【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

おじなみの日記

おじなみの日記

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2014年02月09日
XML
カテゴリ:宝塚歌劇
『翼ある人びと −ブラームスとクララ・シューマン ー』を観て来ました。
いやぁ〜〜〜〜めちゃくちゃ良かった!!!
これまで朝夏まなとさんは好きでも嫌いでもない感じで、
特に注目した事もなかったけど、この作品のブラームス役の朝夏さんは素晴らしかった!

1ベルが鳴ったあとに客席から大きな拍手が巻き起こったので
何事かと通路を見ると悠未ひろさんが登場!
物凄い拍手に迎えられ着席されました。
悠未さんは宙組ファンにこんなに愛されていたんだとちょっと感動してしまった。

作品自体、演出も構成も脚本も素晴らしくて幕開き一瞬で舞台に引き込まれた。
1幕冒頭、ブラームスのアパートから物語は始まる。
ピアノの前には年老いたルイーゼ(すみれ乃麗さん)がポロンポロンと
ピアノを弾いている。
主が亡くなったようで、回りは慌ただしく家財道具が運ばれて行く。
ルイーゼが弾いてる曲はブラームス 交響曲第3番 第3楽章。
誰でも聴いた事のある有名なあのメロディです。
そして場面がフェードアウトすると若き日のブラームスが登場。
美しく品格のある素晴らしいオープニング!
この時点で演出の素晴らしさに見惚れてしまいました。

物語はハンブルクの酒場からスタート。
ブラームスはうらぶれた酒場のピアノ弾きの仕事をしている。
その日、ピアノ弾きの仕事の時間も終わり帰ろうとするブラームスに
酔っぱらった男が絡んで悪態をついてくる。
そこで、もみ合いになりビール瓶でブラームスの手を叩こうとした時に
有名なヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒム(澄輝さやとさん)が現れ、
その場を何とか収拾させる。
このヴァイオリニストはシューマンやリストとも知り合いで、ブラームスを
二人に紹介すると言う。

ここからシューマンの弟子になりシューマンの妻クララとも出会い、
ドラマチックな時間が動き始めます。

とにかく1幕、2幕とも素晴らしいの一言で食い入るように舞台の世界を
堪能しました。

朝夏まなとさん・・・
ブラームス役。実直でシャイで優しさに溢れた男を見事に熱演!素晴らしい!!
劇中歌はクラシックの名曲に歌詞を乗せたものがほとんどで、楽曲の品を
汚す事なく美しく優しく歌い上げていました。
乗せられてる歌詞も素晴らしく胸打たれました。

伶美うららさん・・・
クララ・シューマン役。伶美さんの芝居も本当に素晴らしくて何度もウルウルさせられた。的確な芝居で感情が見えてくるようでした。
驚異的な美しさだけは以前からも凄く惹かれてたけど、芝居の凄さに感動しまくりでした。歌も弱々しくかわいいファルセットでかなり好印象!
真っ赤なドレス姿のスターオーラは強烈でした!
雑誌に載ってる静止画では分からない、華やかで上品で深い芝居の出来る娘役に
急成長した感じです。

緒月遠麻さん・・・
ロベルト・シューマン役。雪組時代からほとんどの役を観て来たけど、
今回の役はベスト3に入る素晴らしさでした。
ロジェでのシュミット役に匹敵する深い役作りのように思えました。

花音舞さん・・・
ヴェラって言う酒場の女将は1幕冒頭のハンブルクの場面のみの登場。
この場面でも歌もあったし良かったんだけど、1幕7場の夜会の場面では
何と!ワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集No. 3を朗々と歌い上げました。
ほぼ生声での歌唱で鳥肌もんでした!素晴らしかった!
この曲は日本語の歌詞を乗せたのではなく、オリジナルのドイツ語での歌唱でした。最高!

澄輝さやとさん・・・
ヨーゼフ・ヨアヒム役。途中でヴァイオリンを演奏する場面があるのですが、
本当に弾いてるのかのような演技で凄かった。
この役も良い役で、少し重くなってきた空気をさらっと流してくれるような役。
セリフの声が以前から好きでしたが、さらに魅力的な声になってきていました。

愛月ひかるさん・・・
フランツ・リスト役。この作品では敵役的な存在。
演奏すると女性たちが失神したと言われる、世間のイメージ通りのプレイボーイが
バッチリと似合う愛月さんでした。
こういう役は特によく似合うと思う。立ち姿のカッコ良さは朝夏さんに負けないほどでした。

すみれ乃麗さん・・・
クララにピアノを習いに来てる生徒でもあり友人でもあるルイーゼ役。
プロローグとエピローグでは老婆になったルイーゼを熱演!
低くしゃがれた声を見事に創り上げてました。
花總さんのエリザベートの「夜のボート」の時のセリフのような声。
ブラームスに恋心をよせる若いルイーゼはお手の物って感じで素晴らしかった。

凛城きらさん・・・
この役は構成の中ではかなり重要な役。
配役にはベートーベン?と?が付いています。
ブラームスの心の中のもう一人の自分と言うか、葛藤する心を表す妄想か。
雪組時代から芝居心のある演技で大好きでしたが、今回の役は特に最近の中では
心に響く芝居だったと思う。
マリポーサの花の新人公演でのエスコバルは大湖せしるさんのネロとの芝居が
感動的でした。
ロジェの新人公演では緒月さんが本公演で演じたシュミット役。
この役は難しい役なのに見事に演じててこれにも感動させられました。

純矢ちとせさん・・・
歌声とセリフ声の豊富さにいつも聴き惚れてしまいますが、
今日の伯爵夫人役も凄かった!
歌に関しては美風舞良さん、花音舞さん、花里まなさんと並ぶ
特に歌が上手い娘役の一人だと思います。
芝居も幅も広いのでどんな役を演じても安定してて観る側を芝居に入り込めやすく
してくれます。
今の宙組に純矢さんの存在はかなり重要で貴重だと思います。

とにかく、この作品ほんとに素晴らしかった!
もう1回、観れるように何とかしたいと思ってます。
今の宙組の芝居力の底力を感じさせられました。
キャストも全員素晴らしかった!

終演後に友人と呑んだ酒もいつも以上に美味しく感じました。
良い作品を、観た後は幸せな気分になれます。

翼ある人びと

伶美うらら

愛月さんのスチール写真だけ売り切れてて買えなかった。
大劇場に行った時にでも買うつもり。
翼ある人ひ?と 3.jpg





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年06月17日 01時11分39秒


PR


© Rakuten Group, Inc.