伊勢湾颱風並みの猛威と聞いたときには既に夜になっていた。というのも前日飲み歩いたので頭がまともにはたらかなったせいで、情報は流れていたのだろうが、反応できなかったということだろう。いずれにせよ、気がついたときには夜になっていたので、考えてみれば多少の対策はとることができたはずだったが、何もしないで颱風がやってくるのを待ち構えるはめになってしまった。
その夜から今朝にかけて、築50年にはなろうかという中古住宅の我が家は軋みながらもよく耐えた。二階で寝ている小生は間欠泉のように強くなったり弱くなったりする風嵐をうつらうつらと1時間ごとにラジオのニュースで起こされながら、また布団の中で半分眠りながら朝を迎えた。5時過ぎ、まだ風は強かったが、瑠璃に餌やりに起きだして、焚き火小屋の周りをみると自転車と脚立が倒れていたり、息子の部屋の日除け代わり窓にさしかけたヨシズがものの見事に壊されていたくらいで、思ったより被害は少なかった。蜂の箱もすべて無事だった。ただし隣家との境にある隣家のイチジクの木が1本根こそぎ倒れていたり、1週間前に稲刈りをしていた前の家の前の田んぼのハザが倒れて稲穂が水に漬かっていたりしていた。後で聞くと、この地域の産物であるリンゴにも相当な被害があったらしい。
とりあえず颱風が過ぎ去って、午後には青空が戻ってきた。そして、どうやら二日酔いの頭もどうにか霧が晴れて来たようだ。
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