【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】

★幕末の池田屋騒動で遭難した志士が眠る左京区岩倉・三緑寺で、「供養祭」が営まれ、参列者が維新を前に命を落とした志士たちに思いをはせた。
一八六四年六月五日(旧暦)に木屋町三条の池田屋で騒動があった当時、三緑寺は近くの縄手三条にあり、住職の吉水賢有融が新撰組に討たれて落命した吉田稔磨ら長州や肥後、土佐の志士五人を弔ったことから毎年法要を行っている。今年で一四九回目。
供養祭には志子の子孫も参列し、本堂で住職が池田屋騒動当時の様子を交えながら読経したあと、屋外の墓前では次々と焼香して志士たちの菩提を弔った。

★東山区・建仁寺で六月五日、鎌倉時代に建仁寺を開いた栄西の遺徳を偲ぶ「開山忌」法要が営まれ、喫茶の風習を中国から伝え、日本の茶の祖といわれる栄西の像の前で「献茶式」が行われた。
栄西は、中国・宋で禅を学んだ後、日本で臨済宗を広め、一二〇二(建仁二)年に建仁寺を開いた。
宋から茶種を持ち帰って栽培し、茶の効用を「喫茶養生記」に纏めたことでも知られる。
会場の法堂では雅楽が奏でられ、臨済宗建仁寺派の僧侶らが読経する中、茶道裏千家の千宗室家元が厳かに茶を点て、僧侶が壇上の栄西像に献じた。
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★伏見区・深草石峰寺山町の歯痛封じで知られる「ぬりこべ地蔵」で「歯の衛生週間」(六月四日~十日)に合わせて四日に地蔵の法要が営まれる。
この地蔵は、かって土を塗り込めた壁のお堂に安置されていたとされ、、「塗り込め」が痛みの「封じ込め」という意に転じ、歯痛や病気が治るという信仰を集めてきた。
参拝客は地蔵尊の前にある身代わり石をなでながら、御利益を授かろうとして一年の健康を祈り、供養品として歯ブラシやお札が配られた。

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★東山区・祇園新橋の辰巳稲荷大明神前の白川巽橋で六月三日、生き物の恵みに感謝する恒例の「祇園放生会」が行われた。今年で二十八回目を迎える。
サクラやヤナギの新緑が映える祇園白川の巽橋の上で、比叡山明王堂の大阿闍梨らが読経する中、舞妓や天台宗の僧侶、一般参加者らが十センチほどの稚アユ約二千匹を白川に放流し、日ごろ食べ物として口にする生き物を供養することで、殺生を戒める仏教の儀式で、仏の慈悲を実践するため、川に向かって手を合わせていた。
千四百年余り前に中国で天台宗の高祖が放生池を造った故事にちなんで毎年催されている。
辰巳大明神の前に組まれた特設ステージで、尺八の奉納演奏や放生会についての法話が行われ、、香煎茶の無料接待もある。

★宇治の夏の風物詩「宇治川の鵜飼」を前に、鵜のトレーニングが、宇治公園の宇治川であった。女性の鵜匠二人が追い網を巧みに操り、鵜たちも元気よく泳ぎまわっていた。本番同様に風折れ烏帽子を頭に巻き、腰みのを身に付けた姿で、かがり火をたいた二艘の舟にそれぞれ乗り込み、追い網でつながった六羽の鵜に「ホーホー」と声を駆けたり、網を引いたりして操った。普段は小屋で生活している鵜は勢いよく水中に潜り、次々と魚を捕えていた。
鵜飼は六月十六日から九月二十三日まで。
【京 の 季 節 の 花 だ よ り】

★鹿ケ谷カボチャ供養で知られる左京区・鹿ケ谷の安楽寺でサツキの特別公開があった。緑に包まれた境内に咲くピンクやオレンジ色の花は、木々の深い緑と花のコントラストが美しい。同寺のサツキは江戸時代から知られ、本堂前や裏庭に約三〇〇本がある。
毎年開花の時季に合わせて公開しており、現在は五、六分咲き。東山のふもとにある静かな境内に訪れた人々は色鮮やかなサツキに見入っていた。
公開日は二日、三日、四日、十日
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★戦国武将、「本能寺の変」で家臣の明智光秀に討たれた織田信長の命日に当たる六月二日、信長の本廟所がある上京区・寺町今出川上るの阿弥陀寺で追善供養「信長忌」が営まれた。
阿弥陀寺には信長、信忠親子ら一五八二(天正十)年六月二日の「本能寺の変」で討ち死にした百人以上の墓があるという。
追善供養は、浄土宗の僧侶有志による雅楽の調べが本堂に響き、読経、念仏やご詠歌の唱和もあり厳かに営まれた。
本堂には寺宝が展示され、信長の座像や位牌、信長が本能寺で自ら使ったといわれる手やり先や織田軍旗、明智光秀や豊臣秀吉らが連署した古文書など普段は一般公開されていない所蔵品が目を引いた。
※ 信長の時代、本能寺は油小路通蛸薬師下るの一帯にあったが、本能寺の変の後、豊臣秀吉の命で寺町御池下るの現在地に移転した。
【京 の 季 節 の 花 だ よ り】

★花の寺として知られる宇治・三室戸寺のアジサイ庭園でアジサイが咲き始め、六月二日より七月十日まで庭園が公開される。
境内の庭園には三十種、一万株が植えられ、杉木立の間に咲く様は紫絵巻のようで素晴らしい景観です。
青、紫、白、ピンク、赤・・色とりどりの西洋アジサイ、額あじさい、柏葉アジサイ、幻の紫陽花・七段花等が咲き乱れ、『あじさい寺』とも称されています。
アジサイが目を楽しませてくれる、京都最大の規模を誇る。
紫陽花は咲き始めの淡い色からシーズンの深まりとともに紺、紫へ微妙に変化するという。
六月中頃には見ごろを迎え、十六日から二十四日までの土、日の週末だけの夜間拝観が実施され、青や水色のアジサイが竹のオブジェに刻まれた文様を通して浮かぶほのかな光がアジサイを照らしている。ライトアップされた庭は幻想的な雰囲気に包まれる。
★アジサイの宮として知られる伏見区・藤森神社の「紫陽花苑」で、「あじさい祭り」が六月二日から約一ヶ月間、七月上旬まで一般公開される。
境内の約1/4を占める紫陽花園は、約五千平方メートルの敷地の境内の二カ所に約四十種類を植え、約三千五百株のアジサイが咲き誇り、幻想的な雰囲気を醸し出している。今年は中旬過ぎより見ごろを迎える。
青や紫、ピンクなど色とりどりの鮮やかな花が、小道を歩いて楽しめるようにしてあり、毎年この時期に開園して参拝者の目を楽しませてくれる。
期間中、六月十五日には本殿で「紫陽花祭」が催され、境内で今年の紫陽花の花を神前に供える。十七日には、献茶、神楽、蹴鞠の奉納、和太鼓演奏の祭事が行われ、蹴鞠が奉納される。
午前九時~午後四時、 入苑料 三百円
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★水の神を祭る洛北・貴船神社は毎年、六月一日に「貴船祭」が行われる。
神武天皇の皇母の玉依姫が黄船に乗って貴船川をさかのぼり、この地に祠を建てたことに始まるという。
かっては四月と十一月の両月に行われていた貴船御更衣祭に起源する。
特に四月の祭は、その昔参拝者がいたどり摘み競争を行っていたことから、俗に「いたどり祭」とも呼ばれた
乙女舞・御神輿発興祭・奥宮例祭・お千度詣・出雲神楽奉納がある。
★上京区・北野天満宮で六月一日、平安時代から続く通称「雷除大祭」といわれる雷除け、火難除け、五穀豊穣祈願が営まれた。
火雷神をまつる摂社・火之御子(ひのみこ)社の例祭。「北野の雷公」と親しまれ、平安時代から雨ごいや豊作祈願の対象。最近は電気工事関係者などが安全祈願に訪れる。
古式通り火打ち石で火を起こして祈祷された雷よけのお札やお守りが授与される。雷が雨を呼ぶことから豊作のご利益もあるとされ、農業を営む人からの信仰があつい。

★嵯峨・車折神社は、六月一日より一ヶ月間に亘って、茅の輪くぐりができる唯一の神社で、境内には人形が置いてあり、半年の罪や汚れを移した人形(ひとがた)を献納して、いち早く身も心も清らかになり、下半期を無事に過ごせるよう祈願する。
【京 の 季 節 の 花 だ よ り】

★国の名勝・平安神宮神苑無料公開!
国の名勝に指定されている平安神宮・西神苑の白虎池の岸辺には、日本古来の品種,約二百種類の花菖蒲、約二千五百株が群生し見頃を迎えているのに合わせ、六月一日、一日だけ無料公開される。
神苑は広さ約三万三千平方メートルの広大な東・中・西・南の四つの庭園からなり、平安朝の様式に従って造られた回遊式庭園で、梅雨入り間近のこの時期は、特に、西神苑の白虎池に植えられた約二千株のハナショウブが紫や白の花で池の周囲に咲きそろい、圧倒する美しさ。濃い紫や淡いふじ色、純白の大ぶりの花がすっと背を伸ばして咲き、一足早く咲き誇っている水面に浮かぶ紅白のスイレンとの対比も鮮やか。
しっとりとした庭の池を彩る多彩な花の風情が楽しめる。 見ごろは六月下旬まで。
午前八時半~午後五時まで。
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★初夏の宵の風物詩、夕闇が迫るころ、かがり火に優美な舞が映える幽玄の世界を彩る伝統芸能、恒例「京都薪能」は全国でも最も古い薪能の一つ、平安初期の八六九(貞観十一)年、奈良・興福寺の法会「修二会」で奉納された薪猿楽がルーツとされる。
京都薪能は一九五〇年に始まり、観世流・金剛流・狂言大蔵流など流派を超えて能楽師たちが一同に集い、古都・平安神宮の能舞台で開かれる。今年で六十三回目
[会 期] 五 月 三十一 日(木)、六月 一 日(金)
[会 場] 平安神宮(雨天の場合は京都会館第一ホール)
[開 演] 午後五時半
[入場料] 当日券 四千円 、(前売り券 三千円)
[演 目] ~源平盛衰~
■第一日目 五月三十一日
能 (観世流) 「吉野静」 片山伸吾
能 (金剛流) 「清経 披講之出端」 豊嶋三千春
狂言(大蔵流) 「口真似」 茂山あきら
能 (観世流) 「鞍馬天狗 白頭」 大江信行、浦田保親
■第二日目 六月一日
能 (金剛流) 「安宅 延年之舞 瀧流」 金剛永謹
能 (観世流) 「二人静」 河村晴道、吉浪壽晃
狂言(大蔵流) 「柑子」 茂山良暢
能 (観世流) 「碇潜 船出之習 」 河村博重、味方玄
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★左京区・三千院では知らない内に重ねた日々の悪行を仏に懺悔して、心を清める恒例の「御懺法講」(おせんぼうこう)は本来、御所で行われていた天皇家の回向法要で毎年、五月三十日に営まれる。
御懺法講は一一五七(保元二)年に後白河天皇が宮中で催したのが始まりとされる。
雅楽演奏が流れる中、儀式が僧侶の声明に合わせて進むことから「声明懺法」とも呼ばれ、仏教音楽の伝統を今に伝えている。
伝統法要は境内奥の宸殿で行われ、導師の門主や大原と比叡山の天台宗寺院の赤い法衣姿の僧侶約十人が笛や琴などの音色が響く中、座ったり殿内をゆっくり回りながら、紙の花をまく儀式などが約二時間にわたって独特の旋律に乗せて唱える「声明」と雅楽による華やかな平安絵巻さながらの伝統法要で、緑深い境内におごそかに響きわたる。
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