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《私のヴァイオリン》
 
私の音楽をいつも温かく見守っていて下さるO先生へ。


 O先生は、チェロをお弾きになります。このO先生からメッセージを戴いて
から(掲示板をご参照ください)数日後、O先生が3人のチェロ仲間を従えて
サーモンピンクよりも赤いチェロを持って、さっそうと演奏舞台に登場された
ところで、目ガ覚めてしまいました。もう少し眠りから覚めるのが遅かったら
先生の力強いチェロが聴けたのに、残念です。いつかきっとこの続きを、
夢でも現実でもどちらでもいいですので、見たいと思っています。

 実は今回、思い切ってヴァイオリンの弓をグレードアップしました。
10歳の時、シュヴァイツアーにあこがれて医者になろうと決心し、
シュヴァイツアーのオルガンに対して、私はヴァイオリンを習いたい、と父に
頼んで、始めたことは以前に申し上げたとおりです。そういえば、私の高校
時代に、「シュヴァイツアーはヴァイオリンも弾く。」と授業の中で言った
数学の教師がおられました。当時は、「この先生、何も知らない人だな。」
と生意気にも思っていました。今から思いますと、ひょっとしてこの先生、
私の言ったことを間違って受け取られたのかも知れません。

 高校の教師の話はともかく、この春以降、私の身の上にいろんな出来事が
起こり、自分を褒め励まさずにはおれなくなったのと、私自身のヴァイオリン
への思い入れに、ひとつの決着を付けておきたい気持ちが、私をそうさせた
のだと思います。ヴァイオリンは5年前に良い音色のを手に入れています。

 こういうこともございました。レッスン仲間でだんだん上達して行くに
従って、ヴァイオリンもグレードアップしてゆく先輩、後輩を見て、あまり
裕福ではなく、お金よりももっともっと大切なものを沢山教えてくれた親に、
よいヴァイオリンを買ってほしいとも言えず、ヴァイオリンを習わせて
もらっているだけでも幸せと思わなければ、と思っておりました。その後、
ヴァイオリンの先生がお亡くなりになり、その追悼演奏会の時に、奥様が私に
亡くなられた先生のヴァイオリンを貸して下さった時は、本当に嬉しかった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 私の大学時代に、音響に凝っておられたヴァイオリンの先生に、数学が
分からないと音響が理解出来ないので、数学を教えてほしい、と言われ、私が
数学をお教えする替わりに、無料でヴァイオリンを教えて下さった、元、
T管弦楽団のコンサートマスターの方は、65歳を過ぎてお訪ねした時には、
もう美しいヴァイオリンの音色を聴かせていただくことは出来ませんでした。

 縁あって私の手元にやってきたこのヴァイオリンと弓。これから末永く
大切にしたい、と思っています。今は本当に安らいだ気持ちでヴァイオリンを
弾いています。それでもあの安いほうの弓のほうが良い音色がするかな、
なんて思ったりもするのですよ。困った自分ですね。

 このお盆に、また例のホスピス病棟で、3度目のオカリナコンサートをしま
した(ホームページ:Nサナトリウム<夏のオカリナコンサート2002>を
ご参照下さい)。皆さん、本当に心から身体全体で喜びの気持ちを表して
下さって、私のほうが癒される思いです。

 残暑が厳しい今夏ですが、奥様と共に、くれぐれもご自愛下さいます
ように。いつも温かく私の音楽を見守って下さっていますO先生へ。

おかりなたち

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