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第五十一段 ~ネクスト14 僕は君を愛している~ ★☆★☆ 第五十二段 彼を守りたいと思った時があった。 それはいつのことだっただろう? 自分の血濡れた手を恥じて、彼に触れることができないと 思っていた時があったのだ。 それはいったいいつのことだったろう? シアンのことは、ほんの少ししか知らない。 それなのに深く知っているような気がする時がある。 何故なんだ? ポールの提案は、本意ではないが 受け入れなければならないだろう。 釣り糸の先に自分をぶらさげて、 シアンを待つ。 そうしなければポールは、 いつでもアレクに息子の首を差し出すに違いないから。 アレクとポール。 彼等ふたりは、そういうことを躊躇わないからこそ、 今の地位に居るのだ。 ジョン以外のポールの義理の息子たちに比べて ジョンのポールにとっての価値は低いはずだった。 彼には後ろ盾がない。 他の息子たちには、出身カーストに相応しい親戚たちがいる。 ポールは、それを考慮するはずだ。 家無しの殺人鬼。 その価値しか持たないジョン。 ジョンが人を必要以上に残忍に殺し続けるのは ほとんどの場合、恐怖からだった。 彼には安心して眠れる夜はない。 幼いころからそうだったのだ。 彼が生き残れたのは、 彼がたっぷり怯えていたからに他ならない。 誰よりも恐怖に苛まれてきた。 死なない為ならなんでもやった。 それに関しては天才的だったと言える。 彼は司令官室を出て 自分の船が待つドックに向かった。 今回の任務を共に果たした腹心たちが待っているはずだ。 血に飢えた同胞たち。 船は彼らの家だった。 ホーム。 重火器を備えた攻撃用宇宙船。 別にも移動のためだけに見える 外観の地味な船も持っていたが 今回はデモンストレーションとして 派手な船が必要だと思った。 将校用のシャトルタクシーに乗り込み 行き先を告げ 一時、物思いに沈んだ。 ポールは労働者を虫けらのように扱う。 軍人や為政者以外は眼中にないのだ。 その懐で育った自分。 ポールが下位カーストの人々にどのように接するかを 目の当たりにしてきた。 ポールの愛情を信じられるだろうか? 俺は道具だ。 彼の右腕どころか、ただの殺人マシンだ。 彼の手を飛び出す凶器。 ブーメランのように世界をくるくる回って、 お望みの首を取って返ってくる。 巧妙にアレクと軍を操り 復讐を続ける彼の喜びを、自分の喜びとしてきた。 多分、俺はポールを愛しているのだろう。 初めて深い関係を求めてこなかった大人。 親のように振る舞い、子供のように振る舞うことを俺に求め、 そして、人殺しを命ずる。 ああ、シアン。 今は分かるような気がする。 君も同じだろう。 愛に飢えているのだ。 無条件の愛。 俺たちは、そんな憐れな親なし子だ。 つづく ああ、とても綺麗だわ アナタの火を食べたい 黒いトンネルの中に吸いこまれてゆくの 今ここで飛べるなら どこまでも追いかけよう かすかな風に乗って ちょっとズレながら 私を暗いフラフラの不思議に連れてって そして『本当』が死ぬ時 『単純』だけ信じられるの 真赤な太陽 昇ったら もうすぐここから抜け出そう 失うものを選んで さあ扉を開けて まだ私はKにいる ここで誰かを待ってる ミルクを飲んでる時でさえ なぜか気は確かなの 心の中でならなんでも壊せるのよ この目に映るなんでも愛で殺す 私を暗いフラフラの不思議に連れてって そして『本当』が死ぬ時 『単純』だけ信じられるの 真赤な太陽 昇ったら もうすぐここから抜け出そう 失うものを選んで さあ扉を開けて Dip 『 Superlovers in the Sun』 作詞・作曲 ヤマジ・カズヒデ ↓次回です♪ 第五十三段 ~ネクスト16 彼を抱いたのか?~ 最初からお読みになりたいごキトクな方は (たぶんいらっしゃらないと思うけど) 下記の 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ早見表 ↑ からどうぞ♪ ウィリアム・フォン、馮紹峰、フォン・シャオフォン、ペン・シャオペン 以上全部同じ人(笑) 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ早見表ってことでヨロシク♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.04.10 10:23:45
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