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カテゴリ:木更津市
正直、店を取りまく外的な要素が優れているわけではない。駐車場は二手にわかれ、特に店の前のものは、しごく停めにくい。店内スペースが狭いので、すぐに満杯になる。開放感など、のぞむべくもない。デイリーユース的な庶民の店として行かないと、外す可能性が高い。ここはあくまで、CP値優良なフライかつ専門店としておもむくべきである。
昼時間にはいり、ランチの2品をいただいた。「とんかつ定食」は、コンビニ弁当も真っ青になる580円。揚げ上がりは、どちらかというと少し濃い目か。食べるとそれはまったく気にならず、サクサク軽い口当たりだけを満喫できるだろう。 ロース肉は明確にやわらかい。歯先にプリッとくる。イヤな抵抗感をどこにも感じない。 かつも普通サイズだし、キャベツも、こんもりふんわり盛られている。ワンコインランチ、それに準ずるニアワンコインランチというと、いかにもそれらしい「クオリティ劣化版」か「ボリューム縮小版」を想像するのだが。ここの定食には、まるでそういうプアな要素を感じない。かえってこちらが「このプライスで出していていいの? 大丈夫?」と心配してしまうくらい。 一方「海老フライ定食」のほうは千円札1枚也。しかしこちらもCP値を超えて、すばらしい逸品に他ならなかった。 来たとたん、そのビジュアルに圧倒される。約17センチ強の品物が2本配属されていた。シャンとして行儀のよい胸厚で、堂々たる体躯をしている。 食べてみると、予想以上に分厚いその太さに魅了されてしまう。毎度ダイエットに失敗しているからといって、普通ここまでヤケにならないだろう。一切を超越した真寸胴、むしろゆるい凸レンズ的に中心部にいくにしたがって膨らんでいくような迫力のド肉厚ボディに、完全にKOされてしまう。噛み心地がすばらしい。肉の濃密度に惑溺してしまう。食べている最中、何度も「至福」を感じた。 巷ではよく「お買い得な不動産物件はない」という。それらしきものがあったとしても、何らかの「負の理由」があるから、その値段になっているのだという。同じ理屈で「世の中には、お買い得品など何もない」という人がいる。たしかに、一理あるだろう。 しかしそれが「外食」というカテゴリーになると、例外事項も出てくることを覚えておこう。値段を決める要因は、複層的で多岐にわたる。何より主人のさじ加減一つという部分が出てくる。 正味、このお店の品物は「お買い得品」が多い。レギュラーメニューだけ見ても、その傾向はじゅうぶん見られるが。ことランチに至っては、毎日毎度「赤字覚悟の破格市」「特別大売出し」を行っているようなものである。これを利用しない手はないと思うのだが。どうだろうか。 (画像は、とんかつ定食と海老フライ定食) とんかつ「ゆきえ」 住 所:木更津市清見台南4-3-7 アクセス: P(3+3台) 電話番号:0438-98-6085 営業時間:11:00-14:00くらい(早く閉めるときがある)/ 17:00-21:00くらい(早く閉めるときがある)/ 定 休:水曜日/ 座 席:カウンター5席/テーブル2卓/小上がり2卓/ 利用種別:個人向け/家族向け/グループ向け/(ランチは禁煙) 料金支払:あと払い/カード不可/ メニュー:【昼】 とんかつ定食580/チキンかつ定食580/メンチかつ定食580/ かつカレー580/ひれかつ定食700/海老フライ定食1000/ 【昼・夜】【定食】 厚揚ひれかつ定食1400/串かつ定食900/チキンかつ定食900/ ゆきえ定食1400/ひれ一口かつ定食1000/ロースかつ定食900/ ポークソテー定食950/厚揚ロースカツ定食1400/メンチ定食800/ 豚生姜焼定食950/ハンバーグ定食850/ベーコン巻定食1500/ 海老フライ定食1400/大海老フライ定食1700/ ※マヨネーズは50円追加 【一品】 かつ重1100/海老重1100/かつカレー800/もつ煮込350/ 親子豆腐250/とり皮300/なめこ汁200/とん汁350/ 味噌汁150/ご飯200/ 【飲物】 ビール600/お酒380/コーラ200/オレンジ200/ 評 価:☆☆☆☆☆ (味4/量4/サービス4/雰囲気3.5/CP4.5/駐車場3.5) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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