク・セラフィム 5マナ/パワー3000 ■L・ゲート:アーク・セラフィム (このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに、アーク・セラフィムを1体、 自分の墓地から手札に戻してもよい。そうした場合、このクリーチャーを山札の一番下に置く) ステルス並みに陰に隠れた特殊効果である、Lゲート持ちセラフィムです。 アークセラフィムの中で、クリーチャーの墓地回収を行えるクリーチャーは《アルシェル》のみ。 自然クリーチャー全体で見ても、クリーチャーの墓地回収を行えるクリーチャーは少なく、 かなり貴重な効果を与えられたクリーチャーであるといえます。 霊騎シュバイン 自然 アーク・セラフィム 5マナ/パワー3000 ■このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある自分のセイント・ヘッド1体につき+2000される。 ■このクリーチャーは、パワーが6000以上のとき、「W・ブレイカー」を得る。 セイント・ヘッドの数だけ強くなり、5マナでW・ブレイカーを持てるハードパンチャーです。 並べれば並べるだけ強くなりますので、《秘護精ボアーブス》《護精霊騎ヴァルチャー》など、 軽量で並びやすいものと組み合わせ、セラフィムビートなんてどうでしょうか。 2ターン目《ヴァルチャー》《ボアーブス》など 3ターン目《マンモキャノン》 4ターン目《シュバイン》 という動きが出来れば、4ターン目にしてパワー9000のWブレイカーの登場です。 「選ばない」除去が多くなった現環境では、《アステロイド・マイン》はかなり向かい風です。 より速い《シュバイン》こそ、現環境のセラフィムのフィニッシャーでしょう。 また、このコラムは話半分ぐらいのつもりで読み進めることをお奨めします。 霊騎ラファーム 光 アーク・セラフィム 7マナ/パワー4000 ■相手は、火または自然のクリーチャーをバトルゾーンに出すとき、そのクリーチャーはタップしておく。 火、自然対策のみに特化した《ウルフェウス》。 《ジャムシール》などの強力なタッパーはいますが、《ジャムシール》にこんなハイリターンが狙えるでしょうか。 《サンダール》が《バザガジール》に狙われるのも防ぐことが出来ますし、 とどめの《エグゼドライブ》を紙切れに変えることも出来ます。 ジャックビートなど殴るデッキが多くなっている今、「予防」できるタッパーの威力たるや凄まじいもの。 2ターン目《エル・カイオウ》 3ターン目《秘護精マニトゥス》 4ターン目《ジャムシール》でタップ 《エル・カイオウ》で殴り返し 2マナチャージ 5ターン目《ラファーム》 で、ビートは完全に止まります。あとは《シュバイン》でとどめを刺すだけです。 また、しつこいようですが、このコラムは話半分ぐらいのつもりで読み進めることをお奨めします。 と、まあ、私が思う陰に隠れたセラフィムを4種挙げたわけですが、 この4種全てが、「オンリーワンの効果」を持っているクリーチャーです。 4種全てが、「このカードにしかできない効果を持っている」。 デッキに《シュバイン》を入れた場合、《シュバイン》の代わりになる存在などありはしないのです。 ちょっと前に、いわゆる無敵悪魔問題がありましたね。 問題についての某店長さんの発言を私なりに噛み砕いて解釈すると、 「好きなカードの個性を生かしてデッキを組むのは、 『個性を活かしきる』責任がある」ということなのだと思います。 私のように、陰に隠れたクリーチャーが好きな方はたくさんいらっしゃるでしょう。 誰も使わないカードで一泡吹かせてやる、というのは誰でも思うことでしょうし。 ですが、一泡吹かせるには、何かのデッキの劣化ではいけない。 「勝たないと楽しくない」とは言いませんが、「負け続けて楽しい」わけありませんから。 陰に隠れた奴を使いこなすには、愛情だけじゃどうにもならないものもあります。 ビルディングの腕、責任、他にも大切なものが伴います。 ですが、大切なものをかけてでも、陰に隠れた奴はデッキに昇華させる価値があります。 是非、暗いところに隠れてしまっているカードに目を向けてみてください。 あなたの腕で、一花咲かせてみませんか。 HOME DMコラム ジャンル別一覧
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