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テーマ:介護・看護・喪失(5170)
カテゴリ:家族について
今日も昨日に負けるとも劣らぬ暑い一日でした 気温26℃・・・もうほとんど夏日そのものです
退院の日が数日後に決まった母を見舞うと、良い笑顔をしていました。「早く家に帰りたい」と言っています。そう言っていても、なぜか帰った途端にまた「喉が痛い」とか「胸が苦しい」と言って父を困らせてしまうことが心配されるのです。大丈夫かなと、一抹の危惧を感じつつ・・・とりあえず「良かったね」と言うと、「お腹が空いた」と言いだしました。「お昼は」と父に聞くと、「ペロッとたいらげた」と言う話。お腹がそんなに状態がいいわけでもないので、あまり食べさせられないし・・・あまり食べるとすぐお腹をこわして下痢になってしまいます。自分でトイレに行けるわけでもないので、後始末が大変 でも、お腹が空いたというし・・・ここ数日はお腹もいくらか落ち着いているということで、看護師さんに「プリンならイイかも」と言われて・・・病院の売店でプリンを購入・・・一匙一匙すくって母の口に入れてあげました。「モグモグしてからちゃんと呑み込んでね」とまるで乳児に離乳食を食べさせている感じです。母は頷き、もっとちょうだいと言いたげに口を開けてきます。口の中は空っぽ・・・喉仏が動いて「ゴックン」という音を確認してまた口に入れます。 ニコッと笑顔を浮かべて、母が「美味しい」と呟きました。「そう、よかったね」と言いながら、私はなんだか泣きたくなってきました。 小一時間母とつきあい、手を握り「じゃあね、またね」と言うと、母は「気をつけて帰られ」と答えてくれました。 帰ってきてからもずっと、母の笑顔と「美味しかった」と言う言葉が脳裏に焼き付いて胸を締めつけています。嬉しいはずなのになぜか悲しくて泣きたくなる一コマ・・・・でも、きっとこういう思い出を重ねていくことが介護なんでしょうね 喉元を締めつけられる母の笑み 過去の歴史を引き摺りながら親子する 臍の緒を切っても切れぬ情と縁 see you again お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.04.26 21:24:48
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