まだ書いていなかった気がするのだけれど、私も旦那もエール大学というコネチカットにある大学の卒業生。大学時代の思い出はどこか別の機会で書くとして、NYに戻ってきたら、家には卒業生に送られるYale Alumni Magazine(www.yalealumnimagazine.com/)の最新号が届いていた。
その表紙を見て、ちょっとげんなり。今月の特集は大統領に立候補したエール大学の卒業生(通称 Yalies)に関してで、表紙はBushとKerryの写真がでかでかと載っている。で、何がげんなりかというと、BushとKerryははっきり言って、似たもの同士だな、ということを改めて認識させられたから。というのも二人は同じ大学を卒業しただけでなく、少数の選ばれた大学4年生しか入れない、Skull & BonesというSecret Society(直訳すると秘密組織)のメンバー。
このSecret Societyという前時代的な組織形態の説明を簡単にすると、要は上流階級の人たちがお互いのネットワークを強めるための組織。大学3年になると、選ばれた人達は既存メンバーもしくは卒業生からそっとお誘いがくる。Secretといわれるだけあって、メンバーになった人たちはどのSocietyに属しているかというのを絶対に他の人(たとえルームメートでも)にばらしてはいけない。毎週木曜日の夜、Tomb(お墓)と呼ばれる窓のない建物に集まり、ディナーを食べたり、伝統的な儀式をしたりする。エールにはそういったSocietyが10以上あって、それぞれ20名位のメンバーで構成されている。Skull & Bonesはその中でも最もエリートなSocietyとして知られていて、いまでこそ女性や白人ではない人たちもメンバーだが、歴代上流階級のご子息が入ると決まっている。
で、そんなのに入って何が楽しいわけ?というところなのだが、この組織に入ると1年間ネットワーキングができるだけでなく、一度Secret Societyに入った人は、一生涯そのメンバーとして「仲良く」する。仲良くというのをシニカルに訳すと、お互いを(金銭的に)支え合う、ということ。ほとんどのSecret Societyは裕福な卒業生で構成されているため、卒業のタイミングで、まとまったお金をもらえたり、就職の際に紹介をしてもらえたり、起業や立候補の際にFundがもらえたり、と一生スポンサーしてくれる。
よく考えられた仕組みだな、とは思うけれど、どうも私にはその差別的なカルチャーがしっくりこない。正直そういった組織に属している人たちに対して不信感があるわけです。
私はアメリカ国籍がないので、別に関係はないけれど、BushとKerryのどちらかを選んで、といわれるのは、黒鬼と赤鬼どっちがよい?とかグリとグラはどっちが好き?と言われているみたい(ちょっと違うか)。
ちなみにKerryの娘のVanessaは大学の同級生(あまりよく知らないけれど)。夫にはとりあえずKerryに投票して、と言っておいた。