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『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第五十四段 ★☆★☆ 第五十五段 だが、考えてみれば、ジョンのそもそものこの危機は、 シアンのせいだった。 彼がアレクにジョンと結婚したいと言い出したためだ。 俺の気持ちはどうなるのだ? そんなこと考えてもいなかったぞ。 他の義兄たちのひとりなら、現実的な話だが、 自分はもとは最下位カーストの人間だ。 宮殿暮らしは性に合わないし、だいたいシアンを好きでもない。 今の暮らしが似合っている。船を家にして、部下が家族だ。 生まれ故郷の、今は滅亡した水星にでさえ、自分の家はなかった。 今までのこの、気ままな生活を続けることは、もう出来ないのか? あのドールのせいで、台無しだ。 『キャプテン』 今度の連絡は操縦室の部下からだった。 差し迫った声だ。 『お気づきですか、一隻の船が近づいています。 そいつの質量が、我々の船の遷移への移行を妨げています。』 スクリーン上で、その船はどんどん姿を大きくしていた。 凄いスピードだ。 『警告しろ。』 ジョンは言った。 嫌な予感がした。 ただの酔っ払いの船ではなさそうだった。 武装している船のように見えた。 非常事態を告げる音が鳴り始めた。 『スキャンしたか?』 『しました。 乗組員は少数ですが、船の武装は最新式です。』 『ああ、おそらく陛下の船だ。』ジョンは言った。 『識別信号を捉えました。間違いない。陛下の船です。』 スクリーンの音声が切り替わった。 『マーキュリーMK12。こちらはパレスHR34。 私は近衛兵士団中尉マイク・ハリーズ。 コーネリアス総帥の命令で ドッキングとこちらの一部乗組員の乗船を要求する』 許可しろ。 ジョンはヤケクソになった。 ようやく警報が鳴りやんだ。 つづく 交わしたはずのない約束に縛られ 破り棄てようとすれば後ろめたくなるのは何故だ 手巻きの腕時計で永遠は計れない 虚しさを感じても手放せない理由がこの胸にある たとえ鬱が夜更けに目覚めて 獣のように襲いかかろうとも 祈りをカラスが引き裂いて 流れ弾の雨が降り注ごうとも この街の空の下 あなたがいるかぎり僕は逃げない 『Drifter』 作詞:堀込高樹、作曲:堀込高樹←キリンジ兄です。 ここ ↓次回です♪ 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第五十六段 最初からお読みになりたいごキトクな方は (たぶんいらっしゃらないと思うけど) 下記の 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ早見表 ↑ からどうぞ♪ ウィリアム・フォン、馮紹峰、フォン・シャオフォン、ペン・シャオペン 以上全部同じ人(笑) 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ早見表ってことでヨロシク♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.04.01 08:49:59
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