紹介:ミルクの海(RPG)
タイトル ミルクの海 製作者 西瓜氏 ダウンロード ベクターより可能 作者サイトはこちら 製作ツール RPGツクール2000 ジャンル 短篇RPG 戦闘システム ノーマル改良 容量(解凍後) 4.06MB メモ当時のVer 1.04 考えてもごらん? こんな島が唯一の楽園だったらなんて。(作者Webサイトより引用)プリズンナイトの西瓜氏がプリズンナイト以前に作成した習作的なゲーム。(あれ、エピタフは…)プリズンナイトもそうだったが、物語は基本的に救いようのない悲劇になっている。だが、それがいいのだ。(←病気)主人公はある目的のために"異邦人"を解放…ああ、全体が短いからこれ以上は言えん。とりあえず、ラストに相当な衝撃を受けるが、その後に残る モヤッと 感も相当なものなので注意。いや、マジで。それまでの伏線とそれを考える時間の少なさからか、なんだかよくわかんないまま投げ出されたようにも見えてしまう。が、この作品って夜明けと同じように、"あえてそれを狙ってる"感があるんだよねー…。とにかく好き嫌いが分かれそうなストーリーではある。戦闘について。昔から現在に至るまで、RPGの多くが「MPシステム」を導入している。("気合"とか"EN"とか色々言い換えられることもあるが、基本的には同じ。)MPは全ての面において重要な役割を果たす「技(魔法)」の使用に必要となるもので、ステータスと並んでゲームバランスのほとんどを握ってるといっても過言ではない。よって、RPGのバランス調整において、"MPの消費と回復"はもっとも重要な部分の一つとなる。MP消費はステータスや威力とのにらみっこで済むけれど、問題なのはMP回復。MP回復はアイテムで行わせるのが一般的なのだが、これにはバランス上の難点があって、安価に設定すると攻守にわたって戦闘が楽チンになってしまい*1、高価にすると短編や戦闘がメインでないものでは扱いづらくなってしまう。この問題を解決する方法は様々あるが、ミルクの海では「WP(MP)が普段は0になっていて、戦闘画面になるとあるステータスの数値分だけ自然回復する」という仕組みになっている。このやり方だと戦闘が極端に楽になってしまう可能性もあるのだが、今作はそれなりに調整されている。このシステムなら長編はもちろん短編にも有効だし、戦闘にメリハリをつけることができる。これが昇華されてプリズンナイトの絶妙な戦闘システムになったのかと思うと感動。本当に素晴らしい。他には、属性が"蒼・朱・金・白・技"と色の名前になっていたのは新鮮味があったけど、ぱっと見で分かりにくいのが難点かも。*1( 以前紹介したDoRはこの点で失敗している。技で攻撃→技で回復→MP回復…と戦闘がルーチン化してしまい退屈。DoRに限らずそういう作品は多い。やっぱりRPGを作るなら、一度は戦闘システムを意識してドラクエやFF(SaGa)をプレーした方がいいね。ドラクエ(特に6)の"とくぎ"がいかに戦闘バランスを崩してるか気づくはず。)*気になったこと*異邦人は牢から"解放"したはずなのに"召喚した"と劇中で言われてるのはなぜ…?途中でボツにした設定の残りだろうか?(パッチで修正されてないところを見ると裏設定を匂わす発言なのかも…。)同氏のプリズンナイトも実に良かったし、これをプレーしてますます ツンデレ 続編に期待したくなった。*小ネタについて*・店員の目の前で堂々と復活材を万引きする主人公。ワラタ。・店の選択肢で"ひやかし"を選んだら「ひやかしは困りますねぇ~」と言いつつ蹴り飛ばしてほしかった。・ゆうべはおたのしみでしたか?Sir,Yes,Sir!・「意外なところに宝箱が~」というメッセージを見て、沈没宮をあちこち探し回ったものの、どこにもなくてしょんぼり。柱の裏とか出入口の左端とか絶対に有ると思ったのに。某作品で数歩ごとに金属探知機を使った世代には物足りないよ!・エリムのツンデレっぷり。ドットだからこそ余計に萌える気がする。(末期)記述に間違いや問題がございましたら、コメントにてご連絡ください。*画像は紹介作品内よりの引用です。容量の問題で改変しております。著作権は作者様に帰属します。