カテゴリ:宮城
今回の宮城県知事選挙は事前報道では大勢が決しているようだ。知事選挙に関しては当ジャーナルは多くを書かなかった。国政の政権交代の後でもあり、また一般に現職優位とされる首長選挙に新人を立ててどう挑むかの観点でも、民主党の対応を一応注目していた。しかし、誰に投票するかは別として、多くの県民が期待したであろう今後の県政の課題を集約させて論議する有権者活性化的な役割を、この政党の県組織に託すことが難しいようで、それが為に、今回の選挙は盛り上がらないのだ。
思えば、夏の市長選挙。総選挙を前に威勢の良い民主党だが、結局市政オール与党を守っただけにしか見えなかった。県政も仙台市政についても、いったいどのようなビジョンを持ち、どのように改革していこうとしているのか、訴えるところが県民市民に伝わらない。もっとも地方政治レベルでは政党対立の構図を持ち込むなというのなら、それも一理。しかし、知事選挙では、現職の無所属宣言を攻撃したのも民主党だ。選挙前には宮城でも政権交代と息巻いていただけに、今日の投票結果によっては、民主党県連はなぜ勝てなかったのかを真摯に県民に説明すべきだろう。真の政治活性化をねがう県民のために。また、自らが単なる批判勢力のままで良いと思っているのでないのなら。 民主党についての議論は後に整理するとして、今日の投票率について。前回の40.35%を上回るかどうかが、わかりやすさの点で最大の焦点だ。河北新報の報道では、3陣営とも前回を上回ると見ているというが、下回ることが濃厚と思われる。 前回(新人対決)40.35 01年(浅野3期目新任選挙)35.58 97年(自民が大型対立候補を擁立)55.86 93年(ゼネコン汚職後出直し選挙)39.20 93年(本間2期目)45.32 89年(山本退陣後新人選挙)49.56 今回仙台市長選挙 44.72 05年仙台市長選挙 43.67 01年仙台市長選挙 56.26 当ジャーナルでは、今日の投票率を37%前後とみています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.10.25 09:59:16
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