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読売新聞の企画で出ていた。(「地名の知」5月14日付け)
岩手県二戸市の金田一は、公式には「きんたいち」と濁らない発音なのだという。地元の人は「きんだいち」と濁音で呼ぶが、明治の鉄道駅開業の際に、「きんたいち」と読み仮名が振られて以来、公的な施設は清音が用いられ、他方で言語学者や名探偵の名前には地元なじみの発音で、濁音が主流だという。 金田一の名が歴史的資料に登場するのは、16世紀頃で、南部の支族が金田一氏と名乗ったというが、地名の由来はわからず、アイヌ語起源説のほか、金が集まる市の意味とする説もあるという。 読売がミステリーと冠するほどには奥が深くないような気もするのだが(失礼)、とにかく、地名については地元のこだわりや由来があるから、面白い。 岩手県生まれの私だが、小さい頃のかすかな思い出として、二戸市誕生のニュースの記憶はある。福岡町と金田一村だ。そのころに、どう発音したかまでは憶えているはずもないが、金田一京助や座敷わらしとともに、偉大なる郷土岩手のポイントとして印象強く記憶している。 駅名と地域名の表記や発音のズレは、よくあることだ。ただし、単なる駅名ネーミングの気まぐれで生じたズレなのか、もっと深い由来があるのか、そこはこの記事ではわからない。 ■関連する過去の記事(駅名と町名のズレなど) 原町(南相馬市)とJR原ノ町駅(10年6月9日) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年05月16日 12時32分48秒
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