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ヒロガルセカイ。

ヒロガルセカイ。

6.

6.

開脚したアヤの股間に、志信さんは焦らされて怒気をはらんだ茎の先端を挿入しました。
「ま、まだ…」
入り口でも戸惑うのは行為自体が久し振りだからでしょう。
「アヤ、もっと足を開け」
「限界です」
「貫きたいんだ」
言うが早いか、志信さんはアヤの股を割り、強引に挿入します。

「アッ! や、やだ。いいい…痛い!」
「きついな、アヤ。進めないぞ」
「そんなことっ。くっ!ううん!」
アヤが体を反らすと角度が変わったようで、
志信さんは再度貫こうと茎を進めます。

「やっ。ん―、んっ」
「ここか?」
「もっと…奥ですよ」

アヤは息が切れそうです。
興奮してしまって自分の茎も屹立しているのに、
手を縛られているので処理が出来ません。

「外してくださいっ…も、もう無理っ!」
アヤの唇から唾液が零れます。
限界を感じた茎が爆ぜて、志信さんを汚しました。
「久し振りの割りに、感度はいいな」
「あなたが…こうさせたんでしょう」






「パチンコ店の放火。まさかあんたのところじゃないでしょうな―?」
大叔父にとんだ口の聞き方をするのは、天下の警察です。
ずかずかと本家に上がりこみ、中庭の見事な調和を誉めながらも、
目が鋭く光ります。

「どうして自分のシマを潰すかね?聞く相手を間違えていますぞ」
大叔父は腕を組み、瞼を閉じます。

「じゃあ、何処だ?」
「存じませんな―。知っていたら先に手を出していますわい」
「とぼけやがって、この狸が」

警官は大叔父に暴言を吐きながら出て行きました。
それを見ていた男衆が塩を持ってついて行きます。
「ああ、それはするな」
「何故ですか、オヤジサン!あんな態度の悪いサツは初めて見ましたよ」
「塩をかけたら公務執行妨害だと言って、ムショ入りだぞ」

極道が一番恐れるのは天下の警察です。
袖の下がまかり通ったのは二十年前までのこと。
今では完全に敵です。
何かとこじつけては大叔父を檻の中に入れようと企みます。
今回もそのつもりだったようですが、
流石に自分のシマを失くすような間抜けな組ではないと知り、
出て行ったようでした。

「さて。わしらはどう出るか?」
大叔父の見開いた目は、中庭を越して遠くを睨み付けていました。


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