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◆福丸子が来た日のこと


福丸子が来た日


私は、ねこちゃんが大好きです。

今一緒にいるねこちゃんは福丸子という名のチンチラゴールデンです。

福丸子に出会うまで、18年間、いつも一緒にいた福丸という名のねこちやんを亡くし

3年間ペットロスの虚しい毎日でした。

少し気持ちも落ち着いてきた頃、偶然に通りかかったペットショップのガラス越しで、

小さな体で思い切り、私に向かって鳴いているねこちゃんに出会ってしまいました。

私は一瞬にして、魅了されてしまいました。

先代の福丸子です。

名前は福丸君の名前をとって福丸子だと、帰る道すがら決めました。

そして、私は家中のお金をかき集め、その日 すぐに福丸子を家につれて帰りました。

両手の中にすっぽり入ってしまうくらいの小さなねこちゃんです。

家に着いてドアを開けるや否や、福丸子は自分の尻尾などにじゃれながら

嬉しそうに走り回っていました。

しかし、来たときから、お腹の調子が少し悪そうだったので心配になり、

次の日に病院へつれて行こうと思い、用意した福丸子のベッドでグッスリ

眠らせました。

病院へ連れて行くと、先生は「大丈夫です 心配ないですよ」と言われたので

ほっとして帰って来ました。

福丸子は家に着くなり、ねこじゃらしにまっしぐら 元気にじゃれてあそんでいたので

「よかった・・・・」と再びほっとして、喜んでいました。

ところが、その夜突然、自分のベッドの中でグッタリとしてしまい、

動かなくなってしまったのです。

病院へ急いで連れて行きました。

・・・・・福丸子は亡くなってしまいました。

福丸子の突然の出来事の、憤りと喪失感、福丸の時の痛手の思い出とが重なり

合って、涙が溢れて止まりませんでした。

福丸子のササヤカなお葬式が終わった時、もう二度と ねこちゃんは飼わないと

心に決めたのです。

何故、ねこちゃんを飼ってしまったのか、もっと他に出来ることがあったのでは

ないかとか、後悔と憤りとの繰り返しの虚しい毎日でした。

ところが、一週間程経った日にペットショップのお兄さんが突然訪ねてきました。 

連れて帰ってきて、二日で亡くなるなどという、辛い想いをさせて申し訳ないと、

何度も頭を下げ謝るのです。

前の猫ちゃんと同じ子とはいかないが・・・とか、変わりはいないが・・・とか、

でも似てる子をさがしてきたといいながら、小さなペット用の箱から

頭に赤いリボンを二つ、チョコンと着けたチンチラゴールデンの子猫を

取り出したのです。

もう二度と、ねこちゃんは飼わないと心に決めていた私ですが

キョトンとした子猫ちゃんを見ていたら

なんだか、逝っちゃった福丸子が連れて来たような・・・・・

うちの子にしなきゃ・・・そんな気がしてきて

「分かりましたこの子でいいです」と言っていました。

先代福丸子の分まで生きるようにと、名前を同じ福丸子と名付けました。

いたずらで元気一杯の福丸子に、あれや これやと日々を送っているうちに

あれからもう8年も経ち、今は福丸子のお陰で心穏やかに過ごしています。

今では、私を支えてくれている、大切な、大切な、ねこちゃんです。

この文章に出てくる猫達です


福丸
18年生きた福丸君です
ママは日本猫の菊 パパはノラ猫ちゃん
(日本猫とペルシャの雑種)らしいです。
真っ白で長毛のたくましい猫でした。
写真は亡くなる少し前なので
スフィンクス化しています。











先代福丸子
たった一枚の先代福丸子の写真です。
病院に行った時、カルテ用に撮ってくれた
写真です。















福丸子が来た日 ペットショップのお兄さんに箱から取り出された時の福丸子です。2ヶ月になったばかりでした。メソメソしてるにゃんネェと一緒に立ち会ってくれた、にゃんネェのネェが撮っておいてくれた写真です。





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