カテゴリ:東北
昔サッポロビールのテレビCMで、「ミュンヘン・札幌・ミルウォーキー」と言いながら、映像では世界地図で横線(同緯度)で結んで見せる、というのがあった。子供ながらに、世界とのつながりを感じさせる面白い企画だと思った。世界は国と国の集合ではなくて、都市と都市の連結という視点もあるのだな、と。
何と言っても、札幌は1972年の冬季五輪を立派にやった都市だ。笠谷、金野、青地の表彰台独占は日本人の自信回復になった。高度成長のただ中で、サッポロビールのCMやトワエモアの歌と一緒になって、あのころの札幌というと、清らかで伸びやかで誇らしい印象が残る。 屯田兵以来の百年ちょっとの歴史ながら、勤勉に北海道開拓をすすめる歴史とともに、中心都市を立派に造った。五輪を契機に地下鉄整備とまちづくりを進展させ、いまや世界に堂々と誇れる都市だ。 そういえば、前後は忘れたが、あの頃サッポロビールにはクラーク博士をモチーフにしたCMもあったと思う。開拓、雪、冬季五輪、都会、ジンギスカン。オイラ東北より奥なのにナマリがないというから、何とも不思議な地。 子供の頃の札幌のイメージはそんな感じだった。 なぜかそれを思い出したので、今日の企画は、同緯度の比較。例えば、仙台市と山形市。 ○仙台市役所 北緯38度15分53秒(ちなみに宮城県庁は38°15’57”だそうだ) ○山形市役所 北緯38度15分(市のHPより) 何ともピッタリ。山形市役所の「秒」がわからないが、1分は2キロ弱だから、とにかく十分歩ける距離の「近さ」だ。 秋田市と盛岡市もほぼ同緯度だ。これも歩ける「近さ」だろう。 ○秋田市役所 北緯39度43分02秒 ○盛岡市(気象台) 北緯39度41分07秒 福島市は県の中では相当北に位置する。地図で推測すると、北緯37度45分くらい。ところで、新潟市は37度49分くらいで、むしろ福島市より北に位置する。米沢市のちょっと南という感じ。 世界を見ると、仙台と同緯度は、サンフランシスコ、ワシントン、ソウル、アテネ、リスボン(宮城県の広報資料による)。寒いイメージのソウルと、地中海気候のアテネが同緯度とは今更ながら驚く。 こう見ると、同緯度だとして、それ以上の意味はない。そのことがわかったので、この辺で終わります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.06.29 05:43:32
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