カテゴリ:宮城
随分と小さい頃のことだが、祖父に連れられて東京から帰る途中、宮城県内松島あたりの仙石線で電車脱線事故があり、併走する東北本線列車の窓からその現場を目にした記憶がある。水色の電車が大きく線路から逸脱して、回りには救出のためなのか人が多数集まっている、天気は良くて、背景は海、というような構図で覚えている。
ただ、私が実際に目にしたのか、それとも帰宅してからニュースで事故を知り、その映像が頭に残って自分が直接見たものと誤信してしまったのか、よくわからない。電車の水色についても、後になってから記憶の中で仙石線の定番のカラーに置き換えられたのかも知れない。 いずれにしても、子どもながらに衝撃だったことは間違いない。あれは、どんな事故だったのだろうか。 『仙台鉄道管理局60年史』(昭和54年5月1日)で見ると、昭和47年の項に出ていた。 ------------ 8月18日、仙石線東塩釜-陸前浜田間の新田踏切(第3種)で警報無視のダンプカーが下り電車と衝突、電車の前2両が脱線、うち1両は線路わきの沼に転落、電車運転手殉職、ダンプ運転士死亡、乗客65名が負傷するという重大踏切事故が発生した。 ------------ 写真が添えられている。1両目と2両目なのだろうが、2両の連結部が大きくレール上に「人」の字のように浮き上がり、おそらく一両目は頭を沼に突っ込んでいるのだろう。白黒なので車体の色はわからない。 東塩釜駅と陸前浜田駅の間という。新田踏切とは、どこか。住宅地図を見る。浜田駅のすぐ南に踏切があるが、ダンプは通らないと思う。塩竈市との境界付近にも小さい踏切があるようだ。塩竈市域に入ると(越の浦一丁目)、やや大きな道路が仙石線と交わるようだ。もっとも、昔のことなので道路も付け変わったかも知れない。 ■関連する過去の記事 浜田駅付近の立体交差(10年9月28日) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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