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カテゴリ:旅行
数年ぶりに仙台在住の友人に会う事になったので
周辺で刀剣展示をやってないか探したところ 「中鉢美術館」がヒット。 刀剣乱舞でおなじみの刀剣も特別展示されるらしい… そりゃ行ってみたいじゃありませんか。 で、ちょっと頑張って早めに盛岡を出発し(朝5時台ww)、 在来線で中鉢美術館のある有備館駅に向かいました。 東北本線で小牛田(こごた)駅まで向かい、 小牛田で陸羽東線に乗り換えるんですが 乗換のたびにロスする無駄な時間が結構多くて 有備館駅での滞在予定時間は49分。 なので、東北本線の途中で突如濃霧が発生し、 前が見えないのでしばらく停車して様子を見ます~とアナウンスがあった時は (うわ…有備館に寄るのは無理なんじゃ…)と ヒヤヒヤしました。 でもその後問題なく無事に発車し 予定どおりの時間に有備館駅に着いてくれたので一安心。 中鉢美術館は駅を出てすぐ右手側に少し歩いたところにあります。 徒歩1~2分ってところかな。 館内は撮影禁止なので、看板だけ。 早い時間に到着したためか 館長さんが出てこられました。 スーツケースは受付で預かってもらえます。(無料) 重そうな荷物を引っ張ってきたせいか どこから来たのか尋ねられ 「四国からです」 「では解説しながらご案内しましょう。滞在時間はどのぐらいですか?」 「10:28に来る電車までです」 「……おっと…ではできるだけ手短に…30分でご説明しましょう」 と、詳しい解説つきで案内して下さいました。 ありがとうございます。 鉄での刀剣づくりは 世界からまず東北地方に伝わったと推察され、 日本刀づくりの源流も本来東北が中心だったこと。 奥州が平定されたあと、 腕のある刀工たちは日本各所に「俘囚(ふしゅう)」として 連れていかれたこと。 刀制作の下働きをさせられている鬼の絵など、 当時の鬼伝説に出てくる「鬼」の絵は 「俘囚=人でないもの」を表現したものだったこと。 俘囚鍛冶たちの制作した反りのある刀剣は 「俘囚刀」と呼ばれて蔑まれ、 当初は帯刀を禁じられていたこと。 しかし時代の流れとともに 俘囚刀が当時の権力者たちにも好んで使われるようになり その価値が認められるようになっていったこと。 全国に散った俘囚鍛冶が各地の有名な刀鍛冶や刀派のルーツだと想定される 様々なエピソードが存在すること。 …そういった日本刀の源流と歴史を 年代ごとに展示されている刀剣を見ながら解説して頂きました。 鬼伝説のあるところは、だいたい俘囚や俘囚鍛冶がいた場所だ、というお話は 非常に興味深かったです。 岡山も香川も鬼伝説ありますからね。 桃太郎が鬼から奪ったのは 財宝というより金棒(俘囚刀)だったのかも…という説は 面白いなと思いました。 なるほどねえ…。 鬼伝説も視点変えると泣けるなぁ…。 展示されている刀ですが 同じものでも右、左と立ち位置や角度を変えて見ることで まったく違う模様が浮き出たりする様子を 実際に教えて頂きました。 「こちらからのこの色のラインが見えれば、かなりの刀の目利きなんですよ」 目利き!そうなのかー!(←言われた色がちゃんと見えて大喜び) (※ここでは素人でもそういう模様がちゃんと見えやすいよう、 ライトや展示角度を細かく調節されているそうです) あと、東日本大震災で被災された方々から 「もう管理できない」と寄贈された見事な刀の展示もありました。 守り刀として代々伝わってきた大切な、魂のこもった刀なので、 手放すとしても商人には売りたくない、とこちらに寄贈されるケースもあったとか。 代々子孫に継承していくのが難しい少子化時代ですからね…。 いろいろ考えさせられます。 とにかく30分みっちりと解説して頂いたおかげで、 いろいろ勉強になりました。ありがとうございます。 30分あっという間で短すぎたわ…。 もうちょい滞在時間をとりたかったなぁ。 でも帰りの飛行機があるので今回は仕方ない。 特別展示の刀剣乱舞関連の太刀は じっくりゆっくり見る時間はさすがになくて、やや駆け足で見ました。 (いや、もちろんちゃんと見たよ。けどもうちょいじーっくり眺めたかったかな。 解説していただくなら滞在時間1時間は必要かも) 和泉守兼定、大和守安定、同田貫、陸奥守吉行、長谷部…は覚えてる。 逆刃刀も妖刀・村正も見た。 ええ??…長曽根虎徹…あったの! あったっけ???(←今、看板を見て動揺) やべー…長曽根虎徹だけ、なぜか記憶に残ってない…うおお… あったのにうっかりさらっとスルーしてたなら凹むわ~… あったっけ…? え…見逃した?…ほかのは憶えてるのになぜ(←しつこい) 仙台で友達との待ち時間に遅れてはならないので 10分前に退館しました。 遠方からなかなか行きにくい場所なので 人は少ないんじゃないかなと思っていましたが お客さんは結構入っておられました。 電車で同じ駅に降りた人はほとんどいなかったので 車で来られる方がほとんどのようです。 駐車場あり。 あとは周辺情報。 美術館の目の前には有備館の森公園という綺麗に整備された広い公園があります。 時間があればのんびりお散歩してみたかったな~。 シルバーウィークだと、ちょっぴり紅葉が始まっていました。 10月頃が見頃じゃないかな。 ちなみに有備館駅の真正面には駅名の由来となった史跡「有備館」があります。 茅葺きの屋根がちらっと見えていて なんだか中が非常に気になります… 入場無料との事なので 滞在時間10分を切っていますが ちょっと入ってみました。(オイ) 中はきれいに整備された日本庭園。 ガラガラと重いスーツケースを引っ張ってると受付の方が 「お荷物お預かりしましょうか?」と声をかけて下さいました。 ご親切にありがとうございます。 じきに電車が来るので荷物はいいのですが 少しだけ中を見させて頂けますか…と中に入らせてもらいました。 いやもう本当にバタバタした客ですみません…(汗) こういうしっとりした場所好きなので 時間があれば奥までゆっくり見たかったな~。 池の鯉にはエサやり(有料)ができるようで、 子供たちがエサをまくと池の茶色い鯉が大量に口をパクパクさせながら寄ってきて アップで見るとちょっとしたホラー映画のようでしたw ちなみに有備館駅は無人駅ですが、 設備は新しく大変きれい。 (有備館も震災で被災したとの事なので、駅も近年建て直されたのでしょうか?) 駅は無人なのに、なぜか観光案内所やかなり広い休憩所まであり 無人駅とは思えぬほど立派なたたずまいです。 駅に降り立った第一印象。 (お?なんか…この駅、すごくね? も、もしかして…れっきとした観光地だったのかここは…) (道路の向こうに見えてるのがさっき見てきた有備館) かっこいい伊達政宗公の銅像があったので思わずパチリ。 ほかにいろいろと史跡があるようなので もし中鉢美術館に行こうと思っておられる方は ゆっくり有備館周辺も観光されるとよいかと思います。 ちなみにシルバーウィークの仙台ですが 嵐ファンでごったがえでした…。 トイレは言わずもがな 駅周辺のレストランや飲食店はどこも女の人の大行列。 いや~嵐の経済効果すげーわ…(涙目) ちなみに、「白いスーツケースが目印だよー」と 友達に伝えてたんですが 若い女の子が多いせいでしょうか… リムジンバスとか空港とかでは白が少なかったので 荷物探しやすかったんですが 仙台は白スーツケース持った女の人が駅にうじゃうじゃいてて さっぱり目印として役立ちませんでしたw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.09.28 08:39:57
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