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テーマ:鉄道雑談(1511)
カテゴリ:鉄道
新聞などの報道によると、かねてから廃止の方針を表明していた兵庫県の第三セクター鉄道、三木鉄道(厄神~三木6.6キロ)が23日、ついに国土交通省に廃止を届け出ました。鉄道事業法では廃止の場合は1年前に届けることになっていますが、廃止時期の前倒しも可能で年度末である来年3月末限りとなることが確実です。
というわけで、私は同鉄道の「お名残乗車」に行ってきました。以前の記事にも書きましたが、私は廃止直前のフィーバーが嫌いなのでまだ日常の姿が記録できる早いうちに訪問することにしているのです。この間廃止になった線でも廃止が本決まりになった時点でお名残乗車をしています。三木鉄道は10月に行こうと思っていましたが、前倒しで日帰り強行軍で行ってきました。 三木鉄道の起点はJR加古川線の厄神駅。私が前回三木鉄道に乗車したときはまだ2軸レールバスのミキ180形が生きていたころで厄神駅もただ乗り換えただけで駅の外がどんな街か見てもいませんでした。今回は待ち時間があったので外に出てみました。駅の周りは住宅密集地でした。通路の両側にエレベーターが付いていましたが、「JR厄神駅」の看板は西側のみ。東側の階段には何の通路かも書いてありませんでした。駅前には小さな食料品店が1軒ありました。 加古川線の起点であるJR山陽本線加古川駅は同線ホームへの通路に自動改札を設置しています。同線はワンマン運転の上、ICカード「ICOCA」エリア外なので無札乗車やICカードの客を締め出すためなのでしょう。 厄神駅は橋上駅。事務所には一応人はいて集札をしたり乗換券の配布をしたりしています。JRの自動券売機が1台ありますが「故障のときは加古川鉄道部へ」との表示。また「三木鉄道のきっぷは販売していません」の表示も。 改めてホームに入ります。きっぷは存在しないので無札入場でしたが、係員は何も言ってきませんでした。JR上り線ホームの駅名票の裏に三木鉄道の駅名票が書いてあります。 折り返し三木行きとなる列車が入線してきました。車両はボギー車のミキ300形。2軸レールバスはすでに淘汰されています。 同線は国鉄から転換されたときにレールも切り離されてしまいました。国鉄当時は加古川からの直通列車もありました。もしレールがつながっていたら少しは情勢が変わっていたかもしれません。 「三木鉄道廃止」を公約にする市長が当選するくらいですから、同線の市民からの見放され具合も相当なものだということなんでしょうね。さびしい結末としか言いようがありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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