ピカピカ靴磨き　花菱HANABISHIオーダースーツのデザイン紹介

今回は、鏡面磨きの磨き方を紹介します。
写真の靴は高価な靴ではない平凡な靴です。
そのような靴でも、簡単に輝くので試してみて下さい。
写真は、ブラッシングをしてホコリを払いのけた状態です。



ネル布か、綿100%の起毛している布で磨きます。
指に布を巻き付ける時に、指の腹部分にはシワをいれずにピーンと張って巻き付けて下さい。



今回は、何度も重ねて塗った靴墨を綺麗に落とします。
リムーバーを布に付けて、古い靴墨を落としましょう。



ご覧の通り、古い靴墨が布に付いて来ます。
この工程を何度も繰り返して、
最終的に布に靴墨が付かなくなればスッピンになったという事ですね。



今回使用する油性クリームは、ＵＳＡ産のキイウィです。
店頭に並んでいるキイウィは、輸入代理店の違いで2種類あります。
写真のＵＳＡは31ｇと表示されてますが、
もう一方のキイウィは50mlと表示されています。
こちらの方が、より光沢が出ますのでお勧めです。



油性ワックスに直接指を入れてグルグルと撫でると、
固形ワックスの表面が溶けてきます。
この溶けてドロドロ状になった油性クリームを指に取り、靴に塗り込みます。



ドロドロ状の油性クリームをタップリと塗り込むのは、
革表面の凹凸を埋めて平らにする事を目的としています。
写真のようにベッタリと塗れば、細かい凹みも綺麗に埋まってしまいます。



凹みが埋まる程度以上に厚塗りすると、厚塗り過ぎてヒビ割れの原因になりますので、
凹みが埋まる程度に撫でて平らにします。



油性クリームを塗り終えたら、湿度や気温にもよりますが、今回は2-3分乾かします。
乾かし過ぎると手塗りした塗りムラが固まって凸を平らにするのに苦労します。
逆に乾かさないと、埋まった凹みの油性クリームが落ちて取れてしまいます。



ココからが輝かせる作業です。
まずは指にネル布を巻き付け、水を少々付けます。
水を付ける目的は、靴墨が布に付くのを防ぐ為です。
油性クリームは水をはじくので、予め布側を湿らせておけば靴墨が無駄になりません。
靴墨の量は、ご覧の通り極少量で十分です。



軽く磨くと言うよりも、軽く撫でる感じで、小さな円を書くようにグリグリと磨きます。
最初はすべりが悪く、突っかかる感じがしますが、
繰り返す事で滑りが良くなり、写真のようにギラギラと油膜が出来て来ます。



上の工程を繰り返し、油膜が取れたら鏡面磨きの完成です。



いかがでしょうか。爪先と甲の部分を比べれば、違いは分かると思います。
この作業を繰り返す事で、凹凸が綺麗に平らになり、顔もハッキリと映るようになります。
 

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