5257999 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

カゲキ隊長のブログ

カゲキ隊長のブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

kageki4373

kageki4373

カレンダー

お気に入りブログ

コメント新着

フリーページ

ニューストピックス

2014.06.27
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類

 

 僕の兄は満20歳で、

 旧満州(現在の中国東北部)で戦死した、

 立哨中にソ連軍に包囲され、

 戦車砲の一撃で吹っ飛んだ、

 勿論、兄の所属していた部隊は、

 全滅状態だった、

 兄が戦死した日時は、

 昭和20年8月22日から同23日にかけての夜半だった、

 と推定されている、

 これで妙なことだと気づく人は、

 今では少なくなった、

 戦争は8月15日に終わったのだよ、

 なぜそれから1週間も経って戦争なのか、

 旧満州にいた日本軍は、

 関東軍と言った、

 ソ連軍が旧満州に侵攻したとき、

 関東軍の総司令部の主だった者たちは、

 みんな逃げ去った、

 山田とか言う総司令官は、

 参謀を引き連れて飛行機に飛び乗り、

 内地へひとっ飛びで逃げた、

 日本軍は上級司令部の命令がなければ、

 降伏はできなかった、

 総司令官がいなくなったのだから、

 命令が届かない、

 包囲したソ連軍は、

 戦争は終わったのだから、

 と兄のいた部隊に降伏をすすめたが、

 部隊長は断った、

 ソ連軍はそれで総攻撃を開始した、

 昭和27年になって、

 兄の部隊の生き残りが2人、

 日本へ引き揚げてきた、

 それで兄の戦死の状況が初めて知れたの、

 兄は文学青年だったけど、

 国を守る、両親を守る、幼い妹弟を守る覚悟で、

 出征している、

 旧満州から届いた便りを見れば、

 その思いのほどが切々と伝わってくる、

 だから、戦死できたのだよ、

 軍事教練は、

 旧制の中等学校時代から受けているし、

 その頃、体重が15キロも落ちる、

 不眠100キロ行軍も経験している、

 ゲーセンや、スマホで戦争ゲームに没頭し、

 戦争を華々しいものと賛美しがちで、

 やれいけどんどんと勇ましげな貴方がたに、

 ミサイルで粉々にされても、

 国を守り、ご両親を守り、

 妹弟も守る気概と覚悟があるだろうか、

 おそらく、

 弾雨の中で身動きもならず、

 ションベンを漏らし、

 ブルブル震えているだけではないだろうか、

 戦争は机上の空論ではないし、

 ゲームでもない、

 殺しあうことなのだよ、

 勇ましいことは、

 過去の戦争のことをよく学んで、

 死ぬ覚悟をつけた上で、

 叫んでほしい、

 その程度のこともできないのなら、

 ハッタリは言わないことだ。

 

 

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.06.27 18:27:51
コメント(1) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.