|
テーマ:映画ニュース(1424)
カテゴリ:本/映画が好き!
マッハンタンでも上の方に住んでいる我家。夕方に散歩に行くと、街中よりはヒッソリとしているものの、イルミネーションが輝き始めました。
昨日のパーティーでは、日本人の私がいる・・ということで話題は日本の映画に。しか~し、『ゴジラ』も『モスラ』も『ガメラ』も北野作品も観ようと思ったことが無い私は、全く話についていけませんでした。反対に「あなた何処から来たの?これでも観て・・」と『RASHOMON(羅生門)』をお貸しいただきました。(『鬼平犯科帳』というスバラシイドラマがある・・と伝えてきました。「"Law & Order"みたいなドラマね」と言われましたが、その解釈であっているのだろうか・・。嫌いじゃないけど・・一話完結だし、警察だし・・) というわけで今日の映画上映会は『羅生門』。こちらの人たちにとって黒澤×三船作品は、まだまだ古くないんですよね。一度、"bulky"の説明で「有名人だと誰が"bulky"?」と具体的イメージを求めたら「MIFUNE!」と。・・三船・・って三船敏郎ですよねぇ・・と一瞬引きました。2000年代のNYで、30代の女性の口から三船が出てくるなんて・・と驚いたことを思い出しました。 ずっと芥川龍之介の『羅生門』を基にした映画だと思っていました。原作は芥川の『藪の中』。 平安時代、羅生門で杣(そま)売と旅法師が雨宿りをしていると、1人の盗賊っぽい男性が飛び込んでくる。雨が止むまで・・と、杣売と旅法師の見聞してきた事件を話すところから話はスタートします。藪の中で1人の侍の死体が発見される。しかし、妻(貴族)と彼らを襲った山賊、そして霊媒師を通しての侍の言い分が食い違う。まさに真相は藪の中。 デジタル音とCG全開の映像に慣れている私の耳と目には、なんとも言えないスローテンポで最初は眠くなってきました。役者さんたちもポソポソ喋るので、英語字幕を追いっぱなし(苦笑)。杣売の志村喬が侍の死体を発見するまでの、山の中に入り込むシーンは、ボレロに乗せた木洩れ陽の映像が眠りを誘ってきました。。ところが一転、世界の三船が出てきた瞬間、グイグイ入り込みました。人間のプライドと見得の浅さに、鋭いナァ・・と。しかも、どう思うかは観ている私たちにポーンと丸投げして終わり。 そういえば、これを貸してくれた人が「それ、コメディだから・・」と言っていたっけ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本/映画が好き!] カテゴリの最新記事
|