アルコールとカビ毒と飲酒と癌と
三笠フーズの事故米転売の「ヒドイ」話、本当にがっかりしました。保育所で使っているせんべい類やもちこめ、その他の食品ももしかしたら、と出所を明らかにするようにと指示が出たようです。同時に焼酎の原料としてアフラトキシンの生成されたカビ米が使われているとして製品の回収が続いています。アフラトキシンは学生のころに習って今でも忘れないくらい印象の強い毒物で、世界最強の発ガン物質です。日本国内にはこのカビはいないのですが東南アジアなどからの輸入穀物やナッツ類に繁殖します。黄変米事件として習いました。つい何年か前にも汚染されたピーナッツが輸入されたことがあってニュースになりました。遺伝性のある発がん物質ということですから、なんとも怖いです。このあたりのことは日経bpのwebsite FoodScienceの松永和紀さんの記事をご覧ください。その記事によりますと今のところアフラトキシン汚染米が原料として使われていたとみられる焼酎のからアフラトキシンは検出されていないそうです。これで、安心できるのか? 安心はできないですね。何に入っているかわからないのですから。また、ある分量の米がすべてかびていたら毒も検出されやすいかも知れないけれど、おそらくはところどころがかびている?とすれば、製品になったときに検査をすり抜けた製品が汚染されていた、何てことも十分にかんがえられるのですよね。怖い。さて、怖いのはカビ毒だけではないです。もっと日常的に口にするものももっと怖い発がん物質なのです。それは、アルコール。つまり、酒です。1日に2合以上の常習的な飲酒で癌になる率は1.43倍増える。1日3合以上で1.6倍になるのですって。これってすごく怖い。入っているかどうかわからないカビ毒より常に身近にある強力な発癌物質。「食料自供率を上げるには日本酒をもっと飲もう」なんていってる場合じゃない。習慣的飲酒はアルコール依存の原因ともなる。日本って国は、よくないことも言葉で飾って「よいこと」に粉飾してしまう悪い属性があるようで、習慣性喫煙依存を「タバコを嗜む」とか「愛煙家」とかいって許してしまう。酒も過ちを犯しても「酒の上での・・・」として許してしまう。おかしい。酒は自分を失い、タバコは命を失う。周りにも大迷惑。先日も新幹線が終着駅近くになったら車掌が「全車禁煙のため、タバコを吸われるお客様には長らくご迷惑を、ご不自由をおかけいたしました。ホームに喫煙所がありますからご利用ください」だと。なんだか嫌煙の人がすごく悪者みたいじゃないですか。変だよ。一生のうち何時間か禁煙したことによって、タバコ吸いの人の寿命が何日か延びのだから、感謝してもらわなくちゃ。ね?酒も同じ。酒メーカーが売りたいのは商売だからわかるけど、あんまりおおっぴらに売りまくるのはいかがなものか。イベントなどで勧めるのも、なんだかなあ、と心配になる。メタボの原因に絶対になっているもの。習慣性がついたら、やめるのは大変な思いをしなければならないから。特に女性はアルコールに耐性が少ないといわれているから、要注意です。このごろのいろんな人の動きをみていて、すごく心配なのです。