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第百三段 ~シークレットガーデン~ ★☆★☆ 第百四段 殿下、と呼び掛けようとした時、 その影と自分との間に群れ咲く鹿の子百合の傍で 紫の巨大な扇がふたつ、ぱあっと開いた。。。 孔雀。 それが合い図のように黒い人はひらりと踵を返した。 背中を向ける間もあらばこそ、その黒い姿はまた扉の中に 吸い込まれた。 呆然とジョンはそれを見送った。 シアンではないのか? もしシアンなら、あんなによそよそしく去りはしないだろう。 しかしシアンでないとすれば、いったいあれは誰のドールだ? あの逃げ方は、ジョンを知っている者の逃げ方だと思えた。 出会ってはならなかった? ジョンは急いで部屋に引き返し、あーるつうに訊ねた。 『もうひとりドールがいるのか?』 彼の息は切れていた。 『しらない。あいらぶゆーじょーん。ぼくしらない。』 あーるつうは先程とまったく同じ場所にいて 変わらずにのんびりとフレンドリーにジョンに応えた。 『それはシアンからインプットされていないという意味か? それとも機密ということか?』 『べつのどーるでーたなーい、じょーんあいらぶゆー。 あーるつう、じょーんにはひみつない。ぶるるるるる』 それを聞いてから急にジョンは別の質問を思いついて、 胸がドクンとした。 その胸の疼きは、あーるつうに秘密はなくとも シアンはそうではないという当たり前の認識に 辿りついたからだった。 嫌な気分だ。だが、シアンにも秘密はあって当然だろう。 あの黒い影がシアンだとしても驚くに値しない。 彼だって、俺に会いたくない時はあるはず。。 『もうひとつ質問だ。あーるつう。 シアンはまだでんさんしつか?』 俺は何にすがろうとしているのだ? ジョンの胸がもう一度ドクンと鳴った。 『のー、じょーん、あいらぶゆー。しあん、でんさんしつない』 つづく ↓次回です♪ 第百五段 ~歯ブラシ~ 最初からお読みになりたいごキトクな方は (たぶんいらっしゃらないと思うけど) 下記の 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ早見表 ↑ からどうぞ♪ ウィリアム・フォン、馮紹峰、フォン・シャオフォン、ペン・シャオペン William Feng 以上全部同じ人(笑) 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ早見表ってことでヨロシク♪ [堀込兄弟/キリンジ/小田和正/鈴木康博/オフコース] カテゴリの記事 『可愛いに間に合わない』新着記事一覧 ↑ここから目的の記事を探して頂く方が早いかもしれない? もしもお気ににして頂けるならば、その時もここのほうが、、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2016.09.20 12:13:36
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