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テーマ:あるゲイの日常。(399)
カテゴリ:【ウィンストンの日記帳】(社会人ゲイ)
■以上、上司と私のバトルのほんの一部です。
私はこういった体験を通して、職場の異性愛者男性が一緒に働く女性に求める条件が何であるかを学びました。 条件1 「異性愛者男性達の会社における女房役、あるいは母親役であること」 条件2 「仕事の能力は自分(異性愛者男性)達より下であること。そして可愛くて、自分たちのいうことを素直にきくこと」 異性愛者女性であっても、上記の条件は非常に不平等だと感じるでしょうか。しかし、「まぁ仕方ない。これも処世術か」ということで、少なくとも条件1は引き受ける、あるいは一生懸命努めている振りをすることはできるかもしれません。しかし、レズビアンの私には、条件1は、もちろん絶対、ゼッタイ、無理。 条件2についても「可愛くて、自分たちのいうことを素直にきくこと」は、到底、トウテイ、無理。なので、仕事の能力で常にトップを目指して、異性愛者男地獄を生き抜くしかないのです。 ■かくして、私は社内で「まったく協調性がなく、可愛くもなんともない、はっきり言って憎たらしいヤツだが、仕事は誰よりも文句なしにできるので、クビにするわけにもいかないケムタイ存在」になりました。やがて、そんな私も部下を持つ立場に。部下もやはり男性ばかり。今は、下からも上からも「異性愛者男地獄」に攻めたてられ、それでも、負けてなるものかと、「メラメラ」と心に炎を燃やしながら、格闘する毎日です。 ■「メラメラ」があったから、私は仕事の面で成長できた。それは確かです。でもさすがに、10年間も「メラメラ」していたら疲れました・・・。 正直、もう、うんざり、あきあき・・・。「メラメラ」を追究すればするほど、レズビアンとしての「メロメロ」や「ムラムラ」からは遠のくばかりで。 これからは、「メラメラ」ではなく、「メロメロ」や「ムラムラ」も大切にして、自分に正直なレズビアン人生を送りたいものだ、真剣に思う今日この頃です・・・。(了) 「『メラメラ』が私を動かしてきた(その1)」へ 「『メラメラ』が私を動かしてきた(その2)」へ ~「神保亜希子」さんからの投稿~ |