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おぼろ二次元日記

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タイガー&バニー、地下鉄コラボ


2010年03月09日
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テーマ:アニメ!!(3877)
きっと音は届く。
この空が続いているかぎり。


「旅立チ・初雪ノ頃」(タビダチ・ハツユキノコロ)

あらすじは公式からです。

軍事年鑑のあるページを開き、どこか塞ぎ込んだ様子のリオは、
ずっと悩み続けていました。
自分のすべきこと、自分にできることとは一体なんなのか・・・・・・。

そんなリオを心配するカナタでしたが、うまく言葉を伝えられません。
それぞれがもどかしい気持ちを抱きながら過ごす冬の始めに出会った、
一人の老婆。
彼女の生き様は、リオに大きな影響を与えることになるのです――。



***********************************



山に一人で住む老婆ジャコットさんと亡き姉イリヤ皇女の
「運命を受け入れ、粛々と生きる」、そんな生き方にリオは
やっと生きる目的を見つけ、向い合うことにしたのですね。


カナタがこの砦に配属になった時、クレハが文句を言ったように
要望していた配属がなされたわけではありませんでした。
そしてリオと重なるトランペット吹き。


リオが異動になるのは想定内でしたが、その理由が苦戦に陥っている
祖国の救済のため、しかも皇族の人間である役目を果たしに行くと
いうのは意外でした。
点が線となり、そして転機になったお話。



クラウスが届けてくれた手紙は焚き火の材料となり焼き芋の
火種になってしまった。
冬が近い。
山に一人で50年も住むジャコットさんが心配。



タケミカヅチのパーツが手に入ったようでノエルはご機嫌♪
ここに来て半年。
カナタはタケミカヅチとの思い出が脳裏に浮かぶ。


この頃、話題になっているイリヤ皇女殿下のことを知りたいカナタ。
クレハは軍事年鑑を探すけれど無い。
仕方なく言葉で説明するクレハ。
アルカディア大公殿下の息女で、有名な戦車乗り。
でも二年前くらいに亡くなったのだという。


近衛師団の所属していて国威発揚のためにあちこちを
飛び回っていた皇女は戦いではなく、川に落ちた子供を
助けようとして命を落としたのだと言う。



軍事年鑑はリオが自室に持ち込んでいた。
手紙を読んで心は乱れている。
そこへユミナがマルティのところの娘ユウコがどうしても
マダム・ジャコットの冬越しが気になると訴えてきたことを
カナタがドアの外から必死で訴えてきた。


「あー、分かった、分かった!」



町では休戦協定がうまく行っていない噂でもちきりだった。
「イリヤ皇女殿下がいれば」
政略結婚で休戦は為るはずだった。
正統ローマ帝国の皇帝に輿入れが決まっていた皇女。
第三后妃という待遇は人質。
皇女自身としては亡くなってよかったのかも?


リオとカナタは山のジャコットさんの家にやってくるが、いつ帰るかも
分からない夫と息子のためにここにいると言い張るのだった。
しかも新しい家を自分で建てていたなんて!
最近、病気がちだし、冬の準備もできていないのに「何とかなる」と
強情なジャコットさんに苛立ちを隠せないリオ。
ふと目に付いたベッドにベッド・メイクをしていた母の姿が。


態度はどうでも、蒔割りの準備をしてあげるリオ。
手紙を見せてくれたのは、何故?
フィリシアはそう問いかけながら東部国境にローマ軍が移動している
事実を知らせる。



「イリア皇女が生きていたら」。
買出しに出た街でカナタはその皇女に腹違いの妹がいたことを知る。
落としたコインを拾ったリオにふと既視感を覚えるカナタ。


「少し散歩しないか。」


カナタの生まれたところ、両親、カナタを見ていれば
ちゃんとした家庭に育ったことが分かるというリオ。


リオは小さな村に母と二人暮らし。
たまに腹違いの姉様が遊びに来てくれたのだと言う。
美しくて、凛々しくて憧れの人だった。
トランペットを習ったのもその人からだった。
優しすぎて、そのせいで命を落とした。



迷路のようなセーズの町を歩く二人。
迷ったあげくたどりついたこの町は自分にとって行き止まりだったという
リオの言葉を否定するカナタ。



「いいじゃないですか、迷っても、行き止まりでも。」


素直なカナタをうらやましいと言うリオ。
風に吹かれて自分のほうに顔を向けたリオに皇女が何故か重なって見えたカナタ。


買出しは終わった。
ジャコットさんに自分の母に似ているというリオ。
母は許されない恋をして、自分を産んで。
一年に何度尋ねてくるかも分からない男を待っていたのだと言う。
そして逝ってしまった。


ジャコットさんも自分は幸せだと言う。
幸せだった思い出とかなうかもしれない願い、約束があるから
それだけで十分だと言うジャコットさんにそれでいいのか?と
言うリオ。



「記憶があるから。希望があるから。

それで十分なんだよ。」



眠ってしまったリオとカナタ。
外は今年初めての雪の日。
願いがかなった。
出会った人同じ雪の日、待っていたあの人が来てくれた。
気付いたカナタとリオが外に出ると雪原のかなたにマダムの足跡は
消えていた。
涙・・・。




ナオミが語ってくれたマダムの過去。
許されない商人の若様との恋。
彼にはもう妻がいた。
跡取りがいなかったから生まれた長男を連れて、いつか
会いに来ると言って去って行った。



人生は失うことの繰り返し。
でも


「思い出があるから人は生きていけるんですね。」


ナオミが探していたイリヤ皇女の写真を出してくれた。
気にするフィリシアを制するリオ。


「いいんだ、フィリシア。」


写真にはシュコがいた!
カナタが全てを察してリオを見ると笑顔を返してくれたリオ。
フィリシアに説明されて泣きじゃくるクレハ、そしてノエル。



塔の上で「アメイジング・グレイス」を奏でるリオ。
それに合わせるカナタ。
自分の両親は普通に結婚、婿を取ることを期待していたと
思うけれど、あのトランペットが忘れられなかった。


「あの人がイリヤ皇女殿下だったんですね。」

「やっぱりお前も出会っていたんだな。

・・・そして私はお前と出会った。」



ここは逃げて、逃げて、そしていつか去る町だと思っていた。
今は去りたくない。
でも、自分にもできることがあるから。
さようならは言わない。


「音は響いて、そして伝わるから。」



何が幸せなのかは人それぞれ。
リオは母が不幸だとずっと思って、そういう境遇にした父を
恨んできたのですね。
でも、たった一度の恋、契り、そして証でも十分、幸せなのだと
思っていた女性に二人もめぐり合った。



電話の向こうの父の声は弱く、救いを求めていた。
きっとイリヤ皇女にも窮地に陥った国を救うために
同じように懇願したのだろうか。


自分の運命を受け入れて、そこで力強く生きる、自分の生き方をする。
リオの前途はきっと辛いものになると思うけれど
彼女には支えになる思い出、記憶が出来た。
そしてトランペットの音は空を翔けてきっとこの町に、皆に伝わる。
味わいのあるエピソードでした。


気になったのがタケミカヅチの完成が間近だということ。
休戦協定がうまくいかないこと。
ローマ戦線が移動してきていること。
リオが戻ることで戦争はうまく回避されるのでしょうか?




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最終更新日  2010年03月09日 17時02分42秒
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