おいしい　千葉　～ponの食べある記～

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  景山　（かなり）理想に近いオーダー食べホ　

  中華「景山」は、年に１度か２度、期間限定でオーダーバイキングを行っている。（８月、ディナー限定）最初に、前菜の盛合わせがやってくる。そのあとは、自分の好きなように注文できる。ただし一回の注文は４品まで。品数は約６０種。そのオーダーリストが、実によく考えられており、バランスがすばらしい。デザートも少なくない。これなら、多種多様の人に対応できるだろう。肝心の料理はわりとクッキリ系。濃淡のメリハリがはっきりしていて、どれも素直においしくいただける。（前菜盛合わせ。最初に出てくる一皿）（チャーシュー）（豚バラのにんにくソース）（鶏の唐揚）（海老の天ぷら。芝海老だが、それを感じさせないくらいプリプリ）（焼売）（黒酢酢豚）（海老のマヨネーズ炒め）（北京ダック。限定品。ひとり２本まで注文可能。激うま）（五目炒飯）（ふかひれスープ。限定品。ひとり１回のみ注文。特有の濃密な味わいで、存分に満足できる）（玉子炒飯）（杏仁豆腐、ココナツミルク、バニラアイス）中国料理「景山」（けいざん）住　　所：千葉市中央区本千葉町１５－１アクセス：千葉中央駅隣接　ホテルミラマーレ内　　　　　　（Ｐ多数/２０００円以上利用にて２時間無料）　　　電話番号：０４３－２２２－２３５１/営業時間：１１：３０－１５：００/１７：００－２１：００/定　　休：無休/客　　席：テーブル２０卓以上（可変）/個室４部屋/利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード可/メニュー：【ランチ】　　　　　　ミラマーレコース２９４０/ランチセット１０５０/　　　　　　１３６５/ランチミニコース２１００/　　　　　【８月限定ディナー】（２名～）　　　　　　中華オーダーバイキング３９８０/小学生１５７５/　　　　　　　　　　【コース】　　　　　　卓料理１５７５０/１２６００/１０５００/　　　　　　８４００/５２５０/３１５０/　　　　　【単品】【特別料理】　　　　　　スペアリブにんにくソース２１００/　　　　　　ふかひれ姿入り汁そば５８８０/　　　　　【前菜】　　　　　　くらげ１５７５/３種盛合せ１３６５/叉焼１１５５/　　　　　【ふかひれ】　　　　　　ひかひれ姿煮５２５０/蟹入ふかひれスープ１４７０/　　　　　【つばめの巣】　　　　　　海つばめの巣すましスープ４６７５/　　　　　【麺類】　　　　　　五目汁そば９９７/芝海老入汁そば１２６０/　　　　　　担々麺９９７/五目かた焼きそば９９７/　　　　　【魚】　　　　　　白身魚の炒め１６８０/かに肉と玉子の炒め１５７５/　　　　　【豆腐】　　　　　　芝海老と豆腐煮込１５７５/蟹と豆腐煮込１５７５/　　　　　【牛肉】　　　　　　牛肉オイスターソース２１００/味噌炒め２１００/　　　　　　チンジャオロース２１００/カレー風味炒め２１００/　　　　　【サラダ】　　　　　　レタス炒め温サラダ/ミックスサラダ１０５０/　　　　　【鶏肉】　　　　　　鶏肉とカシューナッツ炒め１６８０/　　　　　　鶏肉と辛し炒め１６８０/　　　　　【豚肉】　　　　　　肉団子甘酢ソース１６８０/五目うま煮１６８０/　　　　　【揚物】　　　　　　白身魚のフライ１６８０/芝海老の天ぷら２１００/　　　　　　鶏の唐揚１６８０/揚肉団子１６８０/　　　　　【海鮮】　　　　　　帆立塩味炒め２３１０/いかオイスターソース２１００/　　　　　　いか唐辛子炒め２１００/　　　　　【あわび】　　　　　　あわびのクリーム煮３６７５/鮑の醤油煮３６７５/　　　　　【海老】　　　　　　大正海老チリソース２３１０/芝海老チリソース２１００/　　　　　　芝海老とグリンピースの炒め２１００/　　　　　　伊勢海老チリソース３６７５/　　　　　【野菜】　　　　　　青菜クリーム煮１４７０/貝柱と白菜煮込１４７０/　　　　　※別途サービス料金要　評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４.５/量５/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場４.５）

  2010.08.23

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  ラーメン　とみや　

  「ラーメン」やら「営業中」という赤い旗が、風にたなびいていた。一瞥した限りでは、それらしき店はないように思えたのだが。その奥に「もしかするとアレかも」という小ざっぱりした風情で、一軒のお店が鎮座していた。なんとなく魅かれたので、とにかく寄っていくことにする。食べ歩きのときは、もっぱら予習していくのが常なのだが。今回は一切の予備知識なしの飛びこみとなった。ラーメン店というより、地域の住民限定の居酒屋兼食堂のような、この場にじっくり溶けこんだような、どっしり落ち着いたたたずまいを見せている。店の中に入ってみても、その印象は変わらない。中は少し蒸していて、生暑かった。テレビが無造作についている。ついているというより、惰性のように流されているといったほうが正鵠を得ているだろう。とりあえず基本であろう「ラーメン」を注文する。バリエーションはそれほど多くない。醤油ラーメン一本やりのお店だった。そこに若干のトッピングが風趣を添える。面白かったのは、どの品にも「ワンタン入り」のバリエがあること。得意にしているのか、それともキーアイテムにしているのか。各種ラーメンの「ワンタン入り」におけるその個数を壁に貼りだしてあるのが、律儀というか、折目正しいというか。実になんとも微笑ましい限り。ほどなくして現物が運ばれてきた。極濃醤油味、細麺、玉ねぎのみじん切りなど。竹岡系をほぼ踏襲している。さやいんげんの細切りを混ぜているのが、噛み心地に不思議なアクセントを添えていて、なかなか興味深い。思いのほかスープの出来がよい。シンプルな竹岡系とはじゃっかん異なる、深く立体的な感じがする玄人好みの代物だった。チャーシューは口に含むとほどけるタイプ。上々の仕上がり具合といえる。完成度が高い。この手の系統が好みの人には、特におすすめできる。一つ注意点を述べると。ここの品物は、単なる「味」のみで評価してはいけないという点。そのロケーションや雰囲気やらを加味した上での「独自の味わい」をこそ見て欲しいと思う。どうしてそう言うのかは、この場に実際にたずねてみれば、すぐにわかるだろう。「とみや」住　　所：千葉市緑区古市場７０１アクセス：イエローハット浜野店裏側　地図参照（Ｐ約７台）　　　電話番号：不明営業時間：１１：３０－１５：００１６：３０－２０：００/定　　休：水曜日/客　　席：カウンター４席（可変）/テーブル２卓/喫煙自由/利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード不可/メニュー：【ラーメン】　　　　　　ラーメン６００/チャーシュー麺８００/　　　　　　ワンタン麺８００（大盛不可）/メンマラーメン７００/　　　　　　大盛+１００/ワンタン入+１００/　　　　　　　　　　　【その他】　　　　　　スープワンタン６００/水餃子３００/ライス１００/　　　　　　納豆２００/生赤玉子１００/ゆで玉子１００/　　　　　　冷奴２００/チャーシュー赤身細切２００/　　　　　【飲物】　　　　　　ビール（中）５００/コーラ１５０/ジュース１３０/

  2010.06.13

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  ラーメン　風神

  問屋町の一角に、真新しいラーメン店がオープンしていた。我流ラーメン「風神」と出ている。店内はウッディーで、なかなか居心地がよい。時間帯にもよるのだろうが、休日の夜ということで子供連れ、家族連れの姿が目についた。「味噌」は、中ぶりの器に野菜があふれんばかりの形相でやってくる。キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、もやし等々。炒めた野菜がごっそりのっていた。アルデンテを卒なくこなした中太麺は、スープとの相性も悪くない。スープは濃からず、薄からず。ちょうどいい万人向きに調製してあった。少々脂が浮いているが、（こってり）という範疇には入らないだろう。アルコール後やっても、じゅうぶん対応できるような懐の深いおいしさをかなえていた。スープによって麺の太さを変えている。休憩時間なしに、通しで営業しているのは利用する側にとって、かなりありがたい。使い勝手のよいお店だ。「味噌ラーメン」「わんたん麺」我流ラーメン「風神」　　　　　（２００９年５月３１日プレオープン）　　　　　（６月５日グランドオープン）住　　所：千葉市中央区問屋町１１－４アクセス：問屋町スーパーカワグチ隣接　　　　　（Ｐ多数/スーパーカワグチ駐車場利用可能）　電話番号：０４３－２４５－５７０８営業時間：１１：３０－２３：００/定　　休：無休/客　　席：カウンター１５席/テーブル４卓/小上がり２卓/利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/メニュー：【ラーメン】　　　　　　風神味噌６５０/風神とんこつ６８０/ワンタン麺６８０/　　　　　　風神醤油５８０/　　　　　【トッピング】　　　　　　半熟煮玉子１００/きくらげ１００/角煮４７０/　　　　　　チャーシュー２８０/のり７０/バター７０/　　　　　　わかめ７０/　　　　　【ご飯類】　　　　　　ミニカレー丼２００/ライス１５０/　　　　　【おつまみ】　　　　　　３種ソーセージ４００/野菜炒め４８０/枝豆２５０/　　　　　　チャーシューメンマ炒め４５０/　　　　　【飲物】　　　　　　生中５２０/びんビール５２０/お酒４００/ホッピー２５０/　　　　　　ウーロンハイ４００/オレンジ１５０/コ－ラ１５０/評　　価：☆☆☆☆　　　　（味４/量３．５/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場４．５）

  2009.11.15

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• ジャンボパフェ　ラケーリ

  ジェラート＆クレープの「ラケーリ」にて、大柄パフェが新登場していたので、さっそくに味わってみる。全高は約２４センチ。ビールジョッキに盛られたそれは、ビッグ系としてはやや小ぶりに属するだろう。ウエハースのかわりにブルボンの菓子を配しているのが、なんともいえず微笑ましい。さすが本職カテゴリーに属するだけあって、アイス部のおいしさは特筆もの。ベリースムーズにとろけて、リアルにすーっと甘いスポットに収まる。これでこの価格なら、じゅうぶんリーズナブルだと思うのだが、どうだろうか。「気まぐれパフェ」と名づけられたこの一品。その日のスタッフのさじ加減で内容が変わる。フードコート内ということで、気軽に手軽に頼めるのが最高にうれしいではないか。ジェラートショップ「ラケーリ」住　　所：千葉市中央区川崎町７－２０アクセス：アリオ蘇我１Ｆ　フードコート内電話番号：０４３－２６４－２８５５/営業時間：１１：００－２１：００/客　　席：テーブル多数/定　　休：無休（ただしアリオ蘇我に準ずる）メニュー：【ジェラート】　　　　　　シングルスモール２５０/シングル３００/ダブル３８０/　　　　　　ソフトクリーム２００/気まぐれパフェ１０００/　　　　　【クレープ】　　　　　　生クリーム３００/バナナＳＰ４３０/　　　　　【飲物】　　　　　　アイスコーヒー２３０/アイスティー２３０/カフェオレ２８０/　　　　　　ミルクオレ２８０/オレンジ２８０/イチゴミルク３４０/【ビッグパフェの過去記事】「トリトン」～花瓶のむこうに覗く夢～ （２００６年１０月３日）「洋食亭」～地底湖上のカオス～ （２００７年４月１日）（閉店）「モンシェリ」～拝食・ポッキー塔付属の東京湾観音～ （２００７年１１月４日）「ジュウジュー」～異空間での非日常食～ （２００７年１２月７日）「にんにく屋」～格闘という小悲惨～ （２００８年４月１４日）「猿家」～高輝なる花瓶パフェ～ （２００８年６月１９日）「グルメドール」～尖塔系・夢のつづき～ （２００８年１０月９日）「プれンティ」～それはとてもカジュアルな～ （２００９年７月４日）「ポムの樹」 （２００９年８月１５日）

  2009.10.10

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  舌の記憶　セブンシーズ

  「すばらしき地球・舌の記憶」と銘打たれたコースがプレゼンされていた。パンフではそれに関して次のように記してある。（和食・洋食・中国料理と様々な料理が楽しめるレストラン「セブンシーズ」。和洋中複合レストランだからこそ実現した、全19品からなる小鉢料理のフルコース。「良いものを少しずつ味わうことのできる料理」をモットーに、それぞれが1つの国や地域にとらわれず、グローバルな視点で取り組んだ、贅沢な「舌の記憶旅行」。「バランス良く上品に」をテーマとした絶品料理の数々を、心ゆくまでご堪能ください。2009年8月3日(月)～9月30日(水)内容の充実度はものすごいものがある。拙文が出る幕はどこにもない。ここは潔くビジュアルを提示するのみとしておこう。【前菜】もずく酢　松葉蟹　新銀杏ひすい揚げセルヴェルドカニュのタルティーヌパルマ産生ハムとルッコラあわびの冷製山椒のジュレ蜂蜜漬け金華ハム【スープ】すっぽん丸仕立て冷コンソメとヴィシソワーズサザエの茶碗蒸し　フカヒレあんかけ【メイン】本日の鮮魚　お造りの盛り合わせトゥールヌードロッシーニたらば蟹と大車海老のシンガポールの漁師風炒め【食事】（チョイスメニュー/３品から１品を選ぶ）（画像はリゾット）1.牛しゃぶ冷やしそーめん2.チーズのリゾット　トリュフの香り3.ユッケジャントック　韓国餅入り辛味雑煮【デザート】ごく軽いマンゴームースとミルクジェラート柑橘系フルーツとホワイトチョコのテリーヌハロハロ　フィリピンの氷菓子「セブンシーズ」住　　所：千葉市中央区中央港１－１３－３ アクセス：千葉ポートタワー通り　ホテルオークラ千葉内　Ｐ（多数）電話番号：０４３ー２４８ー１１１１営業時間：１１：３０－１４：３０/１７：００－２１：３０/定　　休：無休(臨時休業あり)客　　席：２０卓以上（可変）利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/メニュー：【ランチ】　　　　　　チョイスランチ１３６５/昼の和食膳１３６５/　　　　　　ランチdeコース４２００（サービス料別）　　　　　【ディナー】　　　　　　　　　　　　すばらしき地球・舌の記憶５７７５（サ別）/　　　　　※季節・月によりメニュー可変評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量４/サービス４/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車４．５）

  2009.09.20

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  ランチ　蓮の花　【閉店】

  その昔「ぐうラーメン」「蘇乃居」があった場所に「蓮の花」という中華料理店が入っていた。外観が真っ赤なので、通行人からけっこう目につく。真っ赤といってもじゃっかん落ち着いた色目なので、ド真っ赤な外観で周囲を圧倒する市原の「紫禁城」ほどの入りにくさは持っていない。中のようすは、前店となんら変わりなかった。経営者はまったく別のようだ。水がセルフサービスとなっている。ランチセットの「海老と玉子のチリソース」をいただいた。ボリュームたっぷりな上に、スープとご飯はお替わり自由。この値段でこの内容なら、立派にリーズナブルといえるだろう。小人数向けに、単品の小皿が用意されている。普通の品物にしても、どれも安価な設定で、けっこうな品数をそろえている。看板に記してある「居酒屋」の文字がやや的を外れていて、少し微笑ましい気分になってしまう。中華料理「蓮の花」住　　所：千葉市中央区稲荷町２－３－１２アクセス：国道３５７号沿い　アリオ蘇我向かい　　　電話番号：０４３－２６８－１１２３営業時間：１１：００－１５：００/１７：００－２３：００/(平日）　　　　　１１：００－２３：００（土日祝）定　　休：不定休客　　席：テーブル　約１０卓（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/メニュー：【ランチ】　　　　　　ランチセット各６８０(スープ、ライス、漬物、サラダ、杏仁豆腐）　　　　　　（豚細切り炒め/唐揚/麻婆豆腐/海老と玉子のチリソース等）　　　　　【前菜】　　　　　　ザーサイ２００/ピータン豆腐３００/棒々鶏４８０/　　　　　　くらげと胡瓜の和え物４８０/海老せん２００　　　　　【点心】　　　　　　餃子３５０/春巻３６０/小龍包３８０/　　　　　【麺類】　　　　　　醤油ラーメン５８０/広東麺７２０/チャーシュー麺７６０/　　　　　　地獄ラーメン８６０/上海焼きそば７６０/焼ビーフン６８０/　　　　　【ご飯類】　　　　　　五目炒飯６８０/キムチ炒飯６８０/海老炒飯７２０/　　　　　　腸詰とレタスの炒飯７８０/麻婆丼６００/中華丼６３０/　　　　　　ライス２００/大盛ライス２５０/　　　　　【スープ】　　　　　　玉子スープ２８０/スーラータンスープ４２０/　　　　　　かに入フカヒレスープ６８０/　　　　　【単品】　　　　　　海老マヨネーズ７８０/海老チリソース７８０/レバニラ７８０/　　　　　　八宝菜８８０/黒酢の酢豚８８０/海老とアスパラ炒め９５０/　　　　　　豚の角煮１０８０/フカヒレの姿煮２８８０/　　　　　【小皿料理】　　　　　　海老と野菜炒め４８０/酢豚４８０/麻婆豆腐４８０/　　　　　　手羽揚げ４８０/海老とにら玉炒め４８０/肉野菜炒め４８０　　　　　【定食】（ご飯、サラダ、デザート、スープ付）　　　　　　酢豚７６０/レバニラ６８０/麻婆豆腐６８０/青椒肉糸６８０/　　　　　　黒胡椒肉野菜６８０/回鍋肉６８０/　　　　　【飲物】　　　　　　生ビール５００/サッポロ黒５００/エビス５８０/　　　　　　スーパークリア３５０/福久娘４００/紹興酒４００/梅酒３５０/　　　　　　からり芋４００/和ら麦４００/コーラ２８０/ウーロン２５０/　　　　　　オレンジ２８０/ジンジャエール２８０/　　　　　【コース】　　　　　　２８８０/３８８０/５８８０/評　　価：☆☆☆☆　　　　（味４/量４/サービス４/雰囲気３．５/ＣＰ４/駐車場１）

  2009.09.01

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• パフェ　ポムの樹

  店内は、テーブルの木目と内装のうすいブラウン系と白熱灯のあめ色が混合しあって、なかなか雰囲気がよい。奥のほうにもぐりこんでしまえば、ビルテナントの一角ということを忘れてしまいそうになる。オムライスで有名なお店だが、それを食べにきたのではない。以前ショーウインドーで一瞥し一目惚れして以来、ずっと心にとめていたＢＩＧパフェが本日のお目当て品である。レギュラーのビッグパフェは「チョコ」と「プリン」の２種類しかなかった。これなら迷うことなく「プリン」で行くつもりをしていた。しかしメニューを見てみると、季節限定ＳＰもので「完熟マンゴーパフェ」というのがやっていた。この際なので、そのパフェをいただくことにする。思ったより早くに敵はやってきた。大柄パフェの場合、けっこう時間がかかるのが通例だったので、これにはすこし調子が狂ってしまう。それ用の（ビッグパフェを食べますよ的な）準備がきちんと整わないまま不意に攻めこまれて感じか。とりあえず本日のお相手とキチッと正対する。全高は約３２センチ。全幅は１０センチくらい。別添えで、小皿と２０センチ見当の長い先割れスプーンが付いてくる。尖塔役のパイナップルとワッフルコーンのソフトクリームが、これの主役は自分だとばかりにそそり立っている。フワフワゆるやかに生クリームの薔薇の花が咲き、サイドにはキウイ、マンゴなどが飾られている。その下は、アイスと一緒くたになったコーンフレークの層。こんもり丸くドーム状になった最下層には、マンゴー、ピーチ、パイン、オレンジなどフルーツのカクテルがたっぷり落とし込まれていた。ラーメンでいう「全部入り」の様相を呈している。みごとなくらい具だくさんな代物だった。あちこちで大柄なパフェを食べてきたが。その度に思うのは、品物を大きくするための細工があまりに不自然で人工的すぎるということ。アイスクリームばかりを使って、そのかわりに生クリームはほとんど使っていなかったり。３～５回の朝食として利用できるくらい、コーンフレークがごっそり詰まっていたり。しばらく見るのもイヤというほど、ゼリーやら寒天が配属されていたり。顎が疲れるほど、安もの系の缶詰果実が投入されていたり。要するに、普通イメージするパフェが、内容そのままにスケールアップしたのではなく、お店の戦略的に無理やり肥大化させられたような「怪物」が多かった。しかしここのパフェは、実に堂々と普通のパフェのビジュアルと内容を所持していた。その役割を、甘んじて（慎ましく、立派に）こなしていた。下手な背伸びをせずに、妙なプライドを持たず、等身大の自分を忠実に好演していた。実際、食べていて少しも違和感がない。あまりに普通すぎるので、かえってこちらが面食らってしまうくらいだ。たしかに、量的に驚嘆すべきものはない。何らかのメインを食べたあとの（じゃっかんボリュームがある）デザートとして、おすすめできるくらいである。その謙虚さが美しい。完食は容易に実現する。プライス的にも庶民の財布に優しい線で抑えてある。リーズナブルで、ほどほどな食べごたえをかなえている。そのバランス加減がすばらしい。地に足がしっかりとついている。この一品に出会って、本来ＢＩＧパフェがあるべき理想の姿を、ようやく見つけたような気がした。創作オムライスの店「ポムの樹」プレナ幕張店住　　所：千葉市美浜区ひび野２ー４　プレナ幕張１階アクセス：海浜幕張駅前　プレナ幕張１階　　　　　（Ｐ多数/２０００円以上の利用にて１時間無料）　　　電話番号：０４３－３５１－８０６１営業時間：１１：００ー２３：００（ＬＯ２２：００）定　　休：無休/客　　席：テーブル　約１７卓（可変）/分煙/利用種別：個人向き/少人数向き/カップル向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード可/メニュー：【オムライス＋プレートのメニュー】　　　　　　シーザーサラダと日替わりスープのプレート１２８０/　　　　　　海の幸のトマトクリームグラタンとツナポテトサラダ１３８０/　　　　　　ビーフシチュープレート１４８０/和風おろしハンバーグ１２８０/　　　　　　照りマヨサラダハンバーグプレート１４８０/　　　　　【オムライス】　　　　　　定番ケチャップオムライス６８０/チキンオムライス７８０/　　　　　　チーズインハヤシオムライス９３０/デミグラスオムライス８８０/　　　　　　ベーコンとコーンのクリームチーズオムライス８８０/　　　　　　チキンとほうれん草の照り焼きクリームソースオムライス８８０/　　　　　　ナスと茸のトマトソースオムライス８８０/　　　　　　とろーりチーズカレーオムライス８５０/和風おろしオムライス６８０/　　　　　　豚キムチマヨネーズオムライス９３０/　　　　　　昭和のドライカレーオムライス６８０/　　　　　　ねぎ山とろろ和風スープオムライス８８０/　　　　　　ハンバーグステーキのハヤシソースオムライス１１３０/　　　　　【ドリア】　　　　　　オムライスドリア８８０/チキンとほうれん草のドリア９３０/　　　　　　ビーフシチュードリア１１８０/　　　　　　シーフードトマトクリームドリア１０３０/　　　　　【グラタン】　　　　　　北海道ポテトのチーズ焼オムライス８８０/　　　　　　４種のチーズオムライス８８０/　　　　　【サラダ】　　　　　　ベーコンソテーサラダ５３０/海の幸のサラダ７８０/　　　　　　やわらかチキンのシーザーサラダ７３０/　　　　　【スープ】　　　　　　北海道コーンポタージュ３８０/北海道パンプキンスープ３８０/　　　　　　チーズオニオンスープ３８０/　　　　　【セット】　　　　　　ドリンクセット２８０/サラダドリンクセット３８０/　　　　　【デザート】　　　　　　ＢＩＧプリンパフェ７８０/ＢＩＧチョコレートパフェ７８０/　　　　　　ＢＩＧマンゴーパフェ８３０/チーズケーキとベリーのパフェ４５０/　　　　　　ショコラブラウニーパフェ４５０/黒ごまパフェ５３０/　　　　　　濃厚ショコラモンブラン５３０/　　　　　【飲物】　　　　　　コーヒー３３０/カフェラテ４００/カフェモカ４３０/　　　　　　紅茶３３０/オレンジジュース３８０/コーラ３３０/　　　　　　メロンソーダ３３０/ビール（小）４００/ビール（中）５００/　　　　　　ライチソーダ３８０/ウーロン茶３３０/紅茶ゼリーオレ４００/ 　　　　　コーヒーフロート４８０/コーラフロート４８０/　　　　評　　価：☆☆☆☆　　　　（味４/量４．５/サービス３．５/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場４）【ビッグパフェの過去記事】「トリトン」～花瓶のむこうに覗く夢～ （２００６年１０月３日）「洋食亭」～地底湖上のカオス～ （２００７年４月１日）（閉店）「モンシェリ」～拝食・ポッキー塔付属の東京湾観音～ （２００７年１１月４日）「ジュウジュー」～異空間での非日常食～ （２００７年１２月７日）「にんにく屋」～格闘という小悲惨～ （２００８年４月１４日）「猿家」～高輝なる花瓶パフェ～ （２００８年６月１９日）「グルメドール」～尖塔系・夢のつづき～ （２００８年１０月９日）「プれンティ」～それはとてもカジュアルな～ （２００９年７月４日）

  2009.08.15

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  デザートコース　セブンシーズ　～スーパーＦＩＮＥ～

  このシーズン恒例のデザートコースをいただくため、Ｈオークラに向かった。ジャズピアノが静かに流れている。スポットライトがきれいな帯状にならび、浪漫風なほどよい明るさを提供している。ホール内は、どっぷり夜の雰囲気に落ち着いていた。最初に飲み物をどうするか、たずねられる。いつも珈琲だったので、今回は紅茶にしてみる。これはポット仕様でやってきた。まず一皿目は、アミューズ的な小品。「洋ナシのキャラメリゼと塩のきいた生キャラメル」そのへんの下手な仏料理店のコースの同品より質量があり、なおかつ上手に洒落ている。ローストした洋ナシの横にキャラメル系のアイスクリームが添えられていた。その脇に生キャラメルとパイ。塩気はそんなに際立っていない。どこまでも甘みおさえめで上品＆上質だった。前菜がわりの「柑橘系フルーツとホワイトチョコのテリーヌ、赤ワインでマリネしたトマトをそえて」これも、甘さ控えめ。見た目きちんとテリーヌしていた。しかし食べてみると、みごとにデザートしてくれている。トマトも、こういう扱いをされれば、きちんとしたスイーツになれることを初めて知った。意外性の妙技。妙味。３品目のスープ替わり。「彩りフルーツとアロエのミネストローネ、バジルをほのかにただよわせて」細かに刻んだフルーツポンチで、バジルが派手にきいている。上品至極。極楽、極楽。これから先はメイン相当となる。メイン１皿目は「ショッソン・オー・ポム」要するに、半月形をしたリンゴのパイ包みである。ナッツとレーズンが中心部に秘匿されている。普通やりそうなシナモンを大幅に効かせたものではなく、リンゴ本来の甘み＆うまみにたよった静かな闘志にあふれる一品だった。熱々ホクホクで、ありあまるほどトロりん。口直しの単品。間奏曲。「レモンチェロのグラニテ　ピンクペッパーの香りで」少量かかったペッパーが、微細ながらことのほか効いている。上質かつジェントルな甘さの中に、ひっそりピリリと美しく効く唐辛子。これはアイデアの勝利以外の何物でもないだろう。そして、メイン中のメインは今年も「クレープシュゼット」だった。例のごとく、テーブルの前にワゴンが引かれてくる。そして目の前で、調理パフォーマンスをしてくれる。じゃっかんの解説が付く。グランマニエ、コアントロー、ＶＳブランデーの３洋酒を駆使している。「熱くて」「冷たくて」「上甘」。柑橘系の酸味と洋酒系のほろ味と、グラニューを焦がした甘味が、三味一体となってすばらしい味覚境を作りだしてくれていた。〆のデザート。デザートコース中のデザート担当は「ナッツ風味のブラマンジェ」ミント、ガトー（フロランタンのような焼き菓子）レンズ豆を炊いたもの。これら３種がトッピングとして付いている。これらを、お好みで適当に入れて食べる趣向。これも「ナッツ風味」というのが、ことのほか効いていた。軟質の最上級をいく。マイルドの極地。スーパーとろとろ。ブラマンジェというより、ムース。ムースというよりスープ、スープというよりビシソワーズ。そう。言うなれば、極限の甘み系ビシソワーズという表現がピッタリくる。総じて完成度が高い。高いというより、もうこれ以上先の天井がないくらいのハイレベルに到達している。味のほうもそうだが、ビジュアル面も最高。一品ごとに装いを凝らした変化のようすを楽しむためだけでも、このコースをたのむ価値はある。一介のスイーツファンは、ただそのスーパーＦＩＮＥなパフォーマンスをありがたく受けとめるのみである。このイベントがあるため、私にとって７月は「聖なる月」と格上げされている。ハイネの「詩人の恋」ではないが。「美しき７月に…」そのものだ。「セブンシーズ」住　　所：千葉市中央区中央港１－１３－３ アクセス：千葉ポートタワー通り　ホテルオークラ千葉内　Ｐ（多数）電話番号：０４３ー２４８ー１１１１営業時間：１１：３０－１４：３０/１７：００－２１：３０/定　　休：無休(臨時休業あり)客　　席：２０卓以上（可変）利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/メニュー：【ランチ】　　　　　　チョイスランチ１３６５/昼の和食膳１３６５/　　　　　　ランチdeコース４２００（サービス料別）　　　　　【ディナー】　　　　　　　　　　　　雲丹、鮑、伊勢海老、ふかひれ贅沢三昧コース５７７５（サ別）/　　　　　すっぽん・鰻コース５７７５（サ別）/　　　　　ライトフレンチ５７７５（サ別）/　　　　　※季節・月によりメニュー可変評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味５/量３.５/サービス４．５/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車４．５）前掲の「トレビ」～要・今はなきミステリーツアーのノリ～ （２００６年７月２８日）前掲の「セブンシーズ」～甘くないオトナになるための甘さ～ （２００７年８月１６日）前掲の「セブンシーズ」～すでに完成の域にて～ （２００８年７月１１日）

  2009.07.10

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  カレーセット　ガガル

  園生と西千葉にある「ガガル」が、生実の県道６６号沿いに新たな店をＯＰＥＮさせていた。元ラーメン屋だった素っ気ない系のテナントなのだが。外観としては、濃い緑と印度三色旗の色遣いを派手に配してあるので、けっこう目立つ存在かも知れない。内装は、居抜きしたほぼそのままの形で普通にやっている。壁にペタペタと、あちらのタペストリーをぶら下げたりしているのだが。それは別になくても構わないように思う。色気が足りないぶんは、別で取りかえせばよいではないか。ランチのセットを注文した。ナン・ライスが食べ放題になっているのは、本店とまったく同じ流儀。これは、店のアイデンティティーとしてじゅうぶん秀逸であると思う。いくらフリーだといっても、まさか５枚・１０枚食べる人はいない。たいがいの人はお替わりしてない。お替わりする人も、せいぜい２枚までで収まっている。それくらい。デフォルトでやってくるナンが遠慮なく大きい。象の耳まではいかないにしても、小象の足あとくらいはありそうだ。カレー種によって標準の辛味がちがう。チキン・マトンは最初から辛めで、ベジタブル・エッグなどはゆる目に調製されている。きれいなサラサラ仕様ではなく、少々日本のルー的なとろみが淡くついている。そこに象徴されるように、この地の趣向に敏感に合わせている。配慮してある。そのために、食べていてイヤな感じや違和感をまったく感じない。インド料理だからといっても、何も身構えずに普段着の自分といつもの自分の味覚仕様で、存分に楽しめた。千葉・市原の名店「デュワン」とは子弟関連があるようなのだが。詳しくは知らない。近頃このあたりでも、本格インドカレーのお店がどんどんと進出してきている。そのときどきのニーズに合わせて選択肢が増えていくのは、とてもありがたい。肩肘張る必要がないとき。ナンの飾りもない、ラーメン屋的なインテリアが許されるとき。大柄なナンに会ってみたいとき。ややポテったインドカリーを食べたい気分のとき。とりあえず、ガッツリ行きたいとき。そういうときにここは、有用な使途店・マークすべきお店となり得るに違いないだろう。インドレストラン「ガガル」（２００９年２月１５日ＯＰＥＮ）住　　所：千葉市中央区生実町１６０５－１アクセス：県道６６号沿い　地図参照　Ｐ（約３台）電話番号：０４３－２６４－３１７８営業時間：１１：３０－１４：００/１７：３０－２０：００/定　　休：火曜日/客　　席：テーブル７卓（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/メニュー：【ランチ】（各ナン、ライス、サラダ、ドリンク付）　　　　　　Ａ７８０（カレー１種）/Ｂ９００（カレー２種、ヨーグルト）/　　　　　　Ｃ１０８０（カレー２種、タンドリーチキン、シークカバブ）/　　　　　　バターチキンランチ９００/　　　　　【ディナー】【カレー】　　　　　　ガガルＳＰカレー１１５０/サグマトン１１００/　　　　　　サグチキン１０５０/シーフード１１５０/エッグ９００/　　　　　　バターチキン１０５０/ベジタブル９００/サグパニール９６０/　　　　　　ダルフライ９００/　　　　　【ライス・ナン】　　　　　　ライス２５０/サフランライス３５０/ナン２５０/　　　　　【タンドール料理】　　　　　　タンドリーチキン７００/シークカバブ７００/チキンティッカ７００/　　　　　　シュリンプティッカ９５０/ミックスグリル１８００/　　　　　【セット】　　　　　　ガガルＳＰセット１７００/レディースセット１５５０/　　　　　　ガガルセット１４５０/　　　　　【飲物】　　　　　　生ビール５００/びんビール５００/インディアンビール６４０/　　　　　　グラスワイン２９０/コーラ２８０/マンゴージュース３８０/　　　　　　ラッシー２９０/アイスコーヒー３２０/チャイ３５０/　　　　　　ウーロン茶２９０/評　　価：☆☆☆☆　　　　（味４．５/量４/サービス３．５/雰囲気３/ＣＰ４/駐車場３．５）

  2009.06.21

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  ケーキバイキング　不二家　　～至高・僥倖の森にて～

  不二家でケーキバイキングを実施中だという。かなり前のお話だが。稲毛のオーツーパークにあった「不二家レストラン」で、やはりケーキの食べ放題をやっていた。それはブッフェ用に用意された小カットものをいただく趣向で、正直なところあまり感心しなかった。（わりあい大柄な）不二家のケーキをいただくという充実感がまったくしなかった。しかし今回は、店売りとまったく同じ品物をバイキングでいただけるという。とあれとにかくとりあえず、突入してみることにする。限定店しかやってないので、その点は注意が必要。千葉ではここだけが該当となっている。店内はガラスエリアが広く、見た目にはなかなか開放的なのだが、実際この季節になると、少々暑いかもしれない。店の中央にドリンクバーの台が設置されている。食事をした人とブッフェのみの人とでは値段がちがう。ランチをたいらげてから、やおらその食べ放題をする旨を告げる。四角い皿と制限時間を記したパウチプレートを持ってきてくれた。玄関口のショーケースの前に行き、好きな品をピックアップしてもらう。ただし１度に２品まで。どの品もＯＫなわけではなく、「バイキング対象品」というカードがついたものに限られる。要するに３２０円以下のスイーツに絞ってある。それでも品数は多種多様＆選り取りみどり。さすがこれには激しく目移りした。たまに、テイクアウトの人と重なったりする。いつもはそちらの立場なのだが、きょうはずっと優位なポジションでこの状況を余裕たっぷりに楽しめる。乏しい財布と相談しながら、あれこれ迷うこともなく、ただ現在の自分の甘みへの欲望・渇望に忠実に生きることができる。　　　　　　　ショーケースというのは、どんなものにしても素敵に見えるに決まっているのだが。その中でもケーキのショーケースほど、ファンタスティックなものは（私的には）存在しない。そこは童話以上の童話世界、メルヘン以上のメルヘン舞台である。充実した甘やかさに包まれたしなやかな森である。幼いころの憧れを具現化した静的アトラクションのテーマパークである。麗しきバラエティーボックスだ。カジュアルに手に届くもののうちで、最高に美しき食べるジュエルの展覧会場だ。もし小人になることが可能で、そこに棲みついていいというのなら、この極楽なステージ以外の場所を考えつかない。もし溺れる運命と決まっているなら、ぜひともここで溺れたい。ここ以上の聖地を私は持っていない。この際なので、味覚に関してあれこれうるさいことは言うまい。ここはあくまでＦＣチェーンのお店の一つなのだ。味はまさしく、食べ慣れた（最近の）不二家の味そのものである。それ以上でもそれ以下でもない。（品物制限はあるにしても）とにかくショーケースから品物を選び、それをこの場で食べる。（時間制限はあるにしても）それを食べ放題でいただくことができることこそ、最大限に評価すべきである。店売りなのだから、当然チープ感はまったくない。ブッフェのデザートコーナーでよくあるようながっかりする安普請をここで見かけることはない。あくまで本建築仕立てである。断層があるものは、その仕様に絶対必然の断層を立派にかなえている。ものの最上段ステージで燦然と輝くミニマムなお飾り紙片も、律儀に艦載されている。包みが必要なものは、一つひとつそれを身にまとっている。下に敷くケーキ台紙、透明なセロファンのヴェール、アルミホイルのクラウンターバンなど。全仕様ぬかりなく装備されている。ショートケーキはきちっとした２階建てで、間にもみっちり苺をサンドしてくれている。省略されたり、ピーチに代替されてない。もう言葉も出ない。すばらしく満喫した。「明日以降、もうスイーツを口にしなくてもけっこうです」と、血迷って一瞬悪魔との誓約書にサインをしかねなかったほどに。とにかく今は、この企画が長く続いてくれるのを祈るのみである。本日のランチの「ハンバーグとコロッケ」「ふわふわカスタード」「北海道なめらかチーズケーキ」「まろやかマロンモンブラン」「焙煎胡麻のやわらかブラマンジェ」「ドルチェキャラメルマキアート」「ベイクドチーズケーキ」「ペコちゃんのほっぺ」「ブルーベリープリン」「ミルクレープ」「白いチーズケーキ」「香り抹茶のケーキ」「コロコロくまさん」「マンゴープリン」「マンゴーのロールケーキ」「三角ショートケーキ」「極うましょうゆのシフォン」「白いチーズケーキ」「キャラメルクレープ」「不二家レストラン」千葉作草部店住　　所：千葉市稲毛区作草部１ー１７ー１５　アクセス：国道１２８号沿い　タウンライナー作草部駅近く　　　　　　Ｐ（約２０台/利用により９０分無料）　電話番号：０４３ー２８７ー７２４５営業時間：１０：００ー２：００定　　休：無座　　席：テーブル約１８卓（可変）/分煙利用種別：個人向き/家族向け/グループ向け/女性向け/メニュー：【フレッシュケーキ食べ放題】（１０：００ー２２：００）（６０分）　　　　　　１１８０/食事ありの場合は８８０（ただし７１４円以上の食事）/　　　　　【ランチ】　　　　　　日替わりランチ７１４/ミックスグリル９２４/ビーフステーキ９９７/　　　　　　ポーク生姜焼９９７/ビーフカレー９２４/チキンマカロニグラタン７３５/　　　　　【セット・定食】　　　　　　洋食＆デザートセット１６５９/稲庭うどんセット７１４/　　　　　　ポーク生姜焼定食１０２９/ハンバーグと海老フライ定食１３４４/　　　　　【パスタ】　　　　　　ペスカトーレビアンコ９２４/たらこと茸の和風９２４/　　　　　　カルボナーラ９２４/　　　　　【ドリア】　　　　　　フィッシャーマンズドリア１０２９/ビーフシチュードリア１０２９/　　　　　【アペタイザー】　　　　　　フライドポテト２９４/グリルソーセージ４２０/フライドチキン３９９　　　　　【ステーキ】　　　　　　スパイシーグリルトリオ１２３９/不二家ハンバーグステーキ９２４/　　　　　　和風ハンバーグ９２４/　　　　　【スープ】　　　　　　コーンポタージュ３１５/オニオングラタンスープ６０９/　　　　　【丼】　　　　　　ステーキ丼１３４４/親子丼９２４/まぐろ丼９７６/　　　　　【デザート】　　　　　　あんみつ６３０/焼きたてホットケーキ４７２/　　　　　　フルーツパラダイスホットケーキ７３５/イタリアンショートケーキ５５０/　　　　　　ピーチメルバのミルキーソフトパフェ７７７/ＭＲハムレット７７７/　　　　　　ストロベリーパフェ６６１/評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味３．５/量５/サービス３．５/雰囲気３．５/ＣＰ４/駐車場３．５）

  2009.06.09

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  バイキング　ザ・ラウンジ　～いちご畑でつかまえて～

  ニューオータニの「ザ・ラウンジ」では、通年で「サンドイッチ＆デザートブッフェ」を行っている。月ごとにテーマがあり、それに沿って実施しているのだが、今までは特に意識してこなかった。料理系のテーマが多く、甘味のほうはいつも似たような顔ぶれに落ち着いていた。しかし今回はちがう。イチゴをメインキャストに据え、サブタイトルのほうも妙に力が入っていた。いわく「ホテルdeいちご狩り」。実際に足を運んでみると、たしかにそうやって銘打つだけのことはある。スマッシュヒットと言っていいだろう。スイーツコーナーはあちこちにイチゴが満載に咲き、それこそあふれ返らんばかり。次にあげる品々が、春色を絢爛に演出しあっていた。・ナポレオンパイ・苺プリン・パンナコッタいちごソース・いちご寒天・ムース・ド・フレイズ・苺ショートケーキ・いちごタルト・イチゴジュレ・バジル・ラ・フレイズ・苺ロール・いちごレアチーズケーキ・苺ギモーブ・いちごスムージー・苺プロフィットロール・フレジェおなじみのチョコレートファウンテンの前には、生のいちご粒が用意されていた。これは、好きな人には本当にたまらない品だろう。そのままではもちろん。後付けでケーキに足したり、好きなものにトッピングしたりと。いくらでも自分好みにアレンジできる。世には「何とかフェア」といいながら、実地に赴いてみると名前ばかりで、その主役が主役になってないケースが見受けられる。算盤勘定ばかりが先に立ち、肝心なことをすっかり見失っていたりする。その点このフェアは、全面的にメインを押しだしている。これなら、百人が百人とも満足できるに違いない。逆に、料理系やスナック系が弱くなってしまっているのは、致し方ないところか。ここは一つ、苺とそれらを駆使したスイーツを満喫することで、帳消しにしていただくことにしよう。実際私も、イチゴを味わいつくすことだけに傾注した。イヤというほど味わった。そして味わい尽くした。最初に掲げたタイトルは伊達ではない。そのベリー境に必要不可欠なコンデンスミルクまで、きちっと用意してある。この一例を見ても、下手なイチゴ園以上の「いちご狩り」スポットであることは、疑いようがなかった。　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊食べ物系３種「オムライス」「菜の花のキッシュ」「クラシックかつサンド」グラスデザート３種「パンナコッタいちごソース」「ムース・ド・フレイズ」「苺プリン」「苺粒」（とちおとめ、紅ほっぺ、ゆめのか、あまおう等。何種類かの銘柄いちごが粒で置いてある。そばにはコーティング用に、チョコレートファウンテンと練乳が用意されていた）「ザ・ラウンジ」住　　所：千葉市美浜区ひび野２－２アクセス：ホテルニューオータニ幕張１階　Ｐ（約３００台/３時間無料）　　　電話番号：０４３－２９９－１８４７営業時間：１０：００－２１：００（イベントは１５：００－１６：３０）定　　休：無休客　　席：テーブル２４卓（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/ファミリー向き/女性向き/グループ向き/メニュー：【昼】　　　　　　サンドイッチ＆デザートビュッフェ２８００/小学生１５７５/　　　　　　（４歳以上）８４０/　　　　　　（土日祝は大人３２００/小学生１８９０/４歳以上１０５０）　　　　　（※税・サービス料込）評　　価：☆☆☆☆　　　　（味４/量５/サービス４/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場５）前掲の「ザ・ラウンジ」～ディスプレイ型のひとつの到達点～ （２００６年８月４日）前掲の「ザ・ラウンジ」～ワゴン供出される「スイーツ」という名の小組曲～ （２００７年７月３０日）前掲の「ザ・ラウンジ」～究極の・あるいは至高の圧巻～ （２００８年７月１日）前掲の「ザ・ラウンジ」～ゆったりと・圧巻を味わう～ （２００８年８月７日）

  2009.03.03

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  ラーメン　頑頑坊主　～ポッテリあるいはボッテリ系～

  ラーメンの多極分化は確実にすすみ、「おいしいラーメン」という漠然的な言葉はほとんど死語になっている。もし存在するとすれば、それは「おいしいラーメン」ではなく、「自分の好みに合ったラーメン」でしかないだろう。ここまで徹底してくると、ある意味説明やらレポートは不必要なのかもしれない。画像に示した「頑頑坊主」の味噌ラーメン。ただとにかくひたすらに濃厚で、こってり＆ぽってり。（あるいはぼってり）。好きな人にはたまらない一杯に違いない。とんこつラーメン「頑頑坊主」(がんがんぼうず）住　　所：千葉市中央区新千葉２－３－１３アクセス：千葉駅西口　ローソン向い　Ｐ（無）　　　　電話番号：０４３－２４８－０２０５営業時間：１１：００－２３：００/定　　休：日曜日/祭日/客　　席：カウンター１５席/利用種別：個人向き/少人数向き/男性向き/料金支払：あと払い/券売機/メニュー：【醤油ラーメン】　　　　　　醤油ラーメン６５０/味玉ラーメン７５０/海苔ラーメン７５０/　　　　　　メンマラーメン７５０/ねぎラーメン７５０/チャーシュー麺８５０/　　　　　　ねぎチャーシュー麺９５０/　　　　　【味噌ラーメン】　　　　　　味噌ラーメン７００/味玉ラーメン８００/海苔ラーメン８００/　　　　　　メンマラーメン８００/ねぎラーメン８００/チャーシュー麺９００/　　　　　　ねぎチャーシュー麺１０００/　　　　　【その他】　　　　　　学生ラーメン（２玉/１４：００～）６００/和風つけ麺７５０/　　　　　　激辛味噌つけ麺７５０/餃子３００/　　　　　【セット】　　　　　　チャーシュー丼セット（醤油）９００/同セット（味噌）９５０/評　　価：☆☆☆　　　　（味３．５/量４/サービス３．５/雰囲気３．５/ＣＰ３．５/駐車場１）

  2009.02.19

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  つけ麺　麺家とみ

  元「らー麺恋屋」のあとに入った「麺家とみ」に立ち寄った。テーブル席中心のレイアウトに変更され、前店のおもかげはほとんど見られない。注文したのは「特製つけ麺」。具には、メンマ、海苔、刻みねぎ、大判チャーシューが配される。本格的にごつい平打ち麺で、見た目以上にシコシコもちもちしている。つけ汁は、想像したより濃厚ではない。どちらかというとバランスやらキレで勝負するタイプ。肉系と魚介系、双方のいいとこ取りをきっちり実現していた。麺酒場「麺家とみ」住　　所：千葉市中央区富士見２－１７－８アクセス：中央駅から千葉駅方面へ　一つ目信号手前右折　その先右側　　　　　　Ｐ（無/近隣に有料Ｐあり）　　　　電話番号：０４３－２０２－７８７０営業時間：１１：３０－１６：００/１７：００－２：３０/定　　休：なし/不定休/客　　席：カウンター４席/テーブル４卓/利用種別：個人向き/少人数向き/男性向き/酒宴後向き/料金支払：あと払い/メニュー：【醤油ラーメン】　　　　　　尾道ラーメン６５０/味玉ラーメン７３０/チャーシュー麺８５０/　　　　　　小ラーメン５００/　　　　　【塩ラーメン】　　　　　　塩ラーメン７５０/　　　　　【つけ麺】　　　　　　特製つけ麺９８０/醤油つけ麺７５０/塩つけ麺７５０/　　　　　　味噌つけ麺８２０/　　　　　【激辛麺】　　　　　　ウォー麺（１～５辛）９８０/（６～１０辛）１０３０/　　　　　【トッピング】　　　　　　煮玉子１００/メンマ１００/ほうれん草１００/のり１００/　　　　　　ねぎ１００/バター１００/味付白髪ねぎ１５０/　　　　　　チャーシュー（３枚）２００/全部のっけ５００/　　　　　【大盛り】　　　　　　中盛１００/大盛１５０/替え玉各種１５０/　　　　　【ご飯類】　　　　　　チャーシューご飯３００/チャーマヨご飯３００/高菜ご飯３００/　　　　　　鮭ご飯３００/しそご飯３００/玉子かけご飯３００/　　　　　　牛すじ丼４５０/半ライス１００/ライス１５０/（大盛）２００/　　　　　【単品】　　　　　　焼餃子２８０/しそ餃子３５０/おつまみ煮玉子１２０/　　　　　　ごまもやし２００/味付メンマ２８０/胡瓜のタタキ３００/　　　　　　キムチ２８０/ねぎチャーシュー３００/　　　　　　おつまみチャーシュー３８０/　　　　　【デザート】　　　　　　杏仁豆腐３００/ゆずシャーベット３００/　　　　　【飲物】　　　　　　　　　　　生ビール５００/ちょい生２５０/びんビール５８０/ウーロンハイ３８０/　　　　　　レモンハイ３８０/青りんごハイ３８０/グレープハイ３８０/　　　　　　梅一輪５００/ウーロン茶２００/コーラ２５０/オレンジ２５０/　　　　　【ランチセット】　　　　　　Ａセット（尾道ラーメン＋のっけご飯）７８０/　　　　　　Ｂセット（尾道ラーメン＋牛すじ丼）８８０/評　　価：☆☆☆☆　　　　（味４/量４/サービス３．５/雰囲気３．５/ＣＰ３．５/駐車場１）

  2009.02.11

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  コース　汲古　～折り目を正して・和室での直角椅子ずわり～　【移転】

  それっぽいしつらえが店名板一枚という仕様。住宅街のなかに完璧に埋もれていて、最初に迷うことくらいは覚悟したほうがよい。マスコミに取りあげられてもおかしくないような一軒家割烹。民家そのものの利用かつ完全予約制なので、敷居としてはかなり高いものがある。和装のおかみが迎えてくれた。しめやかに水を打った玄関口で、靴を脱いであがる。真っ先に鼻をついたのは、ゆるく焚かれたお香のかおり。いやが上にも「いかにも感」が増して、いつもより自然にテンション高めとなる。小間と大広間の２間が客用スペースとしてあてられていた。普通の和室なのだが、そこに何でもない顔をして、ダイニングテーブルが普通に置かれていた。部屋のすみには火鉢がおかれ、そこにかかった鉄瓶がチンチン静かな音を立てていた。音としてはそれのみ。ほかに一切の装飾的、人工的な効果音は皆無。これ以上は望めない抜群のプライベート空間にて、会席コースが静々と出されていく。腕のたしかさは折紙がつけられる。古雅で精良な品々たちをじっくり味わいつくすことができる。（ちなみに今回は片手のコース）この種の「お忍び系」が好きな人には、たまらないお店といえるだろう。ただし。今年の３月には、海浜幕張のパティオスに引っ越すということなので、この最強的個人的風情を楽しめるのも、あとわずかしか残ってない。このあとどうやって伸長していくのか。もっと融通系＆パブリックに開かれるのか。いい意味で孤高に行くのか。とりあえず、温かく見守っていこうと思う。　　　＊　　　　＊　　　　＊「先付」（えび芋の揚げ物。添えられたブロッコリーとともに淡い揚げあがり。ジェントルかつ奥深い塩味で、口中はたちまち魅了されてしまう）「椀」（蟹しんじょうの潮仕立て）「造り」（お造りは「まぐろのかいわれ巻」。漬けの薄切りでシャキシャキの菜を巻く新発想。食感がおもしろくて、最後の一瞬まで飽きがこない）「焼物」（鮭の柚庵焼）「焚合せ」（がんも、つくね、さやいんげんの煮物。変なくせなどまったく感じられない。頑強なる京風で、あっさりよく炊けている）「ご飯、汁、香物」（鯛飯、赤出し、香の物という食事の３品。ご飯は、お櫃で運ばれたものを、その場で一杯ずつよそってくれる。炊いた白身が内包しているほろ甘さを最大限に生かした仕上がり。微細な塩気がとても嬉しい。どんな不機嫌な人でも、思わず微笑ませてしまうくらいの秀逸品。このあと３種盛りの甘味が出て、コースとしてはフィニッシュする）日本料理・懐石「汲古」（きゅうこ）住　　所：千葉市稲毛区宮野木町１６５２－７ アクセス：地図参照　Ｐ（４台）電話番号：０４３－２４６－２３８７営業時間：１１：３０－１５：００（ＬＯ１４：００）/　　　　　　１７：３０－２１：００/（ＬＯ２０：３０）定　　休：月曜日（祝日の場合翌日）客　　席：個室２部屋/完全予約制/利用種別：少人数向き/グループ向き/茶会向き/料金支払：あと払い/メニュー：【昼】　　　　　　ミニ会席１８７５/穴子コース２１００/昼会席３６７５/　　　　　【夜】　　　　　　会席コース５２５０/７３５０/１０５００/その他応談/　　　　　【飲物】　　　　　　エビス小瓶６３０/レーベンブロイ５００/冷酒５８０/　　　　　　波の種５８０/薩摩の薫５２５/グラスワイン６００/　　　　　　リンゴジュース３５０/梅ジュース３５０/冷茶３５０/　　　　　　抹茶３５０/　　　　　【その他】　　　　　　茶懐石１０５００～/自家製気まぐれお菓子２００/　　　評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量３/サービス４/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場３．５）

  2009.02.03

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  コース　アルベロ　～親和性を内包した一軒家イタリアン～

  ちょうど住宅の連なりが途切れ、ポツポツ空地が見えはじめる境界あたりにその店は位置していた。郊外型のレストランとして、これ以上の立地はなかなか望めないに違いない。店内は３つのエリアに分かれている。どこに座ってもそれなりの満足が得られるだろう。イスの座面高とテーブルの卓高とのバランスがちょうどよい。プランツォのコースは４種用意されていた。メイン抜きのＢコースを注文する。そのあとは、アンティパストからドルチェまで、それはみごとなくらい流麗にながれていく。自分はただ席にすわって、目の前でくり広げられるパフォーマンスに素直に食らいついて行けばよい。コースとしてのバランスが絶妙。コントラストやメリハリで勝負するのではなく、トータルでどれだけスコアが伸ばせたかで納得させるタイプ。それもこれも、一品ごとの充実がきちっとかなえてあるからこそ。これなら、安心してアラカルトにも手が伸ばせる。ランチのＡコースでも悪くなさそうだ。つかず離れずの接客がなかなか心地よい。ツボをきちんと心得ている。イタ飯好きな異性がいるなら、ぜひ誘ってほしいスポットだと推奨できる。その場を共有するだけで（人と人を接近させるために不可欠な）適度な高揚感を生じさせることができる。これはけっこう重要なポイントなのかも知れない。あまりにハイソすぎると、相手は見事に引くし、あまりに日常的すぎると、気分がだれて締まらない。　　＊　　　　　　＊　　　　　　＊「前菜」（パルマ産生ハム、トマトとモッツアレラチーズ、やりいかのパン粉焼、かきのフリットという４種盛り。優美＆優雅。見たとたん、しっかりすっかりそそられる。どれも皆すてきだが。特に温製の２品がずば抜けてすばらしい。食してみると、口許やら頬のあたりに美麗な大輪の花が咲く。これをやっているだけで本当に心が華やいでいく）「野菜サラダ」（添物的、おまけ的な品物をイメージしていたが。あんがいボリュームがあった。シャキッとして折り目正しい菜物たちがそろう。舌をまったく刺激しないマイルドなドレッシングがかかる）「パスタ＝小帆立といんげん豆のクリームソース」（誰をも納得させられるような存分なるアルデンテ。しつこくなりがちなソースなのに。それをあえてマイルド洗練系に仕立ててある。プリッとした帆立といんげんのプチッとした感触が口の中で楽しくおどる。塩の複層的な甘み加減が絶妙。やみつきになる一皿）「ドルチェ＝パンナコッタ＆バニラアイスクリーム」（あっさり目。上品でやさしい甘さの２品）トラットリア「アルベロ」住　　所：千葉市若葉区東寺山町３４５－４アクセス：みつわ台隣接　地図参照　Ｐ（５＋７台）　電話番号：０４３－２５４－３００２営業時間：１１：００－１５：００（ＬＯ１４：３０）/　　　　　　１８：００－２２：００（ＬＯ２１：００）/定　　休：月曜日（祝の場合は翌日）座　　席：テーブル８卓（可変） 利用種別：個人向き/女性向け/グループ向け/家族向け/料金支払：あと払い/メニュー：【ランチ】　　　　　　Ａ１０００（サラダ、パスタ、パン、飲物）/　　　　　　Ｂ１６００（前菜、サラダ、パスタ、パン、デザート、飲物）/　　　　　　Ｃ２８００（魚or肉料理のメイン付）/　　　　　　Ｄ４０００（２人分取り分けコース）/　　　　　【ディナー】　　　　　　アルベロコース３５００/おまかせコース６０００/　　　　　【単品】【前菜】　　　　　　本日のおまかせ前菜１５００/鮮魚カルパッチョ１３００/　　　　　　バーニャカウダ１２００/ムール貝の白ワイン蒸９００/　　　　　　アルベロ風グリーンサラダ８００/　　　　　【パスタ・リゾット】　　　　　　ペペロンチーノ１０００/ナポリ風あさりソース１２００/　　　　　　カルボナーラ１３００/ペスカトーレ１５００/　　　　　　手長海老のトマトソース１６００/　　　　　【魚・肉】　　　　　　手長海老のグリル１５００/本日の鮮魚料理１９００/　　　　　　若鶏のロースト１８００/　　　　　【デザート】　　　　　　パンナコッタ４５０/チョコレートプリン４５０/　　　　　　本日のケーキorタルト５５０/　　　　　【飲物】　　　　　　エビス生６００/エビス中びん６００/ギネスドラフト６００/　　　　　　モレッティ５５０/ブローリー４５０/スプマンテ７５０/キール７５０/　　　　　　キールロワイヤル７５０/カシス７５０/ジントニック７５０/　　　　　　コカコーラ３７０/ジンジャエール３７０/ウーロン３７０/　　　　　　オレンジ３７０/ブラッドオレンジ４９０/エスプレッソ４６０/　　　　　　カプチーノ４６０/珈琲３７０/紅茶３７０/サンペレグリーノ６１０/評　　価：☆☆☆☆☆　　　　　（味４．５/量３．５/サービス４．５/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場４）

  2009.02.02

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  コース　ル・クール　～光の帝国～　【移転】

  夜の８時近く。緑道状になっている新宿公園を中央駅のほうに向かって歩いていると、そのあたりで一軒だけ明かりが灯っているスポットがあった。「フランス料理」と読める。どうやら新しいレストランができたらしい。照明の入ったその全景がとてもクリスタルでクリア。人に向って親しげに開かれていて、それはどこかルネ・マグリットの「光の帝国」を連想させた。どんなお店かうかがおうと近寄っていくと、ちょうどドア口がひらき、中から５６人の女性グループが出てきた。スタッフらしき人があとから続き、一人ひとりていねいに頭を下げている。どの顔も、満ちたりたような笑顔で輝いていた。それははたから見ていても、その場の人々のハートウォーミングが伝わるような、明るさあふれる見送りの点景に思われた。さまざまな飲食店をのぞいているが、これほどぬくもりが感得できる供応は、なかなかお目にかかれない。かなり期待できそうだが。このあとの予定が決まっていた。数日置いてから、ランチタイムに入ってみる。内装は白基調にダーク系の木目を配し、小ざっぱりした清潔感に満ちていた。シンプルなカウンターで仕切られたその向こうは、厨房が丸見えとなっており、シェフの顔をしじゅう拝むことができる仕様。逆にシェフからも客席の全貌がうかがえる。その場の掌握、空気の解読にはうってつけの造りといえるだろう。仏料理店というより、もっとプライベート感が強く、一軒家レストランのリビングにお邪魔しているような気分になってくる。コースはシンプルに１種のみ。これはディナーも同じで、アラカルトは取り扱ってない。シェフ一人、給仕一人だけでもてなそうというのだから、これはこれで立派な割りきりといえるだろう。最初に苦手な食材を訊いてくれるのは、親切心があふれていてとてもいい。自分から言いだしにくい人もいるので、アプローチしてもらったほうがベターに違いない。固定メニューだが、選ぶことができるのは、魚or肉、コーヒーor紅茶の部分。エコノミークラスの食事をちょっと連想してしまう。魚と珈琲に決めた。パンがやってくる。ペーストとして、豚のリエットがつく。しっかりシンプルなバケットが配される。前菜は「ノルウェーサーモンのスモーク」。鮭が苦手な人も、スモークが苦手な人でも、素直に完食してしまうに違いない。湿潤の加減がちょうどよい。その下にたっぷり敷かれた野菜が、どれも旬鮮で（ある意味）甘い。シャキッとしてキレがある。スープは「レンコンとごぼう仕立て」。色はまさにカフェラテ色。表面は泡が一面に立ち、そこだけすくうとジェントルな泡そのもの。上品かつさらりとした淡いポタージュで、変なくせや臭みは一切感じられない。食感のため、わざと微細な粒つぶを湖底に沈めている。佳品といってよかった。メインは「すずきのポワレ」。断層がサックリと割れる。その一片を、あっさり至極のブールブランソースで、さっぱりといただく。これに配された温野菜も、やはり甘旨い。しんなりした保湿性を感じてしまう。スープにしても、メインにしても、おいしくいただけるだけのしっかりした温製になっていた。一品の動線として、ほぼ最短距離で客の目の前に届けることができる。このメリットは計りしれないだろう。デザートは、バニラアイスとガトーショコラの２種盛りだった。これにもう一皿「焼ガレット」がやってくる。退店するとき、女性スタッフが見送ってくれた。あの夜、傍観者としてながめたその情景を、今度は自分がその立場になってしかと体感している。（たぶん）自分も、あのときの女性たちと同じく、満足感にあふれた笑顔になっていたことだろう。コンパクトなお店の良さを存分に生かしている。あまねく生かし切っている。おのれに出来ることを、無理なく、気負いなく、普通の日常のように淡々とこなしている。ここにしか出来ないことを、１ミリの背伸びもせずに実行している。その姿勢と確かなる実践がすばらしい。館山の「一五鮨」の頁で、そういう人のことを「真のＨＥＲＯ」として称賛したことがある。同様のことばを、このお店にも献呈したいと思う。「前菜＝ノルウェーサーモンのスモーク」「魚料理＝すずきのポワレ」「デザート＝ガトーショコラ＆バニラアイス」フランス料理「ル・クール」（２００８年１２月１２日ＯＰＥＮ)住　　所：千葉市中央区新宿１－２－１０ アクセス：新宿公園わき　ＩＭＩビル１Ｆ　Ｐ（無/周辺に時間貸駐車場あり）電話番号：０４３－２４６－２３８７営業時間：１１：３０－１５：００（ＬＯ１４：００）/　　　　　　１７：３０－２２：００/（ＬＯ２１：００）定　　休：水曜日・第３火曜/客　　席：カウンター３席/テーブル６卓（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/カップル向き/グループ向き/料金支払：あと払い/メニュー：ランチコース２１００/ディナーコース５２５０/　　　　　ワイン多数/　　　　　　　評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量３．５/サービス４．５/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場１）

  2009.01.22

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  オーダーバイキング　楼蘭　～春祭節前のプライベートな饗宴～

  ホテルグリーンタワーの中華「楼蘭」で、期間限定のテーブルバイキングをやるという。たしか、１１月頃にも実施したはずだが。そのときは普通にスルーしていた。制限時間は１２０分で、３０分前にオーダーストップの声がかかる。品数としては全６６種。内訳は、前菜６、スープ３、海鮮もの１２、豚肉７、牛肉３、鶏肉４、玉子３、野菜６、豆腐３、麺・ご飯８、点心６、甘み５となっていた。なかなかバランスよくセレクトされたメニューで、幅広い年齢層に受けいれられることだろう。どれを頼んでもきわめて上品な味わいで、華麗に満足できる。食べ放題だからといって、スケールダウンした様子もなく、レギュラーのメニューがきちっとやってくる。一度の注文は５品という制限が付けられる。しかし、すべて食べ終えてからでないと次の注文が受けられない縛りはない。食べている途中でも快く応じてくれるので、その方面でのストレスはまったく感じない。価格としては、庶民的なテーブルバイキングから一段上にいってしまうが。ホテルならではのクオリティやサービスを受けられると思えば、決して高くはないだろう。財布と機会が許せば、また利用したと思わせてくれるに十分の内容を持っていた。「シューマイ」（見たことがないほど大柄。恰幅が大変よろしい。たっぷり詰めこまれた肉あんが軟質で、すばらしく美味。ジャンボ焼売の低力を見せてくれていた）「海老の天ぷら」「かに玉」（ＴＨＥ ホワホワ。カニの身も予想以上に入っている。久しぶりに、オーセンティックかつきちっとした「カニ玉」をいただいた気になれた）「春巻」「胡麻アイスクリーム」（あり得ないくらい素晴らしく濃厚。世にゴマンとあふれる（黒胡麻）製品のなかで、濃厚さ・緻密さでいうと、これは間違いなくトップの一品に上げられる。さすがにこれはお替りした。せざる得なかった）チャイニーズ・キュイジーヌ「楼蘭」（ろうらん）住　　所：千葉市中央区問屋町１－４５ アクセス：ホテルグリーンタワー千葉　２Ｆ　Ｐ（多数/利用により２時間無料）　　　　電話番号：０４３－２４８－１１２２（代表）営業時間：１１：３０－１４：００/１７：３０－２２：００/（最終入店２０：３０）定　　休：無休客　　席：１６卓以上/個室あり/利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード可/メニュー：【１月ディナー限定】　　　　　　テーブルバイキング３９００/４～１１歳１５００/３歳以下無料/　　　　　　※２名から　　　　　評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量５/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場４）

  2009.01.07

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  オーダーバイキング　セブンシーズ　【再訪】

  恒例となっているオークラ千葉「セブンシーズ」のオーダーバイキングに出向いてみた。前回食べたときとは、少し様相が変わっていた。１００以上そろっていたメニューは８６種まで絞られている。内訳としては、前菜１４、スープ６、魚料理１２、肉料理１３、主食物１７、点心その他１０、デザート１４。減ってはいても「ing of ～」の称号は、そのまま戴冠させておいてもよい。それくらいの内容はキープしていた。何より、自由を謳歌できるそのシステムが素晴らしい。時間制限なし、品数制限なし。和・洋・中。好きなものを縦横無尽に頼み、それをゆっくりと味わうことができる。以前この場所には、市町村職員ご用達の「千葉共済会館」が建っていた。それを全面的にリニューアルし、ホテルのソフト面をオークラ関連に業務委託し、現在のオークラ千葉が存立している。公共の宿の一つに数えられている。全８０余室と、系列のよそのホテルにくらべて極端にキャパシティが小さい。これでは和・洋・中それぞれに独立したレストランを配することは不可能に近い。３人のチーフシェフをそろえながら、一つのメインダイニングでの供応としたのは、苦肉の策的な意味合いがつよい。しかし、それによって客側の受けるメリットは少なくない。アラカルトのとき、いろいろなものを食べることができる。オーダーバイキングとなると、いよいよその利点が真価を発揮する。結婚披露宴のときの和洋中ＭＩＸ料理は、参列者の年齢幅などを勘案して、仕方なくプレゼンされた安全第一メニューの羅列にすぎない。それがこのオーダーになると、はちきれんばかりに能動的で躍動的な意味合いを自動的に付与される。食べる者のリアルな欲望に沿い、きわめて多彩かつ攻勢的なコースをその場の即興で組みあげていく。それはこの三位一体・渾然一体となったコミューン系ダイニングでしか成し得ない至高の境地のものだ。これに対して私は、無条件に賛美するしか術がない。「釜焼チャーシュー」「生ハムと山芋のマセレ」「黒豚の酢豚」「かんぱちの刺身」「ビーフシチュー」「海老の天ぷら」「シューマイ」「バニラアイスクリーム」「杏仁豆腐」レストラン「セブンシーズ」住　　所：千葉市中央区中央港１－１３－３ アクセス：千葉ポートタワー通り　ホテルオークラ千葉１Ｆ　Ｐ（多数）　　　　　電話番号：０４３－２４８－１１２８営業時間：９：００－２２：００（ＬＯ２１：３０）イベント：和洋中フリーオーダーバイキング　　　　　（２００８年１２月３１日～２００９年１月４日）定　　休：無休客　　席：約２０卓以上（可変）利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/メニュー：和洋中フリーオーダーバイキング（開催時間は１７：００～２１：３０）　　　　　大人５７７５/小学生２６２５/４、５歳１５７５/（サービス料別途）　　　　【前菜】　　　　　鮪造り/いか造り/かんぱち造り/甘海老造り/シーフードマリネ/　　　　　ロースハムのムース/小海老のカクテル/スモークサーモン/　　　　　生ハムと山芋のマセレ/貝のハーブバターグラタン/蒸し鶏/　　　　　釜焼チャーシュー/ピータン/中華くらげサラダ/　　　　【スープ】　　　　　すっぽんスープ/茶碗蒸し/芳醇ダブルコンソメ、タラゴン風味/　　　　　芝海老のビスク、カプチーノ仕立て/蟹の卵入りふかひれスープ/　　　　【点心】　　　　　春巻/焼売/海老入り蒸し餃子/花捲き/　　　　【お好み料理】　　　　　揚げ出し豆腐/海老天ぷら/野菜天ぷら/北京ダック/蟹の手揚物/　　　　　八宝菜/　　　　【魚料理】　　　　　焼魚/牡蠣南蛮漬/鯛あら煮/金目鯛ムニエル、グルノーブル風/　　　　　たらのクリームグラタン、カレー風味/海老の唐揚/海老チリソース/　　　　　海老のオーロラソース/海老の甘酢炒め/帆立貝のチリソース/　　　　　帆立貝の甘酢炒め/するめいかの湯引き/　　　　【肉料理】　　　　　焼鳥（ねぎまorつくね）/豚のしょうが焼/鴨棟肉のロースト/　　　　　豚バラ肉のローストグリビッシュソース/ビーフシチュー/　　　　　ロースステーキ、グリーンペッパーソース/地鶏の唐揚/　　　　　牛トロ肉のオイスターソース/牛肉とブロッコリーの炒め/　　　　　牛肉と冬筍の炒め/沖縄長寿豚の角煮/黒豚の酢豚/　　　　　とんそくの醤油煮込み/　　　　【主食もの】　　　　　お好み寿司/合鴨雑煮/いくら丼/海老天丼/ざるそば（温も可）/　　　　　ざるうどん（温も可）/ガーリックバケット/バケット/プチパン/　　　　　バターロール/胡麻パン/葱チャーシュー麺/あんかけ焼きそば/　　　　　香港粥/香の物/ザーサイ/　　　　【デザート】　　　　　きな粉餅/あんこもち/磯部餅/白玉あんみつ/クラシックショコラ/　　　　　ベイクドチーズケーキ/チョコレートム－ス/プリン/シャーベット/　　　　　バニラアイスクリーム/ストロベリーアイスクリーム/杏仁豆腐/　　　　　杏仁アイスクリーム/胡麻団子/評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量５/サービス４．５/雰囲気４．５/ＣＰ４．５/駐車場５）

  2009.01.03

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  ケーキバイキング　マルシェ　～甘香に漂う・遊雅なるひととき～

  洋食店のタイムサービスでケーキのオーダーバイキングを実施しているというので、さっそく行ってみることにする。店内は、ブラック＆ホワイトのモノトーンでまとめられ、スポット光が多数配されている。なかなか小じゃれていてデートにはよく似合うだろうが、小読書には不向きかもしれない。開催日時が決まっていて、金土日祝の１４：３０～１７：００。１６：３０でオーダーストップとなる。メニューは全１０種。この日は、次のようなメンバー構成となっていた。・焼きたてフレンチトースト・マルシェstyleのショートケーキ・ココアのシフォン・洋なしのタルト・アップルパイ・バナナのハードケーキ・ボジョレームース・昔風プディング・バニラビーンズアイスクリーム・オレンジのソルベジャンル分けすると、ケーキ５（準硬質＆硬質系５）、トースト１、プリン・ムース系２、ジェラート２という具合になる。ビジュアル的にも味覚的にも「手作り」を１００％実感できる。全体的に甘みは抑えめで、しつこさの欠片もない。舌ざわり一つにしても、ていねいさがじんわり伝わってくる。欲をいえば「もう少し品数があれば」とは思う。また、わりと硬質系ケーキばかりなので、ホワホワスポンジ系統が入っていれば、さらに魅力度がアップするに違いない。もちろんオーダー制なので、自分で台に出向くような面倒はない。椅子に座ったまま、好きなものを好きなだけ食べられるというのは、極楽そのもの。時間もたっぷり取られているので、優雅な気分でここのスイーツ境に漂うことができる。これはまさに「珠玉の贅沢」としか表現しようがない。「洋なしのタルト、アップルパイ、マルシェstyleのショートケーキ、バニラビーンズのアイスクリーム、ボジョレムース」「ココアのシフォン、昔風プリン、バナナのハードケーキ、オレンジのソルベ」「焼きたてフレンチトースト」（普通の従来品をイメージしていると、現物との大いなる誤差に美ショックを受ける羽目になるだろう。もはやこれは「トースト」の地平に留まっていない。完璧なる「超トースト」の次元に跳梁していた。フワフワの極地まで達したそれは、下手なスポンジを数層倍凌駕し、甘くしなだれて、甘トロくて、甘ゆるい。しかも熱々のホワホワ。くまのプーさん仕様の超スフレであり、温系焼パンプディングであり、ロースト仕立てのハニームースである。食べたあとは、思考の海のすべてが蜜甘味色で濃厚に満たされる。絶対的絶品）「Bisutoro Marche」（ビストロ・マルシェ）（２００７年９月４日ＯＰＥＮ）住　　所：千葉市中央区松波１－１６－１１アクセス：西千葉　地図参照　Ｐ（無）　　　　電話番号：０４３－２８７－５１２２営業時間：１１：３０－１７：００/（ＬＴは１４：００まで）　　　　　　１７：００－２２：００/定　　休：不定休/客　　席：カウンター４席/テーブル約４卓（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/女性向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード対応/メニュー：【オーダーケーキバイキング】（金土日祝/１４：３０－１７：００）　　　　　　大人１３５０/１０－６歳９５０/５－３歳５００/２－０歳無料/　　　　　　ドリンク付/一部飲み放題メニューあり/　　　　　【ランチ】　　　　　　ワンプレートリゾット６００/欧風黒カレーライス９５０/　　　　　　リーズナブルランチ８５０/同（Ｌ）１０００/　　　　　　特製マルシェハンバーグ１２００/シェフズランチ１３５０/　　　　　【ティータイム】　　　　　　欧風黒カレーライス９５０/デザートセット６５０/　　　　　【ディナー】【前菜】　　　　　　帆立カルパッチョ１０００/ノルウェー産サーモンマリネ９００/　　　　　　馬肉の軽焼き 和風仕立て１２００/自家製ピクルス４５０/　　　　　【ピザ】　　　　　　　　　　　　マルゲリータ１２００/菜園風１２００/４種のチーズ１３００/　　　　　　　　　　【リゾット】　　　　　　ポルチーニのクリームリゾット１２００/　　　　　【パスタ】　　　　　　ペペロンチーノ８５０/ポモドーロ９００/カルボナーラ１０００/　　　　　　洋食屋さんのナポリタン９５０/　　　　　【サラダ】　　　　　　Marcheサラダ（Ｍ）８００/同（Ｌ）１１００/　　　　　【スープ】　　　　　　かぼちゃの濃厚なクリームスープ６００/　　　　　【魚介類】　　　　　　帆立のレアムニエル・トマトとオリーブのソース１３００/　　　　　　手長海老の香草焼き・温野菜とレモン添え１５００/　　　　　　魚介類たくさんのブイヤベース・ぺルノー風味１８００/　　　　　【肉料理】　　　　　　骨付き子羊のグリル ブールノワゼット（１本）６００/　　　　　　Marcheハンバーグ デミグラスソース１４００/　　　　　　フランス産骨付鴨肉のロティ・フルーツソース１３５０/　　　　　　牛ほほ肉の赤ワイン煮 ブルゴーニュ風１７００/　　　　　　　　　　　　日南地鶏の料理１４００/　　　　　【デザート】　　　　　　ガトークラシック５５０/フルーツタルト５５０/　　　　　　ティラミス５００/デザートの盛り合わせ１２００～/　　　　　【飲物】　　　　　　レーベンブロイ生６００/ヒューガルデン・ホワイト８５０/　　　　　　ステラ・アルトワ８００/ギネス６００/コロナ６００/　　　　　　ジーマ６００/エビス６００/シーバス・リーガル６５０/　　　　　　ジャック・ダニエル６００/カクテル各種６００/　　　　　　グラスワイン（白・赤）４５０/ノンアルコールカクテル５００/　　　　　　ブラットオレンジ４５０/ジンジャエール３５０/　　　　　　白ワインジュース４００/コーラ３５０/　　　　　【コース】　　　　　　パーティープラン３０００～/特選コース４０００～/　　　　　　スペシャルプレミアムコース３００００/評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４/量５/サービス４．５/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場１）

  2008.12.23

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  寿司御膳　千羽鶴　～Ｈで寿司をいただくという痛痒～

  幕張のニューオータニの和食店に入り、寿司膳の「潮風」をいただいた。ンー…。今回は、あまり書く気がおきない。画像のほうが一切を雄弁に物語ってくれていると思う。それにしても。ミニサラダ、あんかけ茶碗蒸し、甘み等がつくとはいえ、３９９０＋１０％のサービス料。プライスを無視すれば、１ダースは楽に食べられるだろう。たぶん。日本料理「千羽鶴」住　　所：千葉市美浜区ひび野２－２アクセス：ホテルニューオータニ幕張１階　Ｐ（約３００台/利用で４時間無料）電話番号：０４３－２９９－１８４８営業時間：１１：３０－１４：３０/１７：００－２１：００/定　　休：無休客　　席：カウンター１１席/テーブル１３卓以上（可変）/個室あり（別料金）/利用種別：個人向き/少人数向き/女性向き/グループ向き/メニュー：【昼食】　　　　　　華会席５７７５/冬の味覚御膳３３６０/彩りランチ膳２９４０～/　　　　　　松花堂弁当３６７５/旬菜会席弁当５２５０/バラちらし３１５０/　　　　　　寿司ランチ「潮風」３９９０/にぎり寿司３６７５/鉄火丼２４１５/　　　　　　とろ鉄火重５２５０/　　　　　【夕食】【会席】　　　　　　美浜会席１０５００/冬凪会席１３６５０/山茶花会席１５７５０/　　　　　　スーパーふぐ会席３１５００/　　　　　【寿司】　　　　　　握り寿司「花」５２５０/「月」７３５０/「雪」９４５０/　　　　　　寿司会席「楓」８４００/「桐」１０５００/　　　　　【その他】　　　　　　天ぷら盛合せ３６７５/天ぷら会席７８７５/和風ステーキ８４００/　　　　　　しゃぶしゃぶ８９２５/　　　　　（※税込・サービス料別途）評　　価：☆☆☆☆　　　　（味４/量２．５/サービス４/雰囲気４/ＣＰ２．５/駐車場５）

  2008.12.14

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  ランチ　メハマン　～だれも知らない秘宝・だれでも行ける秘境～

  蘇我駅海側のメインから１本裏通りというロケーション。ある意味、叙情的というか。あるいは、寂寥感たっぷりな雰囲気に満ちあふれているというべきか。そんな、だれからも忘れ去られたような目立たない通り沿いの一角に、一人ぽつねんと孤独気にオープンしているインド料理店があった。室内は、簡単な工夫でどんなお店としても、どこの国のレストランでも開けそうなシンプルな内装に落ち着いている。むこうの方のみで仕切っていた。笑顔がどことなく人なつこい。ランチは１０種以上のセットが用意されている。おなじみのカレーとナンのセットなのだが。日本人向けにアレンジしてあり、主食部分は、ナンのみかあるいはナン＋ライスのどちらかを選べるようになっている。ルーの辛み度数のほうも、指定できるようになっていた。これに、ミニサラダとソフトドリンクチョイスがつく。注文したシーフードカレーだが、白身、小海老、いか等が存分に配されている。ココナツミルクが散らしてあり、全体としてもやや白みがかった印象。素直なマイルド系といえる。それでも食べすすむうちに、耳のあたりが火照ってきた。額の周縁に、汗がじんわり滲んでくる。取り残されたさざなみのように、舌の上にたまっていたスパイシーさ。それをきれいに払拭できぬうちに、その上から更なるルーという辛みの小波が押しよせる。それも処理できぬうちに、また辛みという大波がかぶさっていく。そうやって、あとからあとから追撃してくる波濤が、やがて怒涛級の津波となって炸裂し、食する人を襲撃する。ここのナンは、特筆ものといってよい。十分すぎるほどモチモチしていながら、ルーとよく絡むような硬質も同時に実現している。パスタでいう、最高度に理想的なアルデンテのような仕様に仕立てあがっていた。昼と夜のあいだの休憩がなく、ランチは１７時までのロングタイムバージョンとなっている。このあたりの利便性は、高く買ってあげるべきだろう。インド料理＆ダイニングバー「メハマン」住　　所：千葉市中央区今井１－２５－１２ アクセス：蘇我駅海側駅前　Ｐ（なし/近隣駐車場利用）　　　　電話番号：０４３－２６３－００１２営業時間：１１：００－１７：００/１７：００－２３：００/定　　休：なし/客　　席：テーブル５卓/２階席あり/利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/メニュー：【ランチ】　　　　　　おすすめセット９００/チキンセット８００/マトンセット９００/　　　　　　ベジタブルセット８００/ポークセット９００/シーフードセット９００/　　　　　　ペアカレーセット１０００/メハマンセット１２００/　　　　　　ミックスセット１５００/チャイルドセット６００/　　　　　　食べ放題コース（カレー１２種）１２００/　　　　　【ディナー】【セット】　　　　　　ペアカレーセット１５００/トリプルカレーセット１６００/　　　　　　チキンセット１８００/マトンセット１７００/メハマンセット２５００/　　　　　　シーフードセット２０００/タンドールミックスセット２２００/　　　　　【単品】【シーフードカレー】　　　　　　ブラウンカレー９００/バターブラウン１０００/フィッシュカレー９００/　　　　　　シーフードカレー１０００/ブラウンマサラ１０５０/　　　　　【ポークカレー】　　　　　　ポークカレー８００/ポークサグ８５０/ポークマサラ９００/　　　　　【マトンカレー】　　　　　　マトンカレー８５０/マトンサグ９００/マトンダル９００/　　　　　【野菜カレー】　　　　　　ミックスベジタブル８００/バターバニール９５０/サグバニール９５０/　　　　　　茸のカレー８００/なすのカレー８００/アルゴビカレー８５０/　　　　　【チキンカレー】　　　　　　チキンカレー８００/チキンサグ８５０/バターチキン９５０/　　　　　　チキンマサラア９５０/チキンスープカレー９００/　　　　　【キーマカレー】　　　　　　キーマカレー８５０/キーマエッグ９００/キーママタル９００/　　　　　【ナン】　　　　　　プレーンナン３００/セサミナン４００/ガーリックナン４５０/　　　　　　チーズナン５００/アルクルチャ５００/バトーラ４００/　　　　　　オニオンナン５００/カブリナン６００/ナンロール６００/　　　　　【ライス】　　　　　　プレーンライス３００/サフランライス５００/ガーリック４００/　　　　　【アペタイザー】　　　　　　ポテトフィンガー４５０/フィッシュフィンガー６００/　　　　　　ベジタブルサモサ５００/ナスパゴタ５００/オニオンパゴタ５００/　　　　　　チキンバゴタ５００/ブラウンパゴタ６００/　　　　　【サラダ】　　　　　　ポークサラダ５５０/グリーンベジタブル５００/エッグサラダ５５０/　　　　　　シーフード６００/トマト５００/いか６００/ブラウン６００/　　　　　【スープ】　　　　　　チキンスープ６００/トマトスープ６００/ベジタブルスープ５００/　　　　　【デザート】　　　　　　バニラアイス４００/マンゴプリン４５０/　　　　　【飲物】　　　　　　スーパードライ５００/日本酒４００/コーラ３００/ウーロン３００/　　　　　　ラッシー４００/マンゴーラッシー４５０/評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量４/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場１）

  2008.11.27

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  そば他　せんげん　～幹線沿いにて・手打ちコンビニエンス～

  ３５７号沿い、稲毛浅間神社の向かい側に位置している。この店を利用しはじめて、かれこれもう２０年近く経っている。蕎麦は中太で、つゆは中辛という万人向き仕様。「もり」は、そのときの腹具合にあわせて枚数で頼めるのはうれしい限り。今回、天丼を頼んでみたが。こちらのほうは、あえて語るべきことのない、きわめて普通の品物だった。蕎麦屋としてはめずらしく通し営業をしてくれている。その利便性の高さ、ＣＰ値の良さのほうを高く買ってあげるべきだろう。手打ちそば「せんげん」住　　所：千葉市美浜区稲毛海岸３－１アクセス：３５７号沿い　稲毛浅間神社向かい　Ｐ（１２台/共用）　　　　電話番号：０４３－２４８－０８１８営業時間：１１：００－２０：００/定　　休：無休客　　席：テーブル６卓/小上がり７卓（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/支払条件：あと払い/カード不可/メニュー：【冷たいそば】　　　　　　せいろ５００/せいろ２枚重ね９４０/せいろ３枚重ね１３５０/　　　　　　そばとろ８００/おろしそば８７０/天せいろ１２３０/　　　　　　鴨せいろ１３００/　　　　　【温かいそば】　　　　　　かけ５００/玉子とじ７００/山かけ８００/鳥南蛮９７０/　　　　　　カレー南蛮９８０/天とじ９９０/にしんそば１０００/　　　　　　天ぷらそば１２３０/天ぷらそば（松）１４００/　　　　　【食事・丼もの】　　　　　　特製天丼とおそば１１５０/天丼１１３０/とろろめし８００/　　　　　　そば定食１４００/　　　　　【夜のおすすめ】　　　　　　せんげん御膳１６００/　　　　　【うどん】　　　　　　うどん９００/釜揚げうどん７１０/天付うどん１３００/　　　　　　鍋焼うどん１２３０/　　　　　【そば粉料理】　　　　　　そばがき６３０/そば寿司６５０/そば饅頭４７０/そば団子４７０/　　　　　【おつまみ】　　　　　　豚角煮５５０/だし巻玉子４７０/しらすおろし４２０/　　　　　　にしん煮付６３０/もつ煮込５５０/山芋磯辺あげ７１０/　　　　　　天ぷら盛合せ１２３０/　　　　　【飲物】　　　　　　そば焼酎３８０/キリン５５０/サッポロ５５０/スーパークリア４２０/　　　　　　コーラ３００/オレンジ３００/日本酒４６０/冷酒５７０/　　　　　【お昼】　　　　　　日替りそばと特製天丼９８０/（平日/月曜～金曜）評　　価：☆☆☆☆　　　　（味３．５/量３．５/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場４）

  2008.11.25

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  つけ麺　石ばし　～はなから完成至形～

  平日の夕方だというのに、それでも開店前から待ちわびる人列が絶えない。定刻をすこし過ぎてから、やおらのれんが掛けられ、先頭の人から順序よく中に導き入れられる。サックスをメインにしたＪＡＺＺが、けっこう大きめに流れていた。カウンターのみの店内は、いかにも機能的で清潔感に満ちている。シーリングライトが多数配されているが、それは真っすぐ明るさに寄与するばかりで、いわゆるモダンな方向には振ってない。壁には「必勝軒」修行時代の写真が飾ってあった。池袋「大勝軒」から数えると孫弟子にあたる。水はセルフ仕様。今回いただいた「つけ麺」は、食べているあいだじゅう、感心ばかり催させる逸品だった。自家製の麺が、中太、硬質、もちもち至極。濃い目に仕立てたスープとの相性が抜群によい。スープは、親や子の代よりずっと洗練された方向で、複雑、濃厚の新境地を見せてくれている。節の野太さだけに頼らない。内具は半玉子、メンマ、海苔、チャーシューなど、シンプルをきわめる。とにかく、バランスの良さが際立っている。あまりの完成度の高さから、フィニッシュのスープ割まで一気呵成になだれこんで行ってしまった。たしかにこれなら、並んでも食べたいと思わせてくれる。私はただ喝采で迎えるのみである。つけ麺「石ばし」（２００８年８月２５日ＯＰＥＮ）住　　所：千葉市中央区今井２－４－９ アクセス：蘇我駅海側駅前　Ｐ（なし）　　　　電話番号：０４３－２６２－１４８９営業時間：１７：３０－２１：００/定　　休：日曜日客　　席：カウンターのみ１０席/禁煙/利用種別：個人向き/少人数向き/女性向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/メニュー：【ラーメン】　　　　　　つけめん７５０/らーめん６５０/　　　　　　中盛５０/大盛１００/特盛２００/　　　　　【トッピング】　　　　　　チャーシュー２５０/メンマ２００/生玉子５０/　　　　　【飲物】　　　　　　スーパードライ中びん５００/スーパードライ缶３００/　　　　　　発泡酒２００/ジュ－ス１５０/評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量４/サービス４．５/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場１）

  2008.11.21

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  ランチ　イタリアーナ　～あえてキッチュ・洗練系～

  イタリア料理店としては、珍しい部類に属する。外観がみごとなくらいＳＯＨＯ的倉庫の一画っぽくて、引いてしまう人がいるかも知れない。だが実際。前々からここを通るたび、ここにレストランでもあればと夢想していただけに。ここのオープンはうれしい限り。ガラス一枚を隔てて、アジアン系家具店が併設されている。それらを借景として、明るい店内がひろがる。明確にその線をねらったのだろう、洗練とキッチュとがうまい具合に同居していた。天井が存外低い。横幅を十分とってあるせいか、圧迫感は感じない。京葉線高架の斜め下という立地なので、電車が通るたびにゴーという通過音が鳴り響いていく。ややマイルド化されたガード下的風情といってよい。客層としては、圧倒的に女性が多い。ランチコースは、３種類用意されていた。１６００円のプランツォに決めた。前菜とデザートはフィックス。パスタは４種から選ぶようになっている。内容は、ただもう「すばらしい」という一言につきる。どの品を食しても、センスの良さを感じ取ることができる。特筆すべきは、卓越したそのパフォーマンスだろうか。安価系セットにありがちな、値段なり的「いみじさ」「しょぼさ」「縮小感」をまったく感じさせない。それぞれが、一品として独立できるような質と量をかなえていた。パスタは、下手な店の大盛りくらい出てくる。ドルチェの２点盛りなど、あえてその２つに絞って量感をみなぎらせた成功例だといえるだろう。いくら今どきの女性が「いろいろなモノを少しずつ」食べたいからといって、その「少し」が本格的に少なすぎると、さすがに耐えられないものがある。ここはその点、しっかり満足がいくだけの実質が供与される。あらゆる意味でバランス感覚に優れている。今後の展開に期待したい。新進気鋭のイタ飯店として、強力に推しておこう。「前菜＝牛もも肉の赤ワイン漬け、ゴルゴンゾーラチーズのムース」（変な臭み・くせをまったく感じさせない。生肉が苦手な人、ゴルゴン系が嫌いな人でも普通に行けてしまうだろう。洗練の極みを皿の上に具現化させた都会派アンティパスト）「前菜・その２＝ブロッコリーのムース」「（至高の洋風茶碗蒸し。究極の逸品と呼称しきってよい。極限まで達したフワトロが存分に味わえる）「パスタ＝魚介とブロッコリーのトマトソースパスタ」（極細麺で、折目正しい正統派アルデンテ。男性でも満足するだけのボリュームがある。抑え目のトマト系酸味が食欲をうれしく誘ってくれる）「ドルチェ盛合せ＝バナナのタルト・パンナコッタ」（こんな超軟質なパンナコッタに出合ったのは、史上初といってよい。自分で自分が支えられないホヨヨン系。カップで供出されないことには、自身の形状が保持できない。固体と液体のちょうど中間を、心地よさそうに揺らめき揺らいでいる。息を吹きかけると、表面に細やかな風紋が波立つ。スープになることを夢見ているヨヨと喜ぶよろめきプリン）ＯＲＩＥＮＴＡＬ　ＫＩＴＣＨＥＮ「ＩＴＡＬＩＡＮＡ」（２００８年１０月１７日ＯＰＥＮ）住　　所：千葉市中央区問屋町９アクセス：京葉線高架下　地図参照　Ｐ（７台）　　　　電話番号：０４３－２３８－９１１２営業時間：１１：３０－１５：００（ＬＯ１４：３０）（月～金）/　　　　　　１１：３０－１５：３０（ＬＯ１５：００）（土日祝）/　　　　　　１７：００－２３：００（ＬＯ２２：００）（全日）/定　　休：第１、３火曜日/客　　席：テーブル約１６卓（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/女性向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード対応/メニュー：【コース】　　　　　　ランチコース９５０/１６００/２８００/　　　　　　ディナーコース３５００/５０００/８０００/　　　　　【単品】【サラダ】　　　　　　有機野菜の彩りサラダ８００/季節のバーニャカウダ１０００/　　　　　　カプレーゼ１１００/　　　　　【前菜】　　　　　　チーズのクレープ包み９００/帆立の香草パン粉焼９００/　　　　　　スペアリブのバルサミコソース煮込１１００/魚介のフリット１４００/　　　　　　にんじんのムースのカクテル　生うに添え１２００/　　　　　　ほろほろ鳥手羽先のクロケット　オリエンタル風１２００/　　　　　　牛もも肉の自家製ハム１２００/生ハムと季節のフルーツ添え１２００/　　　　　　季節の魚のカルパッチョ１２００/フォアグラのテリーヌ１４００/　　　　　　あおりいかと海老のグリル大葉ソース１３００/　　　　　【肉料理】　　　　　　仔羊のロースト２２００/沖縄産もち豚の炭火焼２２００/　　　　　　牛ほほ肉の赤ワイン煮込２４００/　　　　　【ピザ】　　　　　　マルゲリータ１１００/生ハムのピリ辛ピザ１２００/　　　　　　茸と鶏もも肉の燻製トマトソース１３００/４種のチーズ１５００/　　　　　　スタジオーネ１４００/カルツォーネ１３００/　　　　　【パスタ】（オリーブオイル系）　　　　　　あさりと野菜のフェデリーニ１２００/　　　　　　生ハムと里芋、九条ねぎのペペロンチーノ１３００/　　　　　（トマト系）　　　　　　揚げなすのポロネーゼ、スパゲティーニ１２００/　　　　　　野菜のトマト煮込のフェデリーニ１３００/　　　　　　牛すじとブラックオリーブのトマト煮込１４００/　　　　　（クリーム系）　　　　　　ずわいがにとグリーンアスパラのクリームソース１６００/　　　　　　トリュフ風味のカルボナーラ１６００/　　　　　【デザート】　　　　　　本日のデザート５００～/デザート盛合せ１２００/　　　　　【飲物】【スプマンテ　スパークリングワイン】 　　　　　　コンティ・カプール・シャルドネ３８００/ 　　　　　　ベルルッキ・キュベ・インペリアーレ・ブルット４９００/ 　　　　　　ベルルッキ・キュベ・インペリアーレ・マックスロゼ５７００/　　　　　【ハウスワイン】 　　　　　　モンカロ・トレッビアーノ（グラス）５００/（デカンタ）１９００/　　　　　　モンカロ・サンジョヴェーゼ（グラス）５００/（デカンタ）１９００/　　　　　【白ワイン】 　　　　　　ヴェルメンティーノ・サルディーニャ'07（辛口）２９００/　　　　　　ベルガノリオ・オルヴィエート・クラシコ'07（辛口）３１００/ 　　　　　　パリオ・ペコリーノ'07（辛口）３２００/ 　　　　　　トマース＆ギーセンムニール'07（辛口）３９００/　　　　　　”アンペリオ”ランゲ・シャルドネ’０６（辛口)４４００/ 　　　　　　サンタ・マッダレーナ・ゲヴェルツトラミネール'07（辛口）４６００/ 　　　　　【赤ワイン】　　　　　　ペナコ・プレッシアーノ　ロンケドーネ・グラン・ダナータ'03１２５００/　　　　　　エミリオ・プリモ・ロッソ'05６２００/ロッソサレント'07２９００/　　　　　　ラナリム・モンテプルチアーノ・ダブルッツオ'06３０００/ 　　　　　　カンティーネ・コローシ　ネロダーヴォラ'07３６００/ 　　　　　　キャンティ・クラシコ・レコルティ'05４０００/　　　　　　　　　　　【生ビール】 　　　　　　アサヒスーパードライ５８０/アサヒ熟撰６８０/ 　　　　　【ビール】 　　　　　　モレッティ６８０/ギネススタウト７５０/　　　　　　レーベンブロイ（ノンアルコール）５８０/　　　　　【食前酒】　　　　　　シェリー５８０/チンザノ・ドライ・ロッソ５８０/　　　　　　レモンチェッロ・アマルフィソーダ割６８０/　　　　　　アマレットソーダ割６８０/ミモザ７４０/キールロワイヤル７４０/　　　　　【ソフトドリンク】　　　　　　コーラ５００/ウーロン茶５００/グレープフルーツ５００/　　　　　　マンゴジュース５３０/サンペレグリロ５９０/コーヒー５９０/　　　　　　紅茶４７０/ 評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量４/サービス４/雰囲気４．５/ＣＰ４．５/駐車場３）

  2008.11.19

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  ケーキ食べ放題　マダム・ボンボニエール

  １０月の４日間限定でスイーツバイキングを実施するというので、さっそく赴いてみた。場所は千葉のド真ん中に位置している洋菓子店「マダム・ボンボニエール」。ある雑誌の企画で実現したスペシャルブッフェである。こじんまりした店舗の２階に、さらに本格的にこじんまりしたティールームが併設されている。最初に飲物のオーダーを受ける。時間がきたら各人１階店舗におりていき、１度に２個限定で注文することができる。最初のうちは、お客さんが集中するので、やや手間取るかも知れない。品物は、２２、３種用意されていた。店売りのケーキそのものを好きに選ぶことができるというのは、食べ放題の中でもレア中のレア。ここで紹介した中では、松戸の「ブロモン」しか該当がない。お店に買いにくる人も同列に扱う。当然、品切れなども出てくる。少しだけ待ったりする。しかし。明るく輝かしいショーケースから、好きなようにリクエストする愉悦は、他の何ものにも替えがたい。「すばらしい」としか言いようがない。下手なダウンサイジングがない。クオリティの劣化がまったくない。特にフルーツものは、ライブのみずみずしい水密感が秀逸なので、その点が最高にうれしい。少人数で、しかも２ロットずつの注文。いつものホテルブッフェとは、雰囲気が異なる。いくら私でも、すごい勢いで食べることは不可能な状況下にあった。実際、歩くような速さで、ゆっくりと食べすすめた。ここでの価値は、食べた個数ではなく、その贅沢なるブッフェ形態にあるだろう。それをとことん満喫しようと思った。スペシャルモンブラン、ショートケーキ、チーズケーキ、クリームブリュレ…。わけのわからないようなネーミングは無い。オーソドックスな品物が多い。注文時間としては６０分だが、そのあとしばらくいても、別に文句は言われない。結果としては、総勢１２個にて終了。それでも、じゅうぶんに楽しむことができた。「マダム・ボンボニエール」住　　所：千葉市中央区中央３－１２－９　豊田ビル アクセス：千葉市美術館近く　Ｐ（無し/有料駐車場周辺に多数あり）　　　　電話番号：０４３－２２７－８２２９営業時間：９：００－１９：００/定　　休：無休（臨時休業あり）イベント：スイーツ食べ放題（完全予約制/各回先着１０名限定）２１００/　　　　　２００８年１０月１６日、１７日、２３日、２４日の４日間のみ/　　　　　１４：３０－１５：３０/１６：００－１７：００/６０分限定/客　　席：テーブル６卓（可変）/喫煙自由/利用種別：個人向き/少人数向き/女性向き/カップル向き/料金支払：あと払い/メニュー：ＳＰモンブラン４２０/ベイクドチーズ３５０/メロンタルト３１５/　　　　　焼林檎のキャラメルタルト４４１/苺ショート３３６/レアチーズ３１５/　　　　　南瓜のプリン２５０/クリームブリュレ３３６/プチロール３９９/　　　　　シュークリーム１６８/レアガナッシュ３１５/くるみのタルト２１０/　　　　　オレンジショコラ３１５/ブルーベリーカップ４４１/　　　　　バナナクリームパイ３１５/ハートのミルフィーユ３３６/　　　　　ベリーのタルト３３６/栗とさつま芋のタルト４２０/　　　　　クラシックショコラ３５０/フルーツババロア３３６/その他

  2008.10.16

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  ランチ　マーレ・ディ・オータニ　～一つの至頂・匠のプリフィックス～

  落合務シェフのフェアは、恒例化したイベントの一つである。しかしそれだけなら、私の足は向かなかったかも知れない。みごとなくらい食指をさそったのは、パンフに小さく記してあるこちらのフレーズのほうだった。【アフタヌーンランチスペシャル】１：３０以降にランチをご利用いただくと、プラス１０５０円で、デザート（７種）をお好きなだけお召し上がりいただけます。要するに、昼の第２ステージの稼働率をあげるための施策。しかしサービスとして、この思い切りの良さは買える。れっきとしたコースの、れっきとしたデザートが好きなだけいただける機会は、そう転がってはいない。スルーでは、もったいなさすぎる。さっそく予約を入れ、当日をむかえた。店内はさすがに、主婦層であふれかえっていた。メニューを見ると、前菜７種、パスタ８種、メイン７種、デザート８種から選ぶという、堂々たる陣容のプリフィックス。さすがに選ぶのに時間がかかる。とりあえず、それぞれのおすすめと人気の品を教示してもらう。私は、デザートから逆算して、それにベストマッチになるような選択を試みた。デザートは選び放題なのだが、最後のシメは、このメニューでいうと「ティラミス」が妥当だろう。そこから（メイン）→（パスタ）→（前菜）と遡りながら決めていく。結局、次のような品物となった。【前　菜】アンティパストミスト【パスタ】ばしばし小海老とほうれん草　フレッシュトマト入りアーリオ・オーリオ【メイン】仔牛のカツレツ　トマトとルーコラのサラダ（肉・魚・野菜）を組み合わせて、濃淡のコントラストが自然につくように考えたつもりである。ティラミスの濃密さに対抗できそうなメインは３品ほどあった。しかし、今の自分の趣向からは「仔牛のカツレツ」がいちばんピッタリ来る。普通のカツレツなら明らかにしつこすぎるが。ミラノ風なら、ちょうどよい重厚さと軽快さを持ち合わせているように思えた。食してみると、このコースはみごとツボにはまった。「すばらしい」という一語に尽きる。脇役が、その役割を完璧にこなしきっていた。ソース、ドレッシング、調味料らが、下手に表に出てこない。素材の良さを最大限に引き出そうとしているのが、よくわかる。お楽しみのドルチェは、自分への約束通り「ティラミス」で先陣を切らせてもらう。そのあと７品のオールスターキャストを食し、締めとして再び「ティラミス」でフィニッシュした。これはもう「満喫しつくした」以外のなにものでもない。１年に１度、この最高度の満足的満腹的満喫が味わえるなら。年がら年中、あちこちさまよいながら食べ歩きしなくてもいいような気分になってくる。４年に１度開催されるワールドカップのため、そこに照準をあて、そのために生活のあらゆる面を律するような熱烈ＷＣフリークのように。１年に１度、このイベントのために、質素で清貧でロハスな食生活を送ったとしても、それはそれでいいような気がしてきた。「前菜の盛合せ」（オムレツ、ブロッコリー、ラタトゥイユ、生ハム、サラミ、サーモン、たこのマリネ等々）「ばしばし小海老とほうれん草　フレッシュトマト入りアーリオオーリオ」(極細めん。みごとなくらい律儀にアルデンテ。極力控えめな辛さが泣かせてくれる。幼稚園児でも食べられる、ある意味本当の本格派）「仔牛のカツレツ　トマトとルーコラのサラダ」（極薄。衣までも極薄地の完璧ミラノ風。淡白な仕立てで、揚物的な重さが排除され、魚介のフリットでもやっている気がしてきた）「カスタードプリン」（見たとたん「いやにブラッキーな奴やな～」と思う。カラメルの上が、漆黒っぽい湖面のよう。ほとんどピアノ表面の鏡的なブラックを連想させる。プルンとした本体も、全体が弾力性の権化のように強化されている。引き締まった体躯を所有するアスリート系濃厚プリン）「いちじくのミルフィーユ」（カスタードでデコレートされた無花果がサンドされている。パイ生地が、信じられないくらいソフトで軽やか。息を吹きかけると、その断片は本当に舞い上がっていくかもしれない）「オレンジとグレープフルーツのガスパッチョ」（スープ仕立ての清涼柑橘系。クレープシュゼットからクレープを抜いたようなさわやかな酸味が楽しめる。口直しにはピッタリ）「パンナコッタ」（バニラビーンズ粒がたくさんのぞく。本体のあっさり加減とキャラメルソースの濃厚さとのコラボレーションが◎）「リンゴのロールケーキ」（ふわふわ系。やはりこれにもキャラメルソースのデコが施されていた）「焼きリンゴのアイスクリーム添え」（焼きリンゴは、いくらあがいてもやはり焼きリンゴ。それ以外のものではない）「ティラミス」（わりと大柄で、約６センチ角くらいか。天上的な濃厚至極。最下層のひたひた系のコアントローが効いて、きわめて大人の味覚を実現していた。至福の一品）「マーレ・ディ・オータニ」住　　所：千葉市美浜区ひび野２－２アクセス：ホテルニューオータニ幕張１階　Ｐ（約３００台/利用で４時間無料）イベント：「ラ・ベットラ　落合務シェフフェア」　　　　　（２００８年１０月１０日～１９日）　　　　　電話番号：０４３－２９９－１８４８営業時間：１１：３０－１４：３０/１７：００－２１：００/定　　休：無休客　　席：テーブル２０卓以上（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/女性向き/グループ向き/メニュー：【ランチコース】３９９９/５９８５/　　　　　【ディナーコース】５７７５/８９２５/　　　　　（※税込・サービス料別途）評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量４/サービス４．５/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場５）

  2008.10.13

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  ジャンボパフェ　グルメドール　～尖塔系・夢のつづき～　【閉店】

  ジャスコの中に入っているファミレス「グルメドール」に立ち寄って、念願のビッグパフェをいただいた。ラインナップとしてはごくスタンダードに、フルーツとチョコの２種類をそろえる。フルーツのほうを注文する。出てくるまで、あんがい時間がかかった。そしてやってきたのは、想像以上に身長のある巨大な甘味タワーだった。ニュッと突きでたコーンの塔が、その威容（異様）をさらにデフォルメさせてくれる。メジャーで測ってみると、全高は５５センチにならんとする。それにしても。バナナ、キウイ、オレンジ、リンゴ、ブルーベリーなどが満載で、なかなか豪華版といえた。うれしいことに、この手のものでスタンダードになりつつある生クリーム省略スタイルではなく、それをきっちりみっちり、駆使してあった。具とアイスクリームを盛った上に、生クリームでゴテゴテデコレートするからこその「パフェ」、それこそ「本物のパフェ」だと信じている「旧態依然」派としては、これはとても嬉しい仕様に違いない。ビッグパフェをビッグたらしめるべく、その間の断層に何らかの「ふかし」を混入させてくるのも、本当は避けて欲しいと思っている。普通のパフェの内容そのままに、サイズを巨大化させた「本当の本物のパフェ」の出現を心から待ちわびているのは、たぶん私だけではないだろう。残念ながらこの品も、それは普通に入りこんでいた。中央部には分厚いコーンフレーク層、ボトムには、ゼリーの巨魁層が、立派にひかえていた。感心したのは、このカップに合わせた超ロングスプーンがきちっと用意されていたことだろうか。これさえあれば、口縁についたクリーム系残滓を不用意に触ったりせず、下のほうの内容物を遠慮なくすくい取ることができる。最下層のクリームの汚れ膜を、きれいにワイプできる。クシュクシュできる。今まで食べたこの手の中では、もっとも「本物」に近しいものだといえる。完食したあかつきには、さすがに温かいドリンクが恋しくなった。【ビッグパフェの過去記事】「トリトン」～花瓶のむこうに覗く夢～ （２００６年１０月３日）「洋食亭」～地底湖上のカオス～ （２００７年４月１日）「モンシェリ」～拝食・ポッキー塔付属の東京湾観音～ （２００７年１１月４日）「ジュウジュー」～異空間での非日常食～ （２００７年１２月７日）「にんにく屋」～格闘という小悲惨～ （２００８年４月１４日）「猿家」～高輝なる花瓶パフェ～ （２００８年６月１９日）「グルメドール　鎌取店」住　　所：千葉市緑区おゆみ野３－１６－１アクセス：ゆみーる鎌取５階　レストラン街　Ｐ（多数/共用）電話番号：０４３－２２６－９３３８営業時間：１１：００－２２：００/定　　休：無休（臨時休業あり）客　　席：２０卓以上/分煙/利用種別：個人向き/少人数向き/ファミリー向き/グループ向き/メニュー：めちゃいけフルパ１８９０/でかいけチョコパ１９８０/　　　　　その他多数あり/評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味４/量５/サービス３．５/雰囲気３．５/ＣＰ３．５/駐車場４．５）

  2008.10.09

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  バイキング　オーシャンテーブル　～Enjoy feeling ocean's fantastic breeze～

  昼の２時すぎだというのに、入口付近は順番待ちの女性であふれていた。ショーケースにはデザート類がディスプレイされ、その横には、バームクーヘン工房が設置されていた。どこか「THE FISH」の「美波亭」を連想させる。これから食事しようという人にとってこれは、食欲を快適にくすぐってくれる前菜役を果たしてくれていた。ほどなくして席に案内される。吹き抜けになったフロアは、抜群に開放感がたかく、数基の天井扇が快調にまわっている。モダンさを強調するように、空調ダクト類がむき出しになっていた。テラスの開口部が大きく開けられ、そこから潮風がやさしく流れこんでくる。回転扇も、それに押されて回っているように見えた。テラス席の先には、４、５本の椰子の木が伸している。手近な岸壁には小型の貨物船が停留し、物憂げな午後のひとときに、ゆるやかなアクセントを添えてくれていた。とてもここが千葉港の中だとは思えない。この一画だけ、プチ優雅なリゾート気分に満ちあふれている。女性たちに人気なのも、じゅうぶんにうなずけた。ランチは、シンプルにバイキングのみ。主なメニューは次のようになっていた。海老フライ、フライドポテト、いとよりのフリット、パエリア、ロールオムライス、ウインナ、カプレーゼ、ハムとチーズ、グラスショートパスタ、豚のやわらか煮、玉子のチリソース、クリームコロッケ、クラムチャウダー、ミネストローネ、ビーフカレー、チキンカレー、野菜煮、パン数種、サラダバー、ドリンクバー等々。ディスプレイが基本なので、そのクオリティは推して知るべし。台上の料理はどれも温度管理がゆるめ（安全策をとって低め）なので、単品とは比較しようがない。ここでは、品温に左右されないような物を選ぶのが、賢いやりかただろう。サラダ類はその代表格で、品数豊富な上に、クオリティが高い。しかしここのブッフェで面白いのは、一部でオーダー制を採っていることだった。たとえば、日替りパスタ（２種）はそのやりかたで通され、出来たての熱々を味わうことができる。プリプリのアルデンテであることは、いうまでもない。デザート類は、ショーケースを見て、スタッフにピックアップしてもらう方式を採っていた。また温系のコーヒー・紅茶もカウンターで注文を受けてから、一杯ずつ入れてくれる。単に盛ったり、よそったりしてくれるだけの話なのだが。供出のエレガントさや見た目の優美さは、このほうが格段に勝っている。甘味は、ケーキが１３種、アイスクリームが８種ほど用意されていた。このうち何度かリクエストしたのは、「カスタードグラタン」「ティラミス」「クリームブリュレ」「ストロベリーチョコ付きのバームクーヘン」「プレミアムバニラアイス」あたりか。平日は時間制限がなく、ゆっくりと食事を楽しむことができる。１５時すぎからは、単品のメニューが頼めるようになる。中央港のサイロ、タンクなどが、周囲を固めているにしても。とりあえずリアルな海を目の前に抱くことができるこのロケーションは、やはりファンタスティックの一語に尽きるだろう。人口的なものといえども、海は海だ。格別な趣がある。私はしばらくの間、海のほうを見つめていた。表面を織りなす光彩が、目にまぶしい。あの細密な三角波。海面を気まぐれに漂うきらめき、きらつきというのは、言うに言われぬすばらしい景物だと私は思っている。白とも、白金とも、淡いゴールドともつかない光輝な小破片が、その場でさえずり、すれあい、ゆずり、揺れあいながら、無限の明滅をくりかえしている。ギラギラのときもあれば、キラキラのときもあり、サラサラのときもある。時を追うにしたがって、そのエリアはこちらに近づいてくる。１６時をすぎると、貨物船の前景までやってきていた。それらを無心で眺めていると、日常のリピートでたまった心の澱がスーッと消失していくのが分かる。単一的な美味追求のためのレストランというよりも。それを一部に担った、都市型海洋系ヒーリングスポットとして、この優美なテラスを推薦したい。「オーシャンテーブル」（２００８年７月２７日ＯＰＥＮ）住　　所：千葉市中央区中央港１－２８－６　ケーズリゾートビルアクセス：マルハン通り　千葉中央港　Ｐ（１３台）電話番号：０４３－２０３－３５００営業時間：１１：３０－１７：００/１７：００－２４：００/　　　　　（ＬＯ/食事２３：００/飲物・デザート２３：３０）定　　休：無休/臨時休業あり/客　　席：テーブル１９卓/テラステーブル１３卓以上（可変）/　　　　　個室あり/利用種別：個人向き/少人数向き/カップル向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード可/メニュー：【ランチバイキング】（１１：３０－１７：００）　　　　　　１８００（平日）/土日祝２３００/　　　　　【ディナー】【前菜】　　　　　　サーモンとカニの生春巻４００/ガーリックトースト３００/　　　　　　ガーリックフレンチフライ４００/ブルスケッタ５００/　　　　　　ポップコーンシュリンプ６００/ソーセージのグリル６００/　　　　　　カプレーゼ６５０/イカのピリ辛スミ煮６５０/　　　　　　ジャガイモのゴルゴンチーズ焼６５０/鮪のタルタル７５０/　　　　　　タコと茸のガーリックオイル煮７００/シーフードマリネ９００/　　　　　　和牛のカルパッチョ９００/チーズ盛合せ１２００/　　　　　【サラダ】　　　　　　色々ゆで野菜のピンチョス６００/ニース風サラダ７００/　　　　　　ベーコンとほうれん草のシーザーサラダ７００/　　　　　　　　　　　【パスタ】　　　　　　フレッシュトマトとモッツァレラ９００/カルボナーラ９００/　　　　　　ベーコンとほうれん草と茄子のペペロンチーノ９００/　　　　　　パルミジャーノレッジャーノのショートパスタ９００/　　　　　　ペスカトーレ１２００/渡り蟹のトマトクリーム１２００/　　　　　【単品】　　　　　　特製ガーリックライス７５０/レインボーロール８００/　　　　　　とろとろ卵のライス包み・カニのクリームソース９００/　　　　　　イカ墨リゾット９００/ステーキ焼きご飯１２００/　　　　　　シーフードのトマトクリームリゾット１２００/　　　　　【海鮮】　　　　　　いとよりのビールフリット・サルサソース９００/　　　　　　海老と帆立のソテー１０００/オマール海老のロースト２９００/　　　　　　白身魚と色々シーフードのブイヤベース風１４００/　　　　　　真鯛のポワレ・金山寺味噌のブールブランソース１６００/　　　　　　　　　　　【肉類】　　　　　　知床鶏のロースト９００/鴨のロースト・ベリーソース１２００/　　　　　　黒豚と野菜のグリル１４００/上州和牛のステーキ２９００/　　　　　　仔牛のフィレ肉・ガーリックバルサミコソース１６００/　　　　　　バックリブのＢＢＱソース１８００/　　　　　【ピザ】　　　　　　マルゲリータ９００/クワトロフォルマッジョ９００/　　　　　　サラダと生ハムのピザ９００/半熟たまごとベーコン９００/　　　　　【パン】　　　　　　はちみつトースト６５０/はちみつトースト・アイスのせ７５０/　　　　　　はちみつトースト・シナモン８００/　　　　　【デザート】　　　　　　自家製バームクーヘン・バニラアイス添え５００/　　　　　　チョコレートのムース・バニラアイス添え５００/　　　　　　パッションとマンゴーのムース＆オレンジのジュレ５００/　　　　　　黒ゴマのブランマンジェ５００/カシスムース６００/　　　　　　キャラメルオレオのレアチーズケーキ・バニラアイス添え６００/　　　　　　レアチーズケーキ６００/ピスタチオのクレームブリュレ６００/　　　　　　ベイクドチーズ６００/ガトーショコラ・バニラアイス添え６００/　　　　　　オレンジタルト６００/フルーツタルト７００/アランブラ７００/　　　　　【ジェラート】　　　　　　苺バニラ４５０/トリプルベリー４５０/ピスタチオ４５０/　　　　　　マンゴーヨーグルト４５０/キャラメルバニラマーブル４５０/　　　　　　チョコチップバナナ４５０/プレミアムバニラ４５０/　　　　　【飲物】　　　　　　プレミアムモルツ６５０/プレミアムモルツ黒６５０/　　　　　　ハーフ＆ハーフ６５０/ヤードビール２８００/コロナ７００/　　　　　　ジーマ７００/ハイネケン７００/ファインブリュー６００/　　　　　　シーバスリーガル６００/マッカラン７５０/オールドパー９００/　　　　　　フォアローゼス・ブラック７５０/ヘネシー７５０/ジンライム７００/　　　　　　ラムオレンジ７００/カシスオレンジ７００/森伊蔵１２００/　　　　　　魔王１０００/上善水如７５０/八海山８００/生絞りレモン６５０/　　　　　　ウーロンハイ６５０/あんず酒６００/　　　　　【ソフトドリンク】　　　　　　コーラ４５０/ノンカロリーコーラ４５０/ジンジャーエール４５０/　　　　　　レモンスカッシュ４５０/ウーロン茶４５０/緑茶４５０/　　　　　　アイスティー４５０/ミルク４５０/オレンジ５５０/　　　　　　グレープフルーツ５５０/マンゴースムージー６５０/　　　　　　アイスコーヒー５００/エスプレッソ４５０/ブレンド５００/　　　　　　カプチーノ５００/キャラメルマキアート５５０/　　　　　　ダージリンティー５００/ロイヤルミルクティー５５０/　　　　　　アップルティー５５０/キャラメルティー５５０/ローズティー５５０/　　　　　【コース】（２名～/要予約）　　　　　　ランチ２０００/２５００/ディナー４０００/５０００/評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味３．５/量５/サービス４/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場４）

  2008.09.17

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  細切そば　蘭貞　～森林浴途上にて～

  ２本とか１本ではない。携帯の電波欄は、すでに「圏外」の赤文字で固まっていた。本当に、こんなスーパー僻地に飲食店が存在するのか。自信がないまま車を走らせていくと、幹道の端にその店の案内看板が立っていた。そこを折れ入り、とにかく奥へ奥へと向かっていく。木の間の小道を抜けていくと、やがて少しひらけた空地に突きあたった。その先のログハウス調の建物が、目当てのお店だった。外観は、やや年季のいった別荘そのもので、宣伝旗がなければぜったいに蕎麦屋とは分からないだろう。玄関ドアの前に靴棚が用意してあり、そこでスリッパに履きかえる。病院や学校でよくあるスタイルだが。それを室内ではなく、外の軒先でやってしまうところに、何とも不思議な感慨をおぼえた。ローカル色濃いイベントが、このあとに来るに違いないスペシャルな出来事を、いやが上にも強調してくれる。室内は存外ひろく、開放感に満ちあふれていた。頭上には野太い梁が貫通し、テーブルも椅子も、ＩＫＥＡにありそうなナチュラル木質系で統一されている。フロアは段差仕立てで、上のほうにはピアノが据えてあった。オルゴール単色のＢＧＭがながれている。メニューは極端にしぼってあり、蕎麦のみが４種。天ぷら付きか否かで、総勢７品がラインナップされていた。おそらくこの店のベーシックであろう「細切そば」を注文する。まずは先付の「揚げ蕎麦」が出された。それを７、８本つまんでいるうちに、メインが一つの盆にのってやって来る。さすがに、十割を喧伝するだけのことはある。相応なる剛毅なコシを実現していた。パーフェクトなまでに、蕎麦そばしていた。つけ汁は中濃中辛で、表も裏も節が強固に効いていた。なれるとそれが、とても素直な味わいだと分かってくる。水蕎麦のように、どこにも変に引っかからない。下手をすると、何も意識しないままスルスル最後まで食べ進めてしまうことだろう。窓の外が、にわかに明るくなった。なるほど。雲の間を縫い抜けた斜光が、樹木の横腹をやさしく撫でている。陽光は、その細粒子を見せるかのように、やや白っぽく輝いている。網戸というフィルターごしにそれを眺めると、まるでシルクスクリーンのように、光彩がよりいっそう乳白色がかって映った。私の意識は、完璧にそちらのほうに飛んでいた。障壁となっていた一切の事物は、みごとに消失している。ウッディーなテーブルも椅子もなく、もちろんログハウスの取り囲みもない。自然森のド真ん中で、蕎麦を風雅に味わっているような気がしてきた。この手のお店として、ロケーションは（たぶん）最高位に位置する。営業は、金土日の昼のみと絞ってあるので、その点はじゅうぶん注意されたし。蕎麦工房「蘭貞」（らんてい）住　　所：千葉市若葉区和泉町３６３アクセス：泉自然公園近く　道標あり　Ｐ（約８台）電話番号：０４３－２２８－８８８７/営業時間：１１：００－１４：３０/客　　席：テーブル８卓（可変）/定　　休：月曜日～木曜日利用種別：個人向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード不可/メニュー：【蕎麦】　　　　　　細打蕎麦９００/（同）天ぷら付１４００/手打一本引き蕎麦１０００/　　　　　　（同）天ぷら付１５００/手打田舎蕎麦１１００/（同）天ぷら付１６００/　　　　　　鴨汁蕎麦１４００/　　　　　【飲物】　　　　　　開運本醸造６００/武勇辛口純米７００/八海山清酒６００/　　　　　　八海山純米吟醸１２００/評　　価：☆☆☆☆☆　　　　　（味４/量３．５/サービス４/雰囲気５/ＣＰ４/駐車場４）

  2008.09.14

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  飲茶　大観苑　【再訪】

  この店で定期的に行われる飲茶の食べ放題に寄ってみた。テーブルバイキング方式を採っている。メニューは、前回寄らせてもらったときとほぼ同じ。前菜６、スープ１、飲茶１５、麺・ご飯類５、甘味５、と計３２種類をそろえていた。このうち、フカヒレスープだけは特別サービス品なので１回きり。その他の品は、何度でも好きなように頼むことができる。とはいっても９０分という時間の縛りがあるので、ことはそう調子よく運ばない。盛況であることもあって、注文してから１５分、２０分待つことはザラ。そのため客側も自衛に出て、数を多めに頼んでしまう。それでまたオペレーションの流れが悪くなる。残念ながら、その悪循環が最後まで続いた。もっともメインの飲茶は、時間がかかる品も多いので、その点は考慮してあげるべきだろう。味的には、限りなくパーフェクト。おやつ・間食的な意味あいをもつ飲茶も、きちっとした点心師にかかると、ここまで立派なメインになるということを美しく知らしめてくれる。本場のプリプリがどういうものなのか、どういう歯ごたえなのか、至高の認知を与えてくれる。半濁透明な米粉の奥に秘匿された具たちは、視覚的にも味覚的にもきれいなラッピングをされたのと同意義をもっていた。このクオリティにしてこの満足感。値段は少々はるが、放置するのはいかにももったいない。ホテル系イベントは、やはり目が離せない。「ねぎチャーシュースープそば」「大根もち」「野菜春巻」「抹茶アイス」「杏仁豆腐」「大観苑」（だいかんえん）住　　所：千葉市美浜区ひび野２－２アクセス：ホテルニューオータニ幕張１Ｆ　Ｐ（多数）　　　　　電話番号：０４３－２９９－１８５２営業時間：１１：３０－１５：００/１７：００－２１：００イベント：飲茶三昧　テーブルオーダーバイキング（２００８年９月１日～３０日）　　　　　（ランチタイムのみ）定　　休：無休客　　席：約１８卓以上（可変）/個室４室/（約１１０名対応）利用種別：個人向き/少人数向き/女性向き/家族向き/グループ向き/メニュー：飲茶・中華料理フリーオーダーバイキング（９０分制限）　　　　　大人３５００/（４～１２歳）１５７５/　　　　【前菜】　　　　　松の実入りサラダ/ピータン/季節野菜の甘酢漬け/　　　　　中華風くずきりの和え物/冷製蒸し豚肉/　　　　【スープ】　　　　　ふかひれスープ（特別サービス）　　　　【飲茶】　　　　　小籠包/海老蒸し餃子/蟹肉入焼売/もち米焼売/広東風椎茸入り焼売/　　　　　ふかひれ蒸し餃子/海老とニラ入蒸し餃子/チャーシュー饅頭/　　　　　スペアリブの蒸し物ブラックビーンズ風味/大根焼き餅/野菜春巻/　　　　　湯葉の蒸し物オイスター風味/五目湯葉巻き焼き/水餃子/焼にら饅頭/　　　　【食事】　　　　　ねぎチャーシュースープそば/じゃこ入炒飯/干し貝柱入中華粥/　　　　　野菜あんかけ焼きそば/野菜あんかけかた焼きそば/　　　　【デザート】　　　　　杏仁豆腐/黒蜜入千草ゼリー/タピオカ入ココナツミルク/　　　　　杏仁プリン/アイスクリーム（バニラ、抹茶、チョコレート）評　　価：☆☆☆☆　　　　（味４．５/量５/サービス３．５/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場５）前掲の「大観苑」～無闇に無茶できない飲茶～ （２００７年３月６日）

  2008.09.01

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• バイキング　エクワトゥール　～都市限界ドーナツエリア内にて～

  ホテルグリーンタワー内のランチバイキングに寄らせてもらう。けっこう混んでいるので、予約を入れておいたほうがベターだろう。主な内容は、以下のとおり。・ローストビーフ・ピッツァ・ピラフ・気まぐれパスタ・冷製ポタージュスープ・ミネストローネ・若鶏の香草パン粉焼・特製カレー・白身魚のオーロラソース・バラエティコロッケ・日本そば・サラダバー・ライス・パン・フルーツ・フルーツ杏仁・ベルギーワッフル・ケーキ（栗・もも・チョコレート）・クリームブリュレ・ベリータルト・洋ナシのタルトピザは分厚いタイプ。もっちり感は味わえるが、バイキング向きかどうかはかなり疑問。具が寂しい。ローストビーフは、その場のカッティングサービスで供される。パスタは最初、トマト系が出ていたが。そのうちオリーブオイル系に変わった。ディスプレイ方式なので、元からすばらしいクオリティは望めない。このへんは承知の上で利用すべきだろう。ベルギーワッフルなど、そばにスタッフがつきながら、結局は作り置きをサーブする形に終始していた。もったいないにも程がある。これでは、スポットでライブキッチンにした意味がまったくない。好印象品としては、冷製ポタージュ、クリームブリュレあたりがあげられるか。洗練されてない。優雅ではない。個性とか独創とかを期待してはいけない。コンセプトが見えてこない。実用的といえば、かなり実用的である。コンテンツ相応に割安である。すばらしく安いわけではないが、とりあえず納得がいくプライスには抑えてある。ここのバイキングは。良くも悪くも、千葉の食べ放題というものを、みごとなくらいに表出していた。オールデイダイニング「エクトゥワール」住　　所：千葉市中央区問屋町１－４５ アクセス：ホテルグリーンタワー千葉　２Ｆ　Ｐ（多数/利用により２時間無料）　　　　電話番号：０４３－２４８－１１２２営業時間：１１：３０－１４：３０/１７：３０－２１：００/定　　休：無休客　　席：３０卓以上/利用種別：個人向き/少人数向き/女性向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード可/メニュー：ランチバイキング１８００/６～１１歳１０００/幼児５００/　　　　　ディナーバイキング２５００/６～１１歳１２５０/幼児６００/　　　　　評　　価：☆☆☆☆　　　　（味３．５/量５/サービス３．５/雰囲気３．５/ＣＰ４/駐車場４）

  2008.08.11

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  ザ・ラウンジ　【再訪】　～ゆったりと・圧巻を味わう～

  「ザ・ラウンジ」で行われるスイーツのスペシャルブッフェは、７月のみの限定企画だったのだが。好評につき８月も実施することになった。気持ちとしてはすでにひと心地ついていたのだが、再演となるとまた心がきちんとぐらついた。とりあえず予約を入れておく。方向が定まると、あとはもう迷ったりしない。当日にそなえて準備のほうは怠らなかった。２度目なので、だいたいのようすは分かっている。試供品を味わうように、全種類を平板・平等に食べるような真似はしない。重点をしぼって、それをゆっくり味わうことに全力をつくそうと思う。出品種すべてを２色の付箋紙に書き出した。優先順位（Ａ）はブルー（Ｂ）はイエローと、ここで大きく２つに分けておく。Ａ４紙を用意し、そこに自分が食べたい順に付箋紙を貼っていく。あれこれ考えながら、それらを並びかえる。想像するだけで、口の中は完璧にできあがる。そして、当日の本番を迎えた。小幅だが、メニューの変更が行われていた。【スイーツ種】ライムタルト、モンブラン、ショコラ・オランジュ、ナポレオンパイ、アプリコットベージュ、ダラディ、ココ、スーパーチーズケーキ、スーパーメロンショート、スーパー苺ショート、スーパーピーチショート、ファンデジー、レモンシフォン、メロンロール、ピーチロール、マカロン、マンゴータルト、エキゾチック杏仁、羊羹ジュレ、メロンジュレ、スーパーピュアプリン、豆かん、スーパー豆かん、胡麻シュークリーム、抹茶シュークリーム、和三盆シュークリーム、プロフィットロール、フルーツケーキ、カップケーキ、チョコカップケーキ、メロンゼリー、レモンソルベ、フランボワーズのソルベ、チョコレートファウンテン等々。【サイド種】スモールサラダ、ツナサンド、ローストビーフサンド、フライドポテト等々。甘味以外の品物の充実が目をひいた。アンケート等の声で、すぐさま改善したのだろう。これは悪くない。ケーキ類も、これ以上望めないほど、充実の極まで達していた。ただ、事前に立てておいたプランが、ほとんど使いものにならない。これほどメニューが変わるとは思っていなかったので、食べ進める順番まで念入りに考えていたのである。この場で練りなおしている時間はないので、とりあえず優先順位ＴＯＰの品ばかりを選んで、大胆にカットしてもらった。多くの人が１６分の１仕様にしている。それを８分の１にしてもらう。スーパーチーズケーキなどは、超絶魅惑の９０度・４分の１カットをリクエストした。食感想は、前回以上。スイーツブッフェにおいて、これにまさる満喫というのは、たぶん今後一切叶えられることはないだろう。極上の甘味楽園が、そこに実現していた。「ザ・ラウンジ」住　　所：千葉市美浜区ひび野２－２アクセス：ホテルニューオータニ幕張１階　Ｐ（約３００台/３時間無料）イベント：「アフタヌーンスイーツビュッフェ」（先着３０名のみ）　　　　　電話番号：０４３－２９９－１８４７営業時間：１０：００－２１：００（イベントは１５：００－１６：３０）定　　休：無休（イベント実施は８月５日、１９日、２６日、火曜日のみ）客　　席：テーブル２４卓以上（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/ファミリー向き/女性向き/グループ向き/メニュー：【アフタヌーンスイーツブッフェ】（期間限定/先着３０名）　　　　　　３５００/小学生１５００/幼児８００/（※税・サービス料込）　　　　　【通常の昼】　　　　　　サンドイッチ＆デザートビュッフェ２８００/小学生１５７５/　　　　　　（４歳以上）８４０/（土日祝は３０００/１８９０/１０５０）　　　　　（※税・サービス料込）評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味５/量５/サービス５/雰囲気５/ＣＰ５/駐車場５）前々々掲の「ザ・ラウンジ」～ディスプレイ型のひとつの到達点～（２００６年８月４日）前々掲の「ザ・ラウンジ」～ワゴン供出される「スイーツ」という名の小組曲～（２００７年７月３０日）前掲の「ザ・ラウンジ」～究極の・あるいは至高の圧巻～）（２００８年７月１日）

  2008.08.07

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  オーダーバイキング　馥園　～お見合いパーティーの心得を胸に～

  千葉パルコ最上階にある中華料理店にはいる。移り変わりの激しいここのテナントの中、こうして長くやっているのだから、ある程度の固定をつかんでいるものと思われる。「フーエン」といえば、お手軽系オーダーバイキングの店として、自分の内に確たるポジションを得ている。当然のごとく、そのオーダーにしてもらった。総勢５０品目がそろう。たまにメニューが変わる。とりあえず今回のコンテンツは、次のようになっていた。【前菜】中華冷奴/ピータン豆腐/豚肉特製ソース/棒々鶏/白菜甘酢漬/焼豚/【海鮮】いかチリ/海老チリ/海老中華炒め/もやし炒め/小柱とブロッコリー炒め/　　　アスパラとかにの煮込/かに玉/【肉類】牛肉と玉ネギ炒め/北京ダック/ホイコーロ/チンジャオロース/　　　豚ひれ肉一口ステーキ/牛肉の甘味噌炒め/酢豚/豚肉といんげん炒め/　　　鶏唐揚/鶏肉と甘味噌炒め/【豆腐】麻婆豆腐/麻婆なす/麻婆春雨/海老と豆腐煮込/かにと豆腐煮込/【野菜】ちんげん菜炒め/五目野菜炒め/きくらげと玉子の炒め/【点心】ちまき/焼売/春巻/小龍包/【スープ】コーンスープ/かに肉入ふかひれスープ/【飯類】五目炒飯/かに粉炒飯/中華丼/海老と野菜のおこげ/【麺類】五目焼きそば/海老焼きそば/五目つゆそば/牛肉そば/鶏煮込みそば/　　　坦々麺/オフィシャルには載ってないが。この他に「杏仁豆腐」が仲間内にはいる。注文は５品ごとに制限されている。５品そろった時点で、次の注文を受けてくれる。回数制限のある特定品はない。どれも、何度でも、好きなように頼むことができる。ただし食べ残しは、現金に直結してしまうので厳禁。「別料金をいただきます」というお触れ書きが、しっかりと記されている。変な「じらし」や「待たせ」はない。できた順に次々と持ってきてくれる。分量の細かい指定は不可。最小の単位（３分の２人前くらいか）だけはあるらしい。麺類＆ご飯類は、普通の一人前が供される。このリーズナブル系において輝かしきクオリティーを期待するのは、絶対的に無理がある。料理によってはムラ・無理が散見される。この店の名誉にかけて付記しておくが。それはあくまで味覚方面ではなく、素材に関する部分である。たとえば「かに玉」のカニ、その主役たるカニが、実は破片であり、それも丹念にていねいに探らないと実在が見つからないというディテール部分である。この価格でタラバの極太一本ものを使っていたら、それはかえって不自然である。リーズナブルを念頭において、その枠内で食べていけば、ごくごく普通の満足が得られることだろう。要諦はすべて注文品にかかっている。なるべく当たりの品物を引くようにしよう。どれが「当たり」かは、各人の趣味があるのでここには詳述しない。私の自分向けキーワードとしては、お見合いパーティー（中高年向け）にのぞむ際の心構えの列挙にちかい。いわく「健康第一」「質実剛健」「名前に惚れない」「自分との相性が第一」「分からないことはそのままにせず、きちんと訊くこと」「よそのテーブルにも、よく目を配ること」９０分の時間制限がある。以前利用したときは、ラストオーダーの宣告があったのだが。今回は、何も言われぬまま、あっという間に期限が過ぎていた。その管理はナチュラル系で、特別うるさくはなさそうである。立地の関係上、あいだの休憩時間もとらず、通しでやってくれているのがとても嬉しい。利用しやすさは、この種の店のうちでピカ１かも知れない。「酢豚」「杏仁豆腐」「中国料理　馥園」（ふーえん）住　　所：千葉市中央区中央２－２－２　千葉パルコ８階アクセス：千葉パルコ８階/Ｐ（パルコ駐車場多数）　　　　　電話番号：０４３－２２４－２８９８営業時間：１１：００－２２：００（ＬＯ２１：３０）定　　休：無休/千葉パルコに順ずる/客　　席：テーブル１３卓以上/利用種別：個人向き/ファミリー向き/グループ向き/宴会向き/料金支払：あと払い/カード可/メニュー：【バイキング】（２名以上～）　　　　　　中華オーダーバイキング２０７９/小学生１０２９/幼児６０９/　　　　　【セット】　　　　　　（松）１５００/（竹）９００/（梅）８８０/　　　　　【単品】【前菜】　　　　　　くらげ１１００/ピータン豆腐６８０/ふかひれ冷菜１８００/　　　　　　豚肉にんにくソース７００/あわび冷菜１８００/牛すね肉９８０/　　　　　【海老】　　　　　　車海老マヨネーズ１３００/海老帆立チリソース１３００/　　　　　　海老チリ１０００/海老と野菜炒めレタス包み１２００/　　　　　　車えびの衣揚げ１４００/　　　　　【肉】　　　　　　牛肉と玉ネギ味噌炒め９８０/牛ひれ肉一口ステーキ１３００/　　　　　　チンジャオロース１０００/酢豚１１００/回鍋肉９８０/　　　　　【鶏肉】　　　　　　鶏肉辛子炒め１０００/鶏肉カシューナッツ炒め１０５０/　　　　　　北京ダック（２枚）１２００/揚鶏特製ソース９５０/　　　　　【豆腐】　　　　　　麻婆豆腐８５０/海老と豆腐煮込１１００/蟹と豆腐煮込１１００/　　　　　【単品】　　　　　　いか団子５００/オムライス角煮ご飯１１００/ふかひれそば１４００/　　　　　【麺類】　　　　　　五目つゆそば８００/坦々麺７７０/牛肉麺８５０/パーコー麺１０００/　　　　　　海老つゆそば９００/焼ビーフン９００/五目焼きそば８００/　　　　　【飯類】　　　　　　五目炒飯８００/牛肉飯８５０/五目中華丼８００/海鮮炒飯１１００/　　　　　【スープ】　　　　　　かに肉入ふかひれスープ１３００/青菜と玉子のスープ８００/　　　　　【点心】　　　　　　ちまき３５０/海老餃子５５０/ふかひれ餃子５５０/春巻５００/　　　　　　餃子５００/花巻３５０/ごま団子４５０/桃まん４５０/　　　　　【飲物】　　　　　　一番しぼり生５００/キリンラガー５５０/青島ビール５００/　　　　　　ピルスナー４５０/台湾ビール４８０/杏露酒３８０/ライチ酒３８０/　　　　　　久保田７５０/越乃寒梅８５０/八海山７５０/サワー各種３８０/　　　　　　フロート各種３８０/コーラ２５０/アイスコーヒー２５０/　　　　　　評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味３．５/量５/サービス４/雰囲気３．５/ＣＰ４．５/駐車場３）

  2008.07.28

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• 氷ぜんざい　わだや　～涼風一過～

  たまには味覚系を離れ、ブレイクタイムとしゃれてみよう。ということで、アリオの「わだや」に入り、氷ぜんざいをいただいた。この季節ならではの涼しげな一品に、熱くほてった身体も自然にいやされていく。思ったより具だくさんな代物だった。沖縄料理「わだや」住　　所：千葉市中央区川崎町７－２０アクセス：アリオ蘇我２Ｆ電話番号：０４３－２６１－８６５６/営業時間：１１：００－２２：００（ＬＯ２１：００）/客　　席：大テーブル３卓/テーブル３卓/小上がり２卓/定　　休：無休（ただしアリオ蘇我に準ずる）メニュー：【定食】　　　　　　沖縄そば定８７０/ソーキそば定９７０/中味定９８０/鶏そば定９３０/　　　　　　ゆし豆腐そば定９３０/沖縄ソース焼そば定８８０/　　　　　【チャンプルー】　　　　　　ゴーヤチャンプルー定９３０/レディスセット９８０/　　　　　【その他定食】　　　　　　でいご豚の生姜焼定９８０/グルクン竜田揚定９８０/　　　　　【島豚どんぶり】　　　　　　島豚ソーキ丼１０５０/島豚塩だれ丼１０５０/　　　　　【ミニ丼＆ミニ沖縄そば】　　　　　　ミニラフテー丼セット９３０/ミニ島豚・ソーキ丼セット９３０/　　　　　【お子様】　　　　　　お子様ランチ６８０/お子様そば５８０/お子様カレー５８０/　　　　　【御膳】　　　　　　うちなー御膳１３５０/美ら島御膳１５８０/彩風御膳１９８０/　　　　　【デザート】　　　　　　ポーポーアイス４２０/ブルーシールアイス３８０/豆腐のムース４５０/　　　　　　沖縄黒糖ぜんざい４８０/サーターアンダギー３８０/　　　　　　沖縄氷ぜんざい３８０/

  2008.07.23

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• もり　功徳庵更科　～ビュンビュン系幹線沿いにて～

  ３５７号線沿いにひっそりとたたずむ「功徳庵更科」に寄らせてもらう。以前来た記憶は、１８年前くらいになるだろうか。久しぶりというよりもそれ以前に、過去の記憶のほとんどが消失していた。シンプルにもりを注文する。別に「本格更科」というメニューがあるのだが、これはそれほど白くなかった。しっかりした細打ちで、きれいに揃っている。つけ汁が少ない。いつものように、ごっそりたっぷりつけると足りなくなりそうなので、途中からそれをセーブしながら食するようになった。極ドライの辛口で、この手の本格派が好きな御仁にはたまらない上物だろう。薬味には、刻みネギ、辛味大根、わさびと付いてくる。わさびが本仕様なのは、うれしい限り。良店だと分かっているのに滅多に利用しないというのには、明確な理由があった。はっきり言ってしまうと、駐車場の問題である。狭いうえ幹線に面しているため、入りにくいこと比類がない。こうなると車利用の食べ歩きニストには、少々つらいものがある。それが気にならないような（超絶車庫入れ名人的な）人、自転車・徒歩圏内の人にはぜひ利用してもらいたいお店である。通りすがり的非情熱・スルー放置状態では、あまりにもったいない。「功徳庵更科」（くどくあん　さらしな）住　　所：千葉市中央区登戸３－１２－１３ アクセス：国道３５７号沿い　Ｐ（２台）　　　　　電話番号：０４３－２４８－１１２８営業時間：１１：３０－１４：３０/１７：３０－２２：００/（平日）　　　　　　１１：３０－１５：００/（日曜日）定　　休：不定休/客　　席：大テーブル１卓/テーブル５卓/利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/メニュー：【冷】　　　　　　もりそば８００/ざる９００/御前更科９００/とり汁そば１２００/　　　　　　とろろそば１３００/納豆そば１３５０/天もり１５００/　　　　　　更科天もり１６００/合い盛り天せいろ１９００/　　　　　【温】　　　　　　かけそば８００/玉子とじ９５０/柏南蛮１３００/おかめ１３００/　　　　　　山かけ１３００/天ぷらそば１４００/上天ぷらそば１８００/　　　　　　鴨南蛮１８００（１１～３月）/　　　　　【うどん】　　　　　　生醤油うどん４５０/鍋焼うどん１４５０/雑煮うどん１２００/　　　　　　カレー南蛮うどん１１００/つけカレー南蛮うどん１２００/　　　　　　煮込うどん１１００/釜あげうどん９００/天付釜あげうどん１５００/　　　　　【丼・ご飯もの】　　　　　　とろとろの親子丼８５０/天丼１４００/天ぷらライス１６００/　　　　　【セット】　　　　　　とろとろ親子丼セット９８０/天丼セット１３５０/　　　　　【つまみ】　　　　　　板わさ６００/鴨燻製７００/鴨丸焼１３００/焼鳥７００/　　　　　　そばがき１１００/天ぷら盛９００/上天ぷら盛１４５０/　　　　　　野菜天ぷら盛１１００/そばせんべい４５０/新香４００/　　　　　　朴葉みそ焼７００/　　　　　【飲物】　　　　　　キリンビール中びん６００/エビス６５０/ノンアルコールビール２５０/　　　　　　景虎６４０/出羽桜７５０/八海山８４０/コーラ２１０/ウーロン２１０/評　　価：☆☆☆☆　　　　（味４/量４/サービス３．５/雰囲気４/ＣＰ３．５/駐車場２）

  2008.07.20

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  デザートコース　セブンシーズ　～すでに、もはや、完成の域にて～

  この時期恒例となった「デザートのフルコース」を目当てに、千葉のオークラホテルに向かった。メインダイニングである「セブンシーズ」で行うことからも、以前のようなパフォーマンスが期待できないことは、予想範囲内だった。普通に仏料理のコースを食べ進めるがごとく、タイミングの機を計りながら、一品ずつ仰々しく運んでくる。いちおう、メニューを紹介しておくと。・トロピカルフルーツ　ザバイオーネソース(食前酒）・桃のタルト仕立て　グリオットソース（前菜）・クインシーメロンスープとアーモンドゼリーバリソワ風（スープ）・チョコレートスフレとバナナアイスクリーム（メイン１）・抹茶のグラニテ（口直し）・クレープシュゼット（メイン２）・ブルーチーズムースと洋梨コンポートガトー仕立て　キャラメルソース（デザート）という７品。これで脇にカゴ盛りのパンでもあれば、コースを食している雰囲気が一段と盛りあがるだろうが。さすがにそこまで、シャレはきつくない。最終局面でのスフレ、クレープ、ブルーチーズなどのメインキャラクター化は、以前のコースを彷彿とさせる。ついに「ネタ切れか」と、するどく突っこめなくもないが。そうではなく、ある意味このコースの、コースとしての「究極の姿」に達したと解釈したい。それほど、全体のバランスは超緊密にまとまっていた。最後まで飽きさせないだけの濃淡の工夫があり、満ち引きがあり、ダイナミックな味覚の流れがあった。エレガントさやクオリティに関しては、言わずもがな。どう悪意的に解釈しても、感服の言葉しか出てこない。「すばらしい」という一語につきた。スイーツ好きには、ぜひともおすすめしたいパブリックな祭典である。時期を逃すのは、あまりにもったいない。来年も引き続いて行う保証は、どこにもないのである。以下画像にて、味覚のほうを味証していただきたい。　　　　　＊　　　　　　　＊　　　　　　　＊「トロピカルフルーツ　ザバイオーネソース」（玉子のからを使った容器に入ってくる。繊細でしっとり淡い。ムースよりも格段にデリケートでふわふわ。甘さ控えめ）「クインシーメロンスープとアーモンドゼリーバリソワ風」（ビシソワーズ。メロンが至高にマイルド。青っぽさがまったくない。メロン嫌いな人でも、いつの間にか完食してしまうことだろう）「チョコレートスフレとバナナアイスクリーム」（スフレは、しごく濃厚。庶民的でない上質かつ上品なバナナ風味というものを、このアイスクリームではじめて味わうことができる。ある意味、そんなバナナ的な「バナナプチ革命」）「クレープシュゼット」（調理ワゴンが出てきて、目の前で仕上げてくれる。オレンジピールを使ったフランベは甘っぽい香りが満ちてきて、目にも鼻にもジェントルに響く。下手なスタッフの下手な間合いのテーブルマジックよりずっと面白い。退屈しない。必見中の必見。夜はやはり誘惑に満ちている）「ブルーチーズムースと洋梨コンポートガトー仕立て　キャラメルソース」（これぞ完成されたオトナの究極至高のデザート。ドルチェ中のドルチェ。白眉中の白眉。濃厚で深遠、深遠で茫漠、茫漠で広大、広大で至繊、至繊で細密。ほんわり奥底から漂ってくるブルーチーズの香りが何ともいえないくらい素晴らしい。ソースにつけて食べると、また趣が異なる。人生のステージの最後の最後、自分の最終デザートを指名できるなら。私は絶対にこれを選びたい）レストラン「セブンシーズ」住　　所：千葉市中央区中央港１－１３－３ アクセス：千葉ポートタワー通り　ホテルオークラ千葉１Ｆ　Ｐ（多数）　　　　　電話番号：０４３－２４８－１１２８営業時間：９：００－２２：００（ＬＯ２１：３０）定　　休：無休客　　席：２０卓以上/利用種別：個人向き/少人数向き/女性向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード可/イベント：大人のデザートコース2008/\２１００/　　　　　（７月１日～８月３１日/千葉市民花火の８月２日、代替日の３日は除く）　　　　　（１６：００～２１：３０）（サービス料別途）評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味５/量４/サービス５/雰囲気４．５/ＣＰ５/駐車場５）前々掲の「トレビ」～要・今はなきミステリーツアーのノリ～ （２００６年７月２８日）前掲の「セブンシーズ」～甘くないオトナになるための甘さ～ （２００７年８月１６日）

  2008.07.11

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  セット　珈楽庵　～心持ちをスッキリ透過できる居場所・指定席（珈琲付）～

  「蔵」を意識した外観は、沿道からもけっこう目立つ存在で、なに気に誘われるだけの吸引力をもっていた。看板や暖簾の文字を読まないと、高級和菓子店か、呉服屋の郊外店のように思われても仕方ないかも知れない。室内は存外ひろく、大きく取られた窓の向こうには、枯山水の中庭を愛でることができる。各テーブルの間隔は十分に取られ、なかなか落ち着ける空間を演出していた。幅広いカウンターには、キャニスター入りの珈琲豆がずらりと居並ぶ。棚にはカップ＆ソーサーが数多くディスプレイされ、さらにその奥には水出し用のユニットが置かれ、ゆっくりとそのエキスを抽出していた。昼の限定食である「珈楽膳」は、籠仕様になったパンが３つにサラダ、茶菓子というセット。具として盛る惣菜は、日替わりとなっていた。「地パン」と命名されたそれは、玄米と古代米を原材料とし、乳製品・卵・油・砂糖など不使用かつ完全無添加という、ナチュラル指向の強い一品。しっとりもっちりした食感は、たしかに和風のおかずとの相性も抜群によい。絵になる人が珈琲片手に食したりすると、かなり格好イイに違いない。小じゃれていた。飲物は、いちばん安価でも５５０円（税抜）なのだから、決して安いお店ではない。下手なラーメンが一杯、あるいは２杯食べられる。しかしここには、それだけの代価を払っても手に入れたくなるようなものを所持していた。ただ単に「美味しい店」というのは、あるだろう。現にいくつも存在している。しかし。凛とした品格のある空気、雰囲気を漂わせているお店というのは、なかなか得がたいに違いない。居るだけで、気持ちをスッキリさせられる高雅な場所というのも、なかなか見つけられないことだろう。今後この道を通るとき。私はここを素直に素通りして行けるだろうか。はなはだ自信がなくなってしまった。（画像は「珈楽庵膳」＜鶏唐揚、切干大根、厚揚＞。下は「マンゴーのロールケーキ」）珈琲茶房「珈楽庵」（からくあん）住　　所：千葉市中央区生実町１２６４－１アクセス：県道６６号沿い　生実神社となり　Ｐ（約１９台/軽仕様も含む）電話番号：０４３－２６５－１１２３営業時間：９：００－２２：００（ＬＯ２１：３０）/（平日）　　　　　　８：００－２２：００（ＬＯ２１：３０）/（土日祝）客　　席：カウンター４席/テーブル７＋６卓/定　　休：無休利用種別：個人向き/女性向き/カップル向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード不可/メニュー：【セット】　　　　　　珈楽庵膳〈飲物〉＋６００（数量限定/１１：３０～）/　　　　　　ＢＬＴサンドセット〈飲物〉＋６００/　　　　　　ツナ玉子サンドセット〈飲物〉＋６００/　　　　　　クラブハウスサンドセット〈飲物〉＋７００/　　　　　　みそかつサンドセット〈飲物〉＋６５０/　　　　　　白身魚の和風フィレサンドセット〈飲物〉＋６００/　　　　　【単品】　　　　　　ＢＬＴサンド７００/ツナ玉子サンド７００/　　　　　　クラブハウスサンド８００/みそかつサンド７５０/　　　　　　白身魚の和風フィレサンド７００/　　　　　【デザート】　　　　　　あんみつ７２０/わらびもち７００/フレンチトースト４００/　　　　　　こだわりワッフル５３０/ケーキ各種４３０～/　　　　　　ケーキセット〈飲物〉＋３００/　　　　　【飲物】　　　　　　コーヒー各種５５０～１０００/紅茶各種５５０～６４０/　　　　　　フレッシュオレンジジュース５５０/抹茶ミルク５５０/　　　　　　クラシックミックスジュース６２０/スタンダードココア５５０/　　　　　　メロンクリームソーダ５５０/生レモンスカッシュ５５０/　　　　　※（各消費税別途）評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味４/量３/サービス４．５/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場４．５）

  2008.07.05

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  スイーツブッフェ　ザ・ラウンジ　～究極の・あるいは至高の圧巻～

  「ＳＡＴＳＵＫＩ」で有名な鈴木シェフプロデュースで、デザートのＳＰブッフェを行うというので、早々と予約を入れ、当日を迎えた。１５分前に到着したのだが、会場はすでに満席に近かった。ドリンクバーコーナーは開放されているので、そちらから先にどうぞという。さっそくそのベンダーのほうに向かう。毎日レギュラーで行っているデザートビュッフェとは、スイーツの供出方法が異なっている。「オークラベイ」で年に４回行っている「ＳＰスイーツブッフェ」と同じように、ケーキの後ろにパティシエたちが控え、それをその場でカットして出すようになっていた。「お待たせいたしました」の声がかかり、各台の前にはさっそく列ができはじめた。カットの角度も自由に指定できるらしいのだが。やはり種類をかせぎたいのか、大胆なカットの人は見当たらない。一人ひとりに時間がかかる。ある程度の量は用意してあるはずなのだが、中にはわれ先の人もいるため、現場は少しだけ殺気立っていた。とりあえず。自分の前にきたスタッフに、適当なアレンジで取ってもらう。（自分と違ってがっついてないのだから）よほどセンスよく盛りつけてくれると期待したのだが。結果は、セルフで盛ったのと大差ない皿模様となった。出す側、出される側。どちらも少し、エレガントさには欠ける。参考までにメニューを掲げておこう。苺ショート、ライムのタルト、モンブラン、ショコラ・オランジュ、フランボワーズのムース、ナポレオン、スーパーチーズケーキ、スーパーメロンショート、ショコラムース、エキゾチック、抹茶ロール、フルーツロール、マカロン、マンゴータルト、エキゾチック杏仁、羊羹ジュレ、メロンジュレ、スーパーピュアプリン、豆かん、スーパー豆かん、胡麻シュークリーム、抹茶シュークリーム、和三盆シュークリーム、、フルーツケーキ、カップケーキ、チョコカップケーキ、ココナッツのソルベ、グレープフルーツのソルベ、チョコレートファウンテン、フライドポテト等々。並んでいるほとんどの品物は、「ＳＡＴＳＵＫＩ」の店頭で実売しているものばかり。当然だが。まずかろうはずがない。「圧巻」という一語につきた。プリンは、下からカラメル層、本体、生クリームのトッピングという３階建てだった。上のほうからスプーンを入れ、７割の位置ですくい、クリームと本体部分を食したときは、絶望的なくらいあっさりしていた。甘味ずれして海千山千化した舌には、ほとんど無味に近かった。今度は、最下層のカラメルまでスプーンを通す。縦方向の全陣容をすくって食べてみたところ、味覚がまったく変わった。その激変ぶりは、正直あり得ないほど。しっとりとして特蜜濃厚な味を、たっぷりと味わえる。ハウスの即席プリンから、ラベルがきわめて剥きにくい３連１０５円のスーパーの特価プリンまで。華麗なる履歴をほこる自分のプリン史上でも、これは特筆に値する代物だった。ほかのメンバーも大同小異。驚天動地の革命が、口の中の狭小空間でくりひろげられていた。およそ、スイーツに捧げるべき美味的要素を含有した形容詞のすべてを、そこに献呈することができるだろう。「まろやかで」「なめらかで」「さわやかで」「コクがあり」「しっとりとして」「極上で」「華やかで」「濃厚で」「濃密で」「深みがあり」「コントラストがはっきりとしていて」「香り豊かで」「奥深い」中でも「スーパー」と冠された甘味たちは、本当に元からの「糖度」や「水密感」がケタ外れに違う。「とろとろ」「ふわふわ」「やわやわ」の極限。舌先に、美しく優しく響く甘味を実現していた。ディスプレイ台の中央には鈴木チーフが立っていて「無花果のキャラメリア」をその場で実演し、盛りつけてくれていた。これも、もう言葉はいらない。９０分でラストオーダーとなるが、その後もテーブルには居つづけられる。満喫した。満喫しきった。たぶん。スイーツブッフェとしてこれは究極のものであり、これ以上のものはあり得ないと私はかたく信じる。７月ひと月の火曜日のみ。しかも３０名限定なので、予約は必定だろう。プライスも決して安くはない。しかし。それ以上のバリューがあることは、すでに確約、実証されている。正味、しびれた。しびれている。（画像は左から、フルーツロール、抹茶ロール、レモンパイ、スーパーメロンショート）（画像は、チーフのお手製「無花果のキャラメリア」）「ザ・ラウンジ」住　　所：千葉市美浜区ひび野２－２アクセス：ホテルニューオータニ幕張１階　Ｐ（約３００台/３時間無料）イベント：「アフタヌーンスイーツビュッフェ」（先着３０名のみ）　　　　　電話番号：０４３－２９９－１８４７営業時間：１０：００－２１：００（イベントは１５：００－１６：３０）定　　休：無休（今イベント実施は、７月１日～７月２９日の火曜日のみ）客　　席：テーブル２４卓（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/ファミリー向き/女性向き/グループ向き/メニュー：【アフタヌーンスイーツブッフェ】（期間限定/先着３０名）　　　　　　３５００/小学生１５００/幼児８００/（※税・サービス料込）　　　　　【通常の昼】　　　　　　サンドイッチ＆デザートビュッフェ２８００/小学生１５７５/　　　　　　（４歳以上）８４０/（土日祝は３０００/１８９０/１０５０）　　　　　（※税・サービス料込）評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味５/量５/サービス５/雰囲気５/ＣＰ５/駐車場５）前々掲の「ザ・ラウンジ」～ディスプレイ型のひとつの到達点～ （２００６年８月４日）前掲の「ザ・ラウンジ」～ワゴン供出される「スイーツ」という名の小組曲～ （２００７年７月３０日）

  2008.07.01

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• ティーセット　ベイコートカフェ　～午睡寸前・シエスタ的まどろみの中で～

  ニューオータニ幕張の「ベイコートカフェ」に寄らせてもらう。さすがに最上階だけあって、眺望のすばらしさは文句のつけようがない。アフタヌーンティーセットを注文した。紅茶種を選ぶことができる。アッサムにしておいた。はじめにポット仕様のそれがやってきてから、やおら３階建ての軽食タワーのご登場となる。この階層建てディスプレイをはじめて見たのは、今から１３、４年くらい前だろうか。（いちおう）かなりのショックを受けた。エレガントで高貴。華やかな上に、妙に食のプライドを可愛くくすぐる何かがあった。ある意味、軽い革命的なにおいを持っていた。たとえていうなら。１５ゲームしか知らなかった偏狭的なパズルファンの目の前に、突如としてルービックキューブが現れたときの衝撃と同種のものとでも言えばいいのか。あるいは、長く平面仕様がつづいたオセロ界に、突如として立体版が登場したときと似たような感覚とでも言えばいいのか。また、頭カチコチ堅物のリアリストが、ＭＣエッシャーの「滝」を見て感激したときと似ているとでも言えばいいのか。皿（駒）の立体化が、それまで保守一辺倒だったグルメ界に、ここまで斬新な衝撃を与えた事例を、私は寡聞にして知らない。新宿のどこか高層階のサロンで食べたおぼえがある。また、千葉三越のティールームで頼んだ記憶があった。一時の流行で終息すると思いきや。こうして未だにつづいているところを見ると、これはなかなか侮れない優れた演出方法だったと、今さらながら気づかされるのである。メニューで想像したより、ボリュームがあった。ミニハンバーガー、ベジタブルピタ、サンドイッチ、スコーン、ショートケーキ、ロールケーキ、みつ豆などが行儀よく満載されている。「ＳＡＴＵＫＩ」の鈴木パティシエによるセレクトだけあってどれも憎らしいくらい、洗練の極地。ケーキのスポンジは、軟質の最高指標となるべく素晴らしいソフトさを実現していた。見ると、表面にできているボツボツ玉がそれぞれに大きい。スポンジというよりヘチマに近かった。それだけ、無数の空気層が練りこまれて、それらが縦横斜めと、３次元での全方向に対するスプリングの役割を果たしている訳である。それに引きかえロールケーキのスポンジのほうは、真逆の超高密度仕様。ある意味伊達巻と通有する食感ともいえた。低反発クッションのようにショックを受けとめる。途中で茶葉の更新があり、同時にお湯の追加も実施された。２番目のポットには、「サー・トーマス・リプトン」の布製ポットカバーがかけられた。（たぶん。家にこの品物があっても、絶対に使うことはないだろうと思われる）非日常の装いをまとったそれを目の前にしながら、しばしまどろむように、さまようようにゆっくりとした時間をすごした。もはやこれは「至福」以外の何ものでもなかった。「ベイコートカフェ」住　　所：千葉市美浜区ひび野２－２アクセス：ホテルニューオータニ幕張２４階　　　　　　　Ｐ（多数/レストラン利用にて４時間無料駐車）　　　　　電話番号：０４３－２９９－１８９９営業時間：１１：３０－１８：００（ティータイム）/　　　　　　１８：００－２３：００（バータイム）（月～木・祝）/　　　　　　１８：００－０：００（金・土・祝前日）定　　休：無休客　　席：テーブル１７卓（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/女性向き/グループ向き/メニュー：【昼】【セット】　　　　　　アフタヌーンティーセット２４６７/スイーツセット１８９０/　　　　　　ケーキセット１３６５（ケーキ＋飲物）/　　　　　　（ケーキ種）　　　　　　　モンブラン・ショートケーキ・抹茶ロールケーキ・シュークリーム　　　　　　　フルーツロール・チョコレートシフォン・ベイクドチーズ　　　　　　　エクレール他/　　　　　【軽食】　　　　　　車海老フライソフトドッグ１５７５/海鮮マリネサラダ１３６５/　　　　　　ミックスサンド１５７５/ワンスプーンキャビア２１００/　　　　　　ナチュラルチーズ１６８０/サーモンステーキピラフ２６２５/　　　　　　ビーフカレー２６２５/　　　　　【飲物】　　　　　　紅茶９９７/ブレンド９９７/オレンジ１０５０/アップル１０５０/　　　　　　コーラ７３５/ジンジャエール７３５/カンパリオレンジ１２６０/　　　　　　ジントニック１０５０/ソルティドッグ１２５０/　　　　　【夜】【軽食】　　　　　　ナチュラルチーズ１６８０/生ハムとサラミ１３６５/フルーツ盛２１００/　　　　　　海鮮マリネサラダ１３６５/野菜スティック１０５０/　　　　　　ピザマルゲリータ１３６５/ステーキサンドイッチ２６２５/　　　　　【つまみ】　　　　　　ミックスナッツ５２５/柿の種５２５/ポテトチップ５２５/　　　　　　アンチョビオリーブ５２５/ミニサラミ５２５/ヨーグルトレーズン５２５/　　　　　【飲物】　　　　　　紅茶９９７/ブレンド９９７/オレンジ１０５０/アップル１０５０/　　　　　　コーラ７３５/ジンジャエール７３５/カンパリオレンジ１２６０/　　　　　　ジントニック１０５０/ソルティドッグ１２５０/　　　　　（※各サービス料別途）評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量４/サービス４．５/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場５）

  2008.06.21

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  ランチ　イルマーレ　～伸びやかで艶やかな海～

  大きく取られたガラスエリアから、歩道を行く人がよく見える。ショッピングセンターの中という立地なので、カジュアルな空気があふれていて、入りやすさはほぼ満点に近い。ＢＧＭは軽いレゲエのボーカルで、その変則系リズムが醸す灼熱っぽい雰囲気は、なかなか上質なもの。お手軽なランチが数種類用意されていた。その中からスペシャルＡランチというのを注文する。いかにも社員食堂っぽい安易なネーミングだが、中身のほうはそれを真正面から裏切り、きちっとイタ飯していた。最初に、第１の皿と本日のスープがやってくる。アンティパストは、やりいかのマリネ、モッツアレラ＆トマト、ブロッコリーの冷製というオーセンティックな３品。それぞれに、バルサミコやオリーブオイルが効いて、清涼な味わいが楽しめる。特にそれは酸味方向において絶妙にバランスされていて、このあとに続くメイン等に対するみごとなイントロになっていた。いやが上にも食欲をそそる。本日のスープはミネストローネ。カップ仕立てという外見から、どうしても平凡なものに見られがちなのは、仕方ないところか。濃密さにはかけるが、これも普通においしい。パスタ系（主食穀物系）は、次の７品からチョイスすることができた。・サーモンとししとうのペペロンチーネ・彩り豆とベーコンのトマトソース・プロシュートのペンネカルボナーラ・あぶり帆立と旬の夏野菜の冷製カペリーニ・ベニス風いか墨リゾット・挽肉とほうれん草のミートラザニア・桜海老とクリームチーズのピザラザニアからピザやリゾットまで幅広い選択が可能なのは、うれしい限り。すこし迷ったが、結局カルボナーラにしておいた。（まったく無関係なお話だが。メタボリックの「ボ」とカルボナーラの「ボ」。３番目に同じ「ＢＯ」の発音がくるのは、このクリーム系パスタにおける近年最大の「不幸」or「事件」だっただろう。いかにも、その体質体型の人に良くなさそうというのが、この中途半端な韻を踏むことで、いやが上にも強調されてしまう。食べたいのはヤマヤマだけれど。いろいろ心配なのでやはり止めておこうと考える人がいても、すこしも不思議ではない。確たるデータがあるわけではないが。カルボの注文数は、近年下降気味に違いない。「ＢＯ」の一致がかくも大きなムーブメントになるなんて。まったくもってけしからん。迷惑しごくな「ボ」の音だ）しかしこのペンネ。なかなか莫迦にできない代物だった。たぶん、今まで食べたクリーム系の中でいちばん濃厚なのではないか。黄身の味は特濃だし、塩味自体も分厚さを感じるくらいに濃い。それらが三位一体となり、独特の風合いと風味を作りあげている。トッピングされた生ハムの燻系のトルク感ある塩辛さと、黄身からやってくる特濃まったりな塩辛さと、ペンネの素直でマイルドな塩気が、それぞれせめぎ合い、ミックスしあい、得もいわれぬ緻密な超濃厚さを実現していた。締めのドルチェには、なんと「ズッパ・イン・グレーゼ」がやってきた。この一品については以前大人のための甘美なスープや境界礼賛で詳述しているので、同じことは綴らない。滅多にお目にかかれない希少品であるという立場は、今でも変わらない。このデザート。店の数だけタイプがあるが。ここの品物は、スポンジとメレンゲの２層構造で、上部に焼き目をつけた古典的なものだった。これも「特濃」という単語がまっ先に思いうかぶくらい、デリシャスに甘い。すべての面において「優れたバランス感を持ったお店」という印象である。ＳＣ内でやっていると、その立場に甘えて、もっと安楽なほうに傾いていくのが常だと思うが。そういう姿勢はなく、マイルドに筋を通しながら、何とかうまくコントロールしている。何気にカジュアルで、何気に本物指向で、何気にリーズナブルで、クオリティに関してはきちっとイタリアンしてくれていた。今行っている線で、そのまま素直に伸びていって欲しいと願うのは、私ばかりではないだろう。（画像上はペンネ・カルボナーラ　下はズッパイングレーゼ）「カフェ・イルマーレ」住　　所：千葉市美浜区真砂４－１－１０アクセス：ショッピングセンターＰＩＡ　１階　Ｐ（多数/千円以上利用で９０分無料）　電話番号：０４３－２７９－９５９１営業時間：１１：００－１５：００/１５：００－１８：００/　　　　　１８：００－２３：００/定　　休：無休/客　　席：テーブル１１卓（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/カップル向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード払い可/メニュー：【ランチ】(１１：００－１５：００）　　　　　　パスタランチ１０００（サラダ、スープ付）/　　　　　　魚のランチ１２００（サラダ、スープ、パンorライス）/　　　　　　肉のランチ１２００（サラダ、スープ、パンorライス）/　　　　　　スペシャルＡランチ１３５０（前菜、スープ、パスタ、ドルチェ、飲物）/　　　　　　Ｂランチ１５００（前菜、スープ、パン、メイン、ドルチェ、飲物）/　　　　　　ランチコース１９９５/　　　　　【ティータイム】（１５：００－１８：００）　　　　　　ケーキセット６３０/パスタセット１５００/　　　　　【ディナー】１８：００－２３：００）　　　　　　ディナーコース（応談）　　　　　【前菜】　　　　　　ヤリイカのマリネ６３０/鴨の生ハム６８０/カルパッチョ８９０/　　　　　　サバとパプリカのサラダ７８０/揚なすと手羽先のマリネ７８０/　　　　　　肉のテリーヌ枝豆のサラダ仕立８５０/鮮魚のカルパッチョ８９０/　　　　　　牛肉とモッツアレラチーズコロッケ９５０/和牛カルパッチョ１２８０/　　　　　【スープ】　　　　　　コーンの冷製スープ６８０/ムール貝と夏野菜のミネストローネ６８０/　　　　　【パスタ】　　　　　　サーモンとししとうのペペロン１２００/いか墨のリゾット１２８０/　　　　　　ベーコンと彩り野菜のトマトソース１２００/　　　　　　プロシュートのペンネカルボナーラ１２８０/　　　　　　生うにのトマトクリーム１５００/　　　　　【ピザ】　　　　　　桜えびとクリームチーズ１２６０/ラグーとアーティチョーク１６００/　　　　　【メイン】　　　　　　めばるのポアレ１３８０/鮮魚一匹オーブン焼１５００/　　　　　　豚ロースの香草グリル１３８０/鴨もも肉のコンフィ１６８０/　　　　　　イベリコ豚のスペアリブ１８９０/和牛網焼グリル２４８０/評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４/量３．５/サービス４/雰囲気４．５/ＣＰ４．５/駐車場４）

  2008.06.16

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  餃子　にしかわ　～ミューズの至形～

  久しぶりに鎌取駅近くの「にしかわ」に立ち寄った。つけ麺と餃子を注文する。好印象は前回とまったく変わらない。つけ麺に艦載されてくるチャーシューにはていねいな炙りが入り、その香ばしさはもはや感動もの。自家製細麺は、ピリ辛の濃厚つけ汁との相性もよく、２人前だというボリュームも素直に収まってしまう。餃子のほうだが。特徴的だった焼き羽根は、今なお健在。表側はパリパリで、そこを噛み進むと、ややもっちりした食感がつづき、それを突き破った先に肉汁あふれる内具ワールドがひろがっている。女性店主だから何とか言うフレーズは、嫌いなので使いたくないのだが。この店に限っては「その特色を存分に生かしている」と明言できる。カウンターごしにのぞく仕事ぶりを見るにつけ、一品ごとに神経を傾注しているのがよく分かる。繊細で、ていねいで、清潔感にあふれている。もはや、誰も知らないあいだに完成域に達しているのかも知れない。　　　　「らー麺　にしかわ」（２００５年４月ＯＰＥＮ）住　　所：千葉市緑区おゆみ野３－２２－１４アクセス：鎌取駅南口　千葉興銀わきを入り少し先　右側　Ｐ（２台）電話番号：０４３－２９３－５６３５営業時間：１１：３０－１４：３０/１７：３０－０：３０（火～土）　　　　　　１１：３０－１４：３０（日）定　　休：月曜日客　　席：カウンター１０席/テーブル１卓/利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/酒のあと向き/料金支払：あと払い/カード不可/メニュー：【ラーメン】【醤油味】　　　　　　鎌取中華そば（細麺）６００/しょう油煮玉子らー麺７００/　　　　　　しょう油チャーシュー麺９００/　　　　　【つけ麺】　　　　　　つけ麺（細麺or太麺/２玉）７００/辛いつけ麺７００/味噌つけ７００/　　　　　【とんこつ醤油味】　　　　　　とんこつしょう油らー麺（太麺）６００/とんこつ煮玉子らー麺７００/　　　　　　とんこつチャーシュー麺９００/　　　　　　※大盛１００/　　　　　【一品】　　　　　　パリパリ餃子３８０/おつまみメンマ２８０/皿盛りチャーシュー３８０/　　　　　　ご飯１８０/半ライス１００/ミニチャーシュー丼２９０/　　　　　【甘味】　　　　　　ミルクアイスクリーム１２０/　　　　　【飲物】　　　　　　一口ビール２８０/中生ビール４９０/コーラ１５０/オレンジ１５０/評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味４/量４/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場３）前掲の「らー麺　にしかわ」～鎌取スゴロクの上がりの先～

  2008.06.04

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  スイーツブッフェ　ザ・テラス　～ラグジュアリーを満喫する居場所～

  平日限定で開かれているマンハッタンのスイーツブッフェに行ってみた。台上にならんでいたのは次のとおり。【甘味類】ショートケーキ、アプリコットムース、チョコレートムース、ストロベリータルト、ピスタチオのムース、プリン、カップゼリー、カップムース、バニラアイス、シャーベット、フレッシュフルーツのコンポート、フレンチトースト、ビスコッティー【つまみ・惣菜類】サンドイッチ、ポテトチップス、マカロニサラダ、ポテトサラダ、茸のサラダ、カレーピラフ、ナポリタン、フライドポテト、いかのリング揚げ、プロセスチーズ【飲物】コーヒー、紅茶（アイス&ホット）、ハーブティー３種、ミネラルウォーター３種（コントレックス、エビアン、サンペレグリーノ）甘味に対抗する塩味コントロールという役目だけで、スナック類はそれほど力を入れてない。しかし、プロセス種のみにしても「チーズ」が置いてあるのは、この店の小エスプリを感じさせてくれる。また飲物も、ドリンクバ－としては物足りない印象。だが、コンギャスの「サンペレグリーノ」が用意されているあたり、やはり同様のセンスの良さを感じる。肝心のスイーツ関係のほうは「すばらしい」という一言につきた。ビジュアルにしても味にしても、チープさを感じさせない本物指向。プリンなどは、ほぼ空前絶後。ツルツルでプルプルでフワフワでやわやわ。ムースの仲間ともいえるし、クリームブリュレのバリエともいえた。アイスクリームは、その絶妙のとろけ具合も相まって、ほぼパーフェクトの出来といってよかった。バニラビーンズの極小粒がたっぷりのぞいて濃厚至極なのだが。あと味のほうは意外にもスッキリ。最上のソルベでもやっているように、スプーンがなめらかに進んでいく。どの品を食しても、同様の高クオリティーを実感できる。フワフワでやわやわで甘々でトロトロ。おそよスイーツとして考えうる軟質の限りをつくしていた。みずから「スモール・ラグジュアリー」と名づけた居空間は、特別その小ささを感じるわけではない。スペースには余裕が感じられ、ホテルとしての快適さを存分に満喫できる。むしろ、四方八方行き届いている清潔面の管理、「鏡面仕様」「大理石的仕様」の内装管理等に、ラグジュアリーさだけを感得するに至るだろう。極上空間での優雅なひとときがこんなにカジュアルに味わえるとは。幸せにもほどがある。月に１度とかローテーションを決めて、レギュラーで訪ねてもいいような気がしてきた。「ザ・テラス」住　　所：千葉市美浜区ひび野２－１０－１アクセス：海浜幕張　ホテル・マンハッタン内　１階　（Ｐ多数）　　　電話番号：０４３－２７５－１１１１営業時間：７：１０：３０/１１：３０－１４：００/１４：３０－１７：００/　　　　　１７：３０－２２：００/定　　休：無休/客　　席：テーブル　約１５卓（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/カップル向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード払い可/メニュー：【ランチ】（平日）　　　　　　お手軽ランチ１５７５/テラスランチ２１００/おすすめランチ２７２８/　　　　　【ランチブッフェ】（土日祝）　　　　　　ホリデーランチブッフェ２７２８/小学生１６３７/４歳～８１９/　　　　　【ウイークデーデザートブッフェ】（平日）　　　　　　デザートブッフェ１７２８/小学生１０５０/４歳～６３０/　　　　　【ディナー】（平日）　　　　　　パスタセット２５００/選べるディナーコース３１５０/　　　　　　ステーキコースウ３９９０/　　　　　【ディナーブッフェ】（土日祝）　　　　　　ホリデーディナーブッフェ２７２８/小学生１６３７/４歳～８１９/　　　　　【飲物】【アルコール系】　　　　　　グラスワイン（白・赤）６８２/スパークリンググラスワイン７８７/　　　　　　ノンアルコールビール５２５/ビール（小瓶）７８７/生ビール７８７/　　　　　　ギネス８４０/ミモザ９４５/ベリーニ９４５/キールロワイヤル９４５/　　　　　　キール７３５/スプモーニ７３５/カンパリソーダ７３５/　　　　　　ジントニック７３５/ウォッカトニック７３５/テキーラ７３５/　　　　　　カシスソーダ７３５/ファジーネーブル７３５/カルーアミルク７３５/　　　　　【飲物】【ソフトドリンク系】　　　　　　レギュラーコーヒー４７２/イタリアンコーヒー４７２/エスプレッソ４７２/　　　　　　カプチーノ５７７/カフェラテ５７７/ブレンド紅茶４７２/ウーロン４７２/ 　　　　　　ペリエ６３０/エヴィアン５２５/サンペレグリーノ１２６０/コーラ５２５/　　　　　　ジンジャーエール５２５/オレンジジュース５２５/ミルク５２５/　　　　　　グレープフルーツジュース５２５/北海道産ミニトマトのジュー７８７/　　　　　　マンゴージュース５２５/グァバジュース５２５/　　　　　※サービス料別途評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量５/サービス４/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場４．５）

  2008.06.01

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• 回転寿司　とっぴー　～旋回しながら誘引する道的な風～

  プレオープンしたおゆみ野の「イオン」ＳＣにさっそく寄ってみた。建物がコンパクトで回りやすいのだが、逆にすぐにコンテンツが把握できてしまうので、ワクワクするような要素は見当たらない。競合するだろう近くの「ユニモ」とは、また別種のモールと考えてよさそうだった。ここまできて、食べ物関係を覗かないわけにはいかない。しかし、どうやらこちらも手堅くまとまっていた。「ユニモ」は積極的に「千葉初進出店」や「ご当地店」を採り入れていたが、ここでは中堅大手の無難なＦＣが多かった。オムライスの「タンポポ」が、唯一千葉系のお店であり、初物としては北海道本拠のまわり寿司＆丼の店が、それに当たるくらいか。とりあえずその「とっぴー」に寄ってみた。カジュアルで入りやすいためか、さすがに満席状態がつづいた。価格的にはごくシンプルに（１３８円）と（２６８円）の２プライス。ただしそれはうわべだけのもので、１貫モノを考慮にいれると、実質３プライス制といってよいだろう。細かいトッピング設定が用意してあったり。炙りものがけっこう揃っていたり。北海道らしいメニューが散見されたり。このあたりの回転系では見かけない不思議なしかけがあって、そこはなかなか興味をそそる。注意すべきは、値段のシンプル化にともなう品物間の質量差をどう見きわめるかという点だろう。見るからに分厚いネタがある。一方で（全長をかせぐためなのか）、極薄仕立てにコントロールした品を見かけたりする。座席数に対して職人数がたらず、オペレーション的にはまだまだ未熟成の感が強かった。注文が職人への直接口頭方式で、そこがまるで機能していない。客のほうもいちいち「すみません」と職人に声をかけてから、申し訳なさそうにたのむような始末。主客が完全に逆転していた。概してネタが大きめということは、高評価してよいポイントだろう。中にはとびきり旬鮮な品物を拝顔することができた。選びようによっては、かなりのＣＰを見込めるに違いない。接頭フレーズとして「回転寿司にしては」という限定がついてしまうが。それにしても、内容は正味悪くない。ただし、目の欲求に忠実にしたがって調子よく注文していると。「回転寿司にしては」かなり高めの出費になることを覚悟すべきだろう。バランス感覚の発現は、ここでの必須要件となる。「廻転ずし　とっぴー」イオンおゆみ野店（２００８年５月２７日ＯＰＥＮ）住　　所：千葉市緑区おゆみ野南５－３７－1アクセス：イオンおゆみ野内　（Ｐ多数）電話番号：０４３－２９３－１０２０/営業時間：１０：００－２３：００（ＬＯ２２：００）/客　　席：カウンター２０席以上/テーブル席あり/定　　休：イオンおゆみ野店の休日に準ずる/利用種別：個人向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/メニュー：【１３８円皿】（１皿２貫）　　　　　　鮪/サーモン/真いか/あおりいか/たこ/甘えび/蒸しえび/はまち/　　　　　　〆鯖/あぶら鰈/帆立/ほっき貝/阿蘇鶏のたたき/いわし/さんま/　　　　　　さより/ちか/小肌/炙りあなご/まぐろ納豆/いか納豆/ねぎとろ/　　　　　　たこ明太子/とびっ子/ししゃもの卵/海老マヨ/さけマヨ/かにサラダ/　　　　　　海鮮サラダ/サーモンはらすのちゃんちゃん焼/シーチキン/　　　　　　ねぎサーモン/かき酒蒸し/やりいか軍艦/白魚/いかげそ/玉子/　　　　　　五目いなり/ハンバーグ/豚カルビ/ひれかつ/その他/　　　　　【１３８円皿】（巻物・単品）　　　　　　納豆巻/鉄火巻/梅きゅう巻/かっぱ巻/かんぴょう巻/うなぎとろろ巻/　　　　　　穴子とろろ巻/サラダ巻/さばがり巻/フライドポテト/あさりすまし汁/　　　　　【１３８円皿】（デザート）　　　　　　フルーツヨーグルト/ストロベリームース/ブルーベリームース/　　　　　　コーヒーゼリー/オレンジゼリー/アイスクリーム各種/　　　　　【２６８円皿】（１皿２貫）　　　　　　中とろ/とろかじき/とろびんちょう/とろかつお/サーモンハラス/　　　　　　はまち腹身/ずわいがに/大海老/えんがわ/赤貝/活帆立/活ほっき/　　　　　　活真つぶ貝/平目/かんぱち/真鯛/かんぱち/樺太ますの昆布〆/　　　　　　炙りえんがわ/炙りとろサーモン/炙りうなぎ/アボガドロール/　　　　　　いくら（鮭)/いくら（マス）/生うに/ずわいのカニ味噌/大しゃこ/　　　　　　数の子/その他/　　　　　【２６８円皿】（１皿１貫）　　　　　　ぼたん海老/大とろ/炙り１本穴子/　　　　　【２６８円皿】（単品）　　　　　　鳥の竜田揚げ/タコの唐揚/いかの唐揚/かに汁/三平汁/茶碗蒸し/　　　　　【２６８円皿】（デザート）　　　　　　抹茶白玉あずき/モンブラン/チョコケーキ/アップルパイ/パイン/　　　　　　メロン/プリンサンデー/　　　　　【飲物】　　　　　　ジョッキビール４８０/グラスビール３００/冷酒４８０/コーラ１３０/　　　　　　オレンジ１３０/ウーロン茶１３０/評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味３．５/量３．５/サービス３．５/雰囲気３．５/ＣＰ４/駐車場４）

  2008.05.28

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  オムライス　MAMMA　～満足度のもたらす結実～

  おゆみ野駅前にある「ＭＡＭＭＡ」の支店が鎌取のほうに新たにＯＰＥＮしていた。メイン通りに直リンクでテラス席が開いている。パーキングはしばらくのあいだ、満車状態がつづいた。天井からのダウンライトが多用される店内には、灼熱の太陽を想わせる濃厚なサンバが流れていた。小じゃれていて、雰囲気がとても良い。寛ぎ系のイオンでも自然配合しているかのように、ジェントルで柔らかな空気が漂っていた。このあたり、訴求層の女性をつかむツボをきちんと心得ている。海老オムライスを注文した。直径３０センチほどの大皿に盛られてやってくる。食の感想は、以前本店で食したときとまったく同じ。同等のクオリティ品で、満足度がきわめて高い。ふわとろ系・濃厚系が好みの人には、まさにジャストフィット。存分にまったりほっこりできる。ランチセットはこの他に、サラダ、スープ、アイスクリーム、ドリンクが付属する。とても興味深いクライアント店だと思う。洋食屋でも、イタ飯屋でもない。（バリエはあるにしても）メニューとしては、オムライスとパスタの２種類しか用意してない。その２品だけで、人が列をなしてやってくる。なぜこのお店がこれほど受けるのか。わかる人は、すぐにわかるだろう。この筋の関係者には恰好のテキスト提供店だと思うが。どうだろうか。「ＭＡＮＭＡ」鎌取駅前店（２００７年１２月１７日ＯＰＥＮ）住　　所：千葉市緑区おゆみ野４－２－１７アクセス：外房線鎌取駅　東側交差点　（Ｐ３＋９台）電話番号：０４３－３０７－８１８１営業時間：１１：３０－１４：３０/１５：００－１７：００（カフェタイム）/　　　　　１７：３０－２３：００/客　　席：カウンター７席/テーブル１０卓/テラス席４卓/定　　休：無休利用種別：個人向き/主婦向き/カップル向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード払い可/メニュー：【ランチ】　　　　　　オムライスランチ１３８０/パスタランチ１３８０/　　　　　【カフェタイム】　　　　　　フレンチトースト７００/フリードリンク４２０/　　　　　　フレンチトーストセット９８０/　　　　　【ディナー】【オードブル】　　　　　　霜降り和牛のあぶり焼１３００/マスカルポーネと蜂蜜トースト８３０/　　　　　　カマンベールチーズフォンデュ８３０/やりいかカルパッチョ８００/　　　　　　豚ロースのしゃぶしゃぶサラダ仕立８００/サーモンマリネ９８０/　　　　　【サラダ】　　　　　　ＭＡＭＭＡ風サラダ８８０/海老とルッコラサラダ９００/　　　　　　サーモンとグリルベーコンのシーザーサラダ９８０/　　　　　【スープ】　　　　　　コーンポタージュ４５０/葫スープ６５０/茸パイ包みスープ６８０/　　　　　【パン・ライス】　　　　　　パン２５０/フォッカチョ４００/ガーリックトースト４８０/　　　　　　ライス２５０/ライス（大）３５０/　　　　　【オムライス】　　　　　　とろとろ半熟チキンオムライス１２００/海老オムライス１２００/　　　　　【パスタ】【塩味】　　　　　　茸とベーコン１２００/ペペロンチーノ９８０/蛤と茸１４００/　　　　　【かに味噌醤油味】　　　　　　海老とほうれん草１４８０/チキンと茸１４８０/　　　　　【トマト味】　　　　　　海老とベーコン１３００/ツナと茸１２００/ポロネーズ風１３００/　　　　　【クリーム味】　　　　　　海老とほうれん草１２８０/チキンと茸１２８０/　　　　　【明太子クリーム味】　　　　　　海老とほうれん草１３８０/チキンと茸１３８０/　　　　　【セット】　　　　　　（Ａ）５５０（サラダ・コーヒーor紅茶）　　　　　　（Ｂ）６８０（サラダ・パン・コーヒーor紅茶）　　　　　【ディナーコース】（２名～）　　　　　　２５００/　　　　　【飲物】　　　　　　サッポロ生（小）４５０/サッポロ生（中）６００/黒ラベル６００/　　　　　　コロナ６００/ギネス６００/ジーマ６００/スーパークリア５５０/　　　　　　ブレンドコーヒー４２０/アメリカン４２０/エスポレッソ４２０/　　　　　　グラスワイン６００/カクテル各種６８０/オレンジジュース４２０/　　　　　　ジンジャエール４２０/コーラ４２０/ウーロン茶４２０/ペリエ５００/評　　価：☆☆☆☆☆　　　　　（味４．５/量４/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場４）前掲のＭＡＭＭＡ　～あり得ないレベル４のまったり～（２００６年２月２６日）

  2008.05.21

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• 天ぷら食べ放題　Tokio　～歓喜の光あふれるテーブル天～

  天ぷら星人が大喜びする企画がまたまた開かれたので、行ってみた。「江戸前天ぷら＆そば・うどん三昧」と銘打たれたスペシャル系食べ放題である。食品関係の催し物というのは、その場限りで終了してしまう場合が多いので、こうやって（１年に１度のペースでも）定期的にやってくれるのは、とてもありがたい。自分としても、心のどこかであてにしていた。メニューは次のとおり。先　付：蟹とほうれん草のおひたし凌　ぎ：握り３種天ぷら：海老・はも・穴子・めごち・いか・鯵・南瓜・レンコン・なす・椎茸・さつま芋　　　　　舞茸・いんげん・青唐・山菜（食べ放題）食　事：せいろそば・さぬきうどん（食べ放題）水菓子：フルーツカクテル先付とデザートの品が異なるだけで、そのほかは前年と同じだった。プライスが上がってないのは、嬉しいかぎりだ。握り寿司は、絶品をこえて超絶。銀座「久兵衛」のような小粒ものが堪能できる。天ぷらのほうも、江戸前らしく小柄で上品な仕様。衣づけを極小にしてある。イカは、いかなるものにも勝る最強なるレアで、その素材感が秀逸。キスは、自分のイメージしているキス天のさらに２ランク上空を翔んでいた。口に含んだ瞬間、ホロリとくずれて実質が消えてしまう。ホロリというよりふんわりのほうが的を得ているか。「ふんわり」というよりむしろ「ふうわり」のほうが正解か。口どけ感は、魚類のそれというよりドルチェのそれに近い。ほぼムースといってよいくらい、柔かさの至上極地を実現していた。ごま油の量を控えめにして、あっさりとした揚げに徹してある。口当たりがまろ軽く、本当にいくつでも食べられそうな気がする。オーダーの食べ放題なので、好きなものを好きなように、自分のペースで注文することができる。９０分の間たっぷりと満喫した。堪能し尽くした。彦麿呂なら必ずや「お座敷天ぷらの福袋や～」と叫ぶだろうこの好企画。来年も再来年も、その先も。恒例のように開催されることを、私は強く待ちのぞんでいる。「ダイニング＆バー Tokio」住　　所：千葉市美浜区ひび野２－２アクセス：ホテルニューオータニ幕張１階　　　　　　　Ｐ（多数/レストラン利用にて４時間無料駐車）　　　　　電話番号：０４３－２９９－１８９９イベント：「江戸前天ぷら＆そば・うどん三昧」営業時間：１１：３０－１４：００（平日昼）/１７：００－２２：００（土日）定　　休：無休客　　席：テーブル１０卓以上/個室２室/利用種別：個人向き/少人数向き/ファミリー向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード払い可/メニュー：「江戸前天ぷら＆そば・うどん三昧」　　　【昼】（平日昼のみ）（４月２８日～５月３０日）（９０分制）　　　　大人３１５０/小学生２１００/幼児１０５０/　　　【夜】（土日夜のみ）（４月２６日～５月３１日の土日夜）　　　　大人７３５０/小学生４７２５/幼児２６２５/　　　　（※各サービス料別途）　　　【追加オプション】　　　　九州産鱧天１９８０/白浜産あわび２５２０/国産うに２１００/　　　　かき揚げ丼１０５０/白飯セット３１５/　　　【飲物】　　　　スーパードライ生９４５/船中八策１９９５/スルジーバ９４５/　　　　オレンジジュース５００/黒ウーロン５００/野菜ジュース５００/　　　　コーラ５００/ジンジャエール５００/ぶどうジュース５００/　　　　マンゴージュース５００/すだちスカッシュ５００/　　　　（※各サービス料別途/ただし５００円ワンコインドリンクはのぞく）評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量５/サービス４．５/雰囲気４．５/ＣＰ４．５/駐車場５）前掲のTokio　～好機を逃がすな・高規格な好企画～（２００７年７月２３日）

  2008.05.16

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• 炒飯セット　紅梅軒　～唱の店・知られざる桃源郷（２）～

  テレビの音が、店内に遠慮なく響いていた。古ぼけた赤いテーブルクロス。それをおおうビニールカバーは、年代ものの油汚れが染みついていて、透明度が格段におちている。おせじにもきれいといえないが、居心地は不思議とわるくない。すべての要素に当分・相応の経年変化が生じ、それが「味わい」にまで達し、昇華しているからだろう。中華料理店というより、ひと昔まえの「大衆食堂」そのものの空気を持っていた。炒飯セットを注文する。主賓ができあがろうかという寸前のタイミングで、わかめスープがやってきた。この手の付属ものとしては、サイズがわりと大柄で飲みごたえがある。その主賓は、ふつうの炒飯にチンジャオロースー的な野菜炒めが添えられている逸品だった。添えられているというよりもっと大胆で、ほぼ半々といってもいいくらいボリュームがある。野菜炒めだけ単独で食べてみるとイヤに甘い感じがする。糖質で甘いというより、油脂甘いというほうが正解だろう。しかし、味覚の世界というのは面白い。半々に盛られたその境界部分を一緒に食してみると、これが超絶な引き立たせ役となるのである。牛肉と玉ねぎと油の甘さと、チャーハンの塩コショウが微妙にシェイクされ、変にマッチして、どうにもたまらない美味境に誘ってくれる。ビジュアルとしてはまったくそれらしくないのに、逆期待を裏切ってこっそりとおいしい。どうにもおいしい。しっかりおいしい。味覚の数種混合や異種同士の境界をたたえるのは、これまで何度か書いてきたとおり。自宅にもどったら、さっそく同じように試してみようと思うが。たぶん似て非なるものしかできないだろう。その店にはその店の職人がいて、その店のオリジナルを頑固なまでに提供している。それはあくまでアナログ仕様であり、そこにデジタル処理の入りこむ隙はない。「あの店のあの味・唯一無二のあの味」を求めるからこそ、人々はそこに向かうのだろう。「中華料理　紅梅軒」（こうばいけん）住　　所：千葉市中央区都町２－２７－４アクセス：都町中通り沿い　セブンイレブン都町店ならび　Ｐ（４台）　　　　電話番号：０４３－２３３－７２４１営業時間：１１：００－２１：００/出前対応/テイクアウト対応/定　　休：火曜日客　　席：テーブル５卓/小上がり３卓/利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/カード不可/メニュー：【麺】　　　　　　坦々麺７００/ジャージャー麺７００/海老玉子チリソースかけ麺８００/　　　　　　冷麺８００/冷菜麺６００/冷しラーメン４５０/ざる中華４５０/　　　　　　つけ麺５５０/ラーメン４５０/ワンタンメン６５０/タンメン６００/　　　　　【ご飯】　　　　　　麻婆かけごはん７００/海老かけごはん８００/肉かけご飯７５０/　　　　　　中華丼７００/炒飯６５０/あんかけ炒飯８００/カツカレー８００/　　　　　　天津丼７５０/カレーライス６００/炒飯セット８００/　　　　　【スープ】　　　　　　野菜スープ３５０/玉子スープ３５０/五目スープ６００/　　　　　【一品料理】　　　　　　野菜炒め５５０/麻婆豆腐６００/かに玉９００/焼売５００/春巻４５０/　　　　　　餃子４００/八宝菜１２００/酢豚１０００/エビチリ１５００/　　　　　　肉団子６００/ホイコーロー８００/　　　　　【おつまみ】　　　　　　ピータン３００/ザーサイ３００/くらげの酢の物６００/いかげそ揚６００/　　　　　【飲物】　　　　　　生ビール５００/キリン大びん６００/日本酒４５０/冷酒６００/　　　　　　コーラ２００/オレンジ２００/白ホッピー３５０/梅サワー３５０/　　　　　【甘味】　　　　　　アイスクリーム３００/杏仁豆腐３００/評　　価：☆☆☆☆　　　　（味４/量４/サービス３．５/雰囲気３/ＣＰ４/駐車場３）

  2008.05.10

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  ランチコース　クリスタルスクエア　～最高・至高の光彩サロン～

  以前からマークしていた「クリスタル・スクエア」に寄らせてもらう。結婚式場に隣接したレストランで、式場とはまた別口から入るようになっている。広やかなロビーを抜け、店内に案内された。大きくとられたガラスエリアから、光がたっぷりとやって来ていた。天井のスポット光がそこに多数織りまざり、さながら光の王国のように交錯している。最上質グースの羽毛より軽やかなボサノバが、静かに流れていた。ただの普通のレストランというより、もっとハイソな雰囲気にあふれている。会員制クラブの特待サロンのような趣とでも言えばよいのか。Ａランチを頼む。カトラリーには、ナイフ・フォークに混ざって箸まで用意されていた。コースのドリンクとは別に、ロンネフェルトのサービスが実施されている。飲物は、食後の珈琲を選んでいたので、こちらは食前にルイボスレモン（ルイボス茶+レモン）というチョイスをした。ポットサービスで供される。ゆるく酸味の効いたそれをすすっていると、本日の前菜である「フォアグラのテリーヌ」がやってきた。派手なパテ仕様で、ごくあっさりしている。特有の濃厚さも臭みもまったく感じられない。粒マスタードが、アクセントとして効いていた。出されるパンも日替りだという。きょうは「桜」「黒糖」という２種類。米粉で作ったようなモチモチ感があって、自然においしい。バターもあまるくらい付いてくる。メインは、牛肉の赤ワイン煮だった。肉片は、さすがのトロトロ仕様。繊維が、その繊維質の最後の姿をわずかに主張したかと思うと、次の瞬間には見事なまでにくずれ、ほどけてしまう。しかしシチューではなく、あくまで赤ワイン煮である。素材の持つ旨みが、クリアなまでに広がっていく。デザートがワゴンサービスでやって来た。フルーツコンポート、ショコラ、イチゴタルト、パンナコッタというメンバーから、３品を選ぶことができる。食のすすみ具合を見ながら、各テーブルをまわっていた。どれも折り目正しい逸品で、わりとあっさり系に振ってある。優雅さの演出は、最後まで貫徹されている。会計のレジ口はなく、各々テーブル精算となっていた。文句のつけようがない。札束を踊らせれば、また別の選択肢もあるかもしれないが。躍らせるどころか、紙切れ１枚さえヒラヒラさせられない自分としては、ここは今行けるうちで最高・至高のレストランの一つである。リーズナブルでありながら、料理はしっかりオーセンティック。光彩あふれるサロンで、サロン以上のもてなしを享けることができる。リッチで高雅な気分になること、うけあいである。前の「アルフィーネ」の項でもふれたことだが。結婚式場のレストランというのは、あらゆる好要素が自然に集約した絶好の穴場なのかも知れない。ただ時間の制約があり、平日のランチタイムのみオープンとなっている。それも、イベントによってはクローズドのときがあるので、その点は確認してから出かけたほうがよいだろう。「クリスタル・スクエア」（２００７年１２月３日ＯＰＥＮ）住　　所：千葉市緑区おゆみ野中央１－１２－１アクセス：京成ちはら線「学園前駅」前「ザ・チェルシーコート」内　Ｐ（５０台以上）　　電話番号：０４３－２９３－１０２２/営業時間：１１：３０－１５：００（ＬＯ１４：００）/定　　休：火曜日/土日祝/客　　席：テーブル７卓以上（可変）/利用種別：個人向き/少人数向き/女性向き/家族向き/グループ向き/料金支払：あと払い/着席払い/カード可/メニュー：【ランチコース】（各パン付）　　　　　　Ａ）２１００（前菜、パスタor肉料理、デザート、飲物）/　　　　　　Ｂ）３２５０（前菜、スープ、魚or肉料理、デザート、飲物）/　　　　　　Ｃ）５２００（前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート、飲物）/　　　　　【飲物】【ビール】　　　　　　エビス生６３０/ビール中びん６９０/エビス中びん７４０/　　　　　　ハートランド７１０/カシスビア６８０/　　　　　【ワイン】　　　　　　ディア・デ・ロブレ・ティント５７０/(B)３７００/　　　　　　Ｊ・Ｐ・シェネ６８０/(B)４４００/　　　　　　ビニァ・マイボ４５５０/ラ・チュベ・シティーク４４００/　　　　　【ウイスキー】　　　　　　アーリータイムス５００/ワイルドターキー６５０/ティーチャーズ５４０/　　　　　　フェイマス・グラウス６００/　　　　　【焼酎・日本酒】　　　　　　一刻者５５０/安心院蔵６５０/梅一輪１３００/　　　　　【カクテル】　　　　　　カンパリソーダ６００/スプモーニ６５０/カシスソーダ６００/キール６５０/　　　　　　ジントニック５８０/ウオッカトニック５８０/マリブオレンジ６００/　　　　　【ソフトドリンク】　　　　　　カプチーノ５５０/エスプレッソ５３０/ウーロン茶４８０/　　　　　　アイスティー５００/オレンジジュース５００/ペリエ１０００/　　　　　【ロンネフェルト】　　　　　　アイリッシュモルト５８０/ゴールデンダージリンアールグレイ６００/　　　　　　アッサムモカルバリエ６５０/チャイ６５０/モルゲンタオ６８０/　　　　　　ピーチガーデン６８０/ストロベリーサーデン６８０/　　　　　　ルイボスレモン６００/トロピカルオレンジ６５０/評　　価：☆☆☆☆☆　　　　（味４．５/量４/サービス４．５/雰囲気５/ＣＰ４．５/駐車場５）

  2008.05.02

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  ケーキバイキング　にんにく屋　～地下のスイーツパーティー・若年ガツガツ系～

  ふた月に一度開催される「にんにくや」のケーキバイキングに行ってみた。ブッフェ台は、女子高生であふれ返っていた。思ったより種類がある。開始５分で、すでに切れたケーキがあった。みな一様に、すごい勢いがある。ビジュアル一切無視で、山盛り状態にしている子がいた。モンブラン、ミルフィーユ、ミルクレープ、オレンジケーキ、ショコラ、苺ショート、ティラミス、寒天、ゼリー、杏仁、プリン、ケーキグラタン、苺のムースなど。一品ずつていねいな仕上がりで、なかなか好感が持てる。別テーブルには、料理系が用意されていた。メニューは、サラダ、焼きそば、たこ焼き、フライドポテト、サンドイッチなど。塩気補給と箸休めにぴったりか。気が利いている。かなり時間が経ってから係の人がやってきて「はちみつトースト」のオーダーを訊いてくる。これは一人一品のみで、希望者のみのメニューとなる。それをあてにしたせいか、待ち時間が長く感じる。実際２０分ほどして、やっとその品が登場となった。表は蜜がたっぷり塗布してあり、しっとりしなやかで大甘。外皮はパリッとしていて、中のパン層はふっくらふんわりしている。これは絶品といってよいだろう。満腹でも、無理していかないことには、ここまで来た甲斐がない。残念なことに、大皿と小皿が１枚ずつしか配給がない。汚れまくったその上から、また新たな品物を盛る構図となる。正直これはつらい。ドレッシングでひたひたのサラダのあとにサンドイッチをのせるわけにはいかないだろう。皿の洗浄が大変なのは分かるが。これは、改善の余地があるだろう。ホテルのデザートブッフェと同列に並べるわけにはいかないにしても。もう少しエレガントさを追求してもよいと思う。別の日に食べたオムライス「にんにく屋」住　　所：千葉市中央区本千葉町２－１３アクセス：千葉中央駅　向かい側　　Ｐ（無）電話番号：０４３－２２１－４５００営業時間：１１：３０－１５：００/１５：００－３：００/（金以外の平日/日）　　　　　１１：３０－５：００/（金土祝前日）　　　　　１７：００－２２：３０（ＬＯ２１：３０）定　　休：無休/客　　席：テーブル２０卓以上/個室有/利用種別：個人向き/少人数向き/ファミリー向き/グループ向き/女性向き/メニュー：【デザートバイキング】（２ヶ月に１度開催）（フリードリンク）９８０/　　　　　　１４：００～/１６：００～/（２部制）　　　　　【サラダ】　　　　　　シーザーサラダ５４０/豆腐とごぼう５４０/大根と長芋５４０/　　　　　　パリパリサラダ４８０/サンライズサラダ５８０/　　　　　【パスタ】　　　　　　にんにくスパ６８０/たらこクリーム８３０/　　　　　【ピザ】　　　　　　ガーリックピザ８４０/あら挽きソーセージのピザ７３０/　　　　　【一品】　　　　　　生春巻２８０/もちもちガーリック５３０/にんにく丸揚げ５８０/　　　　　　ポテトガーリックバター５３０/たこわさび２８０/タコレモン４８０/　　　　　【デザート】　　　　　　杏仁豆腐３００/レアチーズケーキ３００/ショコラフロマージュ４００/　　　　　　南国シャーベット２８０/自家製手焼プリン２８０/チョコパフェ５５０/　　　　　　白玉ココナッツミルク３００/クリームブリュレ５００/　　　　　　はちみつトースト６８０/　　　　　【飲物】　　　　　　コーラ３５０/オレンジ３５０/ジンジャエール３５０/珈琲３５０/　　　　　　クリームソーダ４５０/コーラフロート４５０/モルツ生５３０/　　　　　　生レモンサラー５３０/カルピスサワー４８０/　　　　　※夜はお通しがある。評　　価：☆☆☆☆　　　　 (味４/量５/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４．５/駐車場１）

  2008.04.16

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• ビッグパフェ　にんにく屋　～格闘という小悲惨～

  単品系をたらふく食べたあと、ビッグパフェを注文した。テーブルにはわりあい大食系の３人が控えていたので、どうにかなるだろうと軽く見ていた。しかし、実物の大柄さとインパクトは、なかなかのものだった。通路を運ばれてくるとき、それを見たよそのテーブルの人たちが、一様に歓声をあげている。中には、失笑も混ざっていた。頭頂部には花火が飾られ、パチパチ威勢よく光を明滅させている。とりあえずそれは、すぐに収まった。全高約５６センチ。コーンカップの尖塔がそびえ立っていた。それが頭のはるかに上。さすがに大きい。それからは３者３様、それぞれ格闘状態に陥った。最下層から、メロンゼリー、生クリーム、オレオ、コーンフレーク、いちご、ピーチとみっちり積み上げてある。生クリームをふんだんに駆使してあるので、かなり正統派のパフェと言ってよい。６人から１０人くらいで分けあうのが「適量」かと思う。軽率に、ノリだけで頼んではいけない。「にんにく屋」住　　所：千葉市中央区本千葉町２－１３アクセス：千葉中央駅　向かい側　　Ｐ（無）電話番号：０４３－２２１－４５００営業時間：１１：３０－１５：００/１５：００－３：００/（金以外の平日/日）　　　　　１１：３０－５：００/（金土祝前日）　　　　　１７：００－２２：３０（ＬＯ２１：３０）定　　休：無休/客　　席：テーブル２０卓以上/個室あり/カラオケルームあり/利用種別：個人向き/少人数向き/ファミリー向き/グループ向き/女性向き/メニュー：【サラダ】　　　　　　豆腐サラダ７８０/大根と水菜のサラダ６８０/コブサラダ６８０/　　　　　　にんにくとほうれん草のサラダ５８０/　　　　　【パスタ】　　　　　　にんにくスパ７３０/たらこクリーム８３０/トマトとにんにく７８０/　　　　　【ピザ】　　　　　　ガーリックピザ８５０/ピリ辛スパイシーピザ８５０/　　　　　【一品】　　　　　　生春巻２８０/にんにく唐揚４８０/納豆とキムチのちぢみ４８０/　　　　　【デザート】　　　　　　杏仁豆腐３００/レアチーズケーキ３００/ガトーショコラ３５０/　　　　　　自家製手焼プリン３００/チョコパフェ５８０/　　　　　　白玉ココナッツミルク４００/クリームブリュレ５８０/　　　　　　はちみつトースト６８０/ビッグパフェ３０００/　　　　　【飲物】　　　　　　コーラ３５０/オレンジ３５０/ジンジャエール３５０/珈琲３５０/　　　　　　クリームソーダ４５０/コーラフロート４５０/モルツ生６００/　　　　　※夜はお通しあり。評　　価：☆☆☆☆　　　　 (味４/量５/サービス３．５/雰囲気４/ＣＰ３/駐車場１）

  2008.04.14

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• 焼肉　くいどん ～くいどん放題～

  「くいどん」で食べ放題をやっているというので、立ち寄ってみた。最初に、規定の肉の盛合せがやってくる。これが半端な量ではないので、少々引いてしまうかもしれない。２人前以上はあるだろう。好きな肉を好きなだけたっぷりとという目論見は、これで完全にくずれてしまう。完食後、以下のリスト内から自由に頼むことができる。・新国産牛カルビ・どん太カルビ・ハラミ・トントロ・豚タン塩・豚カルビ・鶏カルビ・ミックスホルモン・ウィンナー・ごはん・ワカメスープ・スライスキャベツ・とうもろこし・ポテトサラダカルビは、筋切りが細かく入り、それがソフトな食感に一役かっている。国産というふれこみなので、その点は評価してよいかも知れない。たれは、かなり甘口。なぜかそれは、テーブルに置いてない。注文すると、小皿に盛られてやってくる。タレくらい好きなだけ存分にやれたら良かろうと思うのだが。それが仕様なら仕方ない。この点は、マイナスかも知れない。よその焼肉チェーンでも同レベルの食べ放題はやっているので、ありがたみはそれほど感じない。しかも、期間限定・平日限定と縛りがついている。どうなのか、これは。よそがやっているので、仕方なく追随したように思えてしまった。「焼肉　くいどん　蘇我店」住　　所：千葉市中央区今井１－１０－２３アクセス：国道３５７号沿い　Ｐ（約３４台）　電話番号：０４３－２０９－１１２９営業時間：１１：００－２３：３０（ＬＯ２３：００）/定　　休：無休（臨時休業あり）座　　席：テーブル１１卓/小上がり１４卓/利用種別：個人向き/家族向き/グループ向き/宴会向き/料金支払：あと払い/カード可/メニュー：【食いどん放題】（平日限定/期間限定/９０分）　　　　　　大人２８１４（１８時までは２４９９）/６５歳以上２０７９/　　　　　　小学生１８６９/幼児５０４/３歳以下無料/　　　　　【昼】（１５：００まで）　　　　　　石焼ビビンバセット８００/カルビクッパセット７００/　　　　　　ビビンバセット７００/まんぷく焼肉セット９００/　　　　　　スタミナホルモンセット８００/カルビセット１２００/　　　　　【盛り合せ】　　　　　　塩味３種盛（トントロ・豚タン・鶏カルビ）１４５９/ 　　　　　　たれ味３種盛（ハラミ・ロース・上どん太カルビ）２１９４/ 　　　　　　人気４種盛（カルビ・ロース・豚カルビ・鶏カルビ）２４０４/ 　　　　　　ボリューム５種盛（カルビ・ロース・鶏カルビ・トントロ・ホルモン） 　　　　　　２９２９/　　　　　【焼物】　　　　　　新国産カルビ６１９（１８時まで４０９）/上どん太カルビ８２９/　　　　　　特上かルビ１４５９/ロース７２４/薄切りタン塩９３４/上タン塩１３８４/ 　　　　　　ハラミ７２４/トントロ６１３/豚カルビ５１４/鶏カルビ５１４/　　　　　　上ミノ９３４/ホルモン６１３/野菜焼盛合せ５１４/イカ焼４０９/　　　　　　ホタテ焼４０９/　　　　　【刺身・一品】　　　　　　タラ塩辛５１４/キムチ４０９/カクテキ４０９/サンチュ辛みそ付４０９/ 　　　　　　ワカメサラダ５１４/　　　　　【飲物】　　　　　　 生ビール（中）５１４/生搾りレモンサワー４５１/　　　　　　生搾りキウイサワー４５１/紀州梅酒４５１/カシスオレンジ４５１/ 　　　　　　カシスウーロン４５１/ウィスキー４５１/日本酒７６６/ 　　　　　　ウーロン茶１９９/コーラ１９９/オレンジジュース１９９/　　　　　　メロンソーダ１９９/カルピス１９９/アイスコーヒー１９９/ 　　　　　　マッコルリ８２９/評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味３．５/量５/サービス３．５/雰囲気３．５/ＣＰ４/駐車場４．５）

  2008.04.04

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