3月末頃から5月まで咲くオランダミミナグサの花。明治時代に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物です。
☆3月末頃から、道端のあちこちで帰化植物オランダミミナグサの花が咲いています。オランダミミナグサは、ヨーロッパ原産の帰化植物で、畑地、草地、荒れ地、道端など、全国至るところに生えるナデシコ科ミミナグサ属の越年草です。秋に小さな芽を出し、数枚の葉で冬を越します。☆オランダミミナグサは明治時代に渡来し、1910年(明治43年)に横浜で初めて確認されたそうです。オランダミミナグサの花は、開いていることが少なく、日中の限られた時間だけ開きます。茎は直立または斜上しています。☆オランダミミナグサは、茎や葉の両面には軟毛や腺毛が多いのが特徴です。☆オランダミミナグサは、茎の先端に花がまとまってつきます。オランダミミナグサの花は、白い花びらの5弁花です。萼片には、軟毛や腺毛があります。☆オランダミミナグサの花は、5枚の萼片、先端にのみ切れ目が入っている5枚の花びら、雄蕊は10本、雌蕊柱頭は5つに分かれています。ハコベの花びらは付け根近くまで深く切れ込みが入っていますが、オランダミミナグサの花びらは先端に浅く切れ目が入っているのが特徴です。☆オランダミミナグサの花は、閉じた花の花びらが萼片より長いので、萼から花びらの先端が出ているのが見えます。☆オランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草)の名は、「オランダ(阿蘭陀)」は外国産のものの意味で、外国産のミミナグサを意味します。「耳菜草」の名は、在来種のミミナグサの茎に対生する葉がネズミの耳に似ていること、若い苗が食用になったので食用にする草の総称「菜」をあててから名づけられたそうです。☆オランダミミナグサの花言葉は、「聞き上手」「純真」だそうです。「聞き上手」は、葉の形がネズミの耳に似ていることから名づけられたのでしょうか。