参院選 宮城が全国トップクラス!
投票率の低さのことだ。今回は53.34%で、前回07年参院選55.79%を下回り、過去3番目の低さ(最低は95年41.06%)。期日前投票は200,664人で、前回参院選比17.6%とかなり増加したのだが、ずいぶんと低いヶ投票率となった。候補8人が争う混戦で、全国の2人区の中でも注目されたが、TVではいち早く当確が打たれるなど、結果はわかりやすいものとなった。その関係もあるのか、投票率は堂々全国第2位(最下位は沖縄)。有権者の4割超を占める仙台市で52.94%。最高は七ケ宿町72.47%、最低は石巻市46.87%である。東北各県は、---------- 青森 54.55%(前回53.88) 岩手 60.36(63.40) 宮城 53.34(55.79) 秋田 65.05(67.70) 山形 63.97(67.29) 福島 61.63(61.57)----------であり、青森、福島で増えた以外は、接戦と言われた山形を含めて投票率が下がった。それにしても、どうして宮城はこうも関心が薄いのだろう。40%台は石巻市だけで、下に突出している。ちなみに前回の衆院選(昨年8月)では、県全体67.35に対して、石巻市は67.19で、低いには低いが、さほど顕著に低いわけではない(仙台市64.89、登米市66.66など)。前回の参院選(平成19年)は県全体55.79で、実は石巻市が51.96(仙台市54.91)と市町村別では、ダントツのワーストだった(ワースト2は南三陸町52.18。なお仙台市宮城野区は51.91)。投票率を規定する基調的要因としては、年齢構成や就業状況があるだろうが、そのときどきの選挙の投票行動を大きく左右するのは、争点の盛り上がりや候補者の対立状況による動員力になるのだろう。とすれば、石巻市は格段に投票所に向かわせる盛り上がりが少なかったことになる。それにしても、いつも当ジャーナルが指摘してきた宮城の低投票率。有力者を含めて選挙区8人乱立で、今回こそ汚名挽回かと思っていたが、極めて残念だ。