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ヒロガルセカイ。

ヒロガルセカイ。

14 *18禁

14.

ピストルなんて映画やドラマの世界だと思っていました。
本物、と言われても そうなのか? と疑ってかかりたくもなります。
見たことがないのですから。
でもガチリと音を立てて、まっすぐアヤに照準を合わせています。
その鈍い光とちいさな筒が、恐怖を感じたアヤを飲み込みそうです。

「こちらに来て下さい」

行ったら撃つの?
行かなければ撃たないの?
言わない克己に、試されている気がしました。
「アヤさん。そのままでは暖房が入っているとはいえ、風邪をひきます。
さあ、こちらに。暖めてさしあげますよ」
左手でピストルを向けています。
そして右手はシャツのボタンを外していきます。
「今度は私も脱ぎますから、ここを舐めてください」
シャツをはだけて鍛えた胸板を見せ付けます。
「あなたの舌の感触を確かめたいんです」
そしてゆっくりと一歩踏み出しました。
「来ないなら私が行きましょうか?」
やさしげな微笑を仮面のように顔に貼り付けたまま、狂気のオーラが広がります。
「アヤさん、じらすと御仕置きさせてもらいますよ」
ベルトを片手で器用に外して抜きました。
革のベルトがしなります。
アヤは、ずるりと落ちていく克己のパンツを見ました。
大きく膨らんだ下着がシャツの隙間から覗きます。

凍りついたアヤに照準を合わせて近寄りながら、興奮しているのが怖い。
あんなものを脅されて受け入れるわけにはいきません。

「いやだ」
アヤは拒みます。
その言葉に克己の眉がぴくんとひきつりました。
じっとしていられません、すぐに背を向けて部屋から逃げようと駆け出します。
「こんなつまらないことで命を落とさないでくださいね。
死んだら志信さんに会えませんよ?」
克己はアヤの行く手を塞ぎました。
「志信さんに義理立てしてセックスしないつもりですか。
一度も二度も同じことですよ。
志信さんよりも良かったんでしょう?ねえ、アヤさん。
あんなに上気した肌を、また見せてくださいよ」
アヤの肩をつかむと、床にそのまま落としました。
いくら絨毯がひいてあるとはいえ、そんな乱暴されたのは初めてです。
「なにす・・」
キっと睨んで顔を上げたアヤの眉間に・・・・銃口がぴったりと付きました。
「死ぬよりもいいでしょう。命乞いを聞かせてください。
私の思うように動くと。私が果てるまで、抜かせないと」
克己がひざをついてアヤの体を跨いだままタオルを解きます。
そして折角履いた下着の上からアヤの自身を揉みました。
「や!・・いや、何を!!」
「この刺激も初めてでしょう?感じていますね・・どんどん濡れていく」
「いや、離して!!」
痛覚と同時に、性的興奮の刺激を受けて悦んでしまうのです。
どんどん下着が濡れて、染みが広がります。
「いや!!」
大きく開けた唇に、銃口が迫ります。
「これを舐めるか私のがいいか。どちらにしますか?アヤさん」
「や・・」
拒みますが頬に押しあてられました。
鉄の臭いと火薬の臭いに吐き気がします。

「あなたが来る世界は、こういうところです。でも私があなたを護りますよ?言うことさえ聞いていればね」
克己は濡れた指先を舐めています。
「言うことが違う・・」
半泣きになりながらも、まだアヤは抵抗します。
「は?」
「俺に仕えると言っておいて。・・玩具にしたいだけじゃないか!
克己は、いつもこうして性欲を解消してきたのか」
「死にたいんですか」
ぐいぐいと頬に押し付けます。
「早く脚を開きなさい。開かないなら強引に挿入しますよ」
克己の黒いものが下着から出てきます。
睾丸は勿論、くねくねしたヘアーがはっきり見えるほど、近い。
汗をかいた自身がむっと匂います。
「やだ!!」
アヤが再び叫びました。
「ここがイヤなら、その唇で銜えてくださいよ」
腰をぐいっと入れてきました。
まるで別の意思を持った生き物のように、アヤの舌を求めて迫ってきます。
「もっと口を大きく開けないと、むせますよ」


「そこまでだ」
はっきりと声が聞えました。
乱暴に開けるから襖が敷居から外れて、部屋に飛び込みます。
鴨居に手をかけながら
「アヤから離れろ」
志信さんが、ようやく現れました。
息が上がっています。一仕事終えたような疲れが見えますが・・。
怒りをはらんだ表情に克己の動きも止まりました。
でも負けを認めないのか「私はチャカを持っているんですよ。そのまま入ってきたら、撃ちます」
アヤの唇に克己の陰茎が触れました。「もうやだ!!」
アヤがのけぞって絶叫しました。

近くで絶叫されたら、さすがにびびります。

「克己。そこで撃ってみろ」
志信さんが信じられないことを言いました。
「アヤを撃ってみろ」
その声に、克己が「浮気したものは捨てると言うことですか」
「なにが浮気だ。アヤはそんなタマじゃない」
「よくもまあ。志信さんは昔から変わりませんね。
大事にしていたものでも、壊れたらすぐ捨てる。
今まで捨ててきたのは玩具だけじゃない。
脚をなくしたカブトムシに始まって、近所に住む大学生・・」

「昔話を聞く気はない。・・撃ってみろ」


→→15話も 18禁です。ごめんなさい。

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柊は書きすぎでしょうか・・。あの部分を。

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